２０２２年９月３０日 寿 司
今日で９月も終わり、明日から秋の到来です。食欲の秋でもあります。中でも魚が美味しくなります。魚と言えばお寿司でしょうか。今は回転寿司店が至るとこにあって安価で食べられますが、一昔前までは寿司屋は敷居の高いところで、滅多にのれんをくぐれるところではありませんでした。昔、従弟の靖輝君と銀座の老舗の寿司屋でほんの二つ三つつまんだだけで、３万円とられた苦い経験があります。ところが、朝日本社が有楽町にあったころ、真向かいの横町に「花柳」という寿司屋があって、そこは何時の頃からか、販売局外勤社員のたまり場になっていて、何を飲んでも何を食べても、伝票にサインするだけで済んでいました。月末に回ってくる請求書を次長に見せると部費の会合費で処理してくれていました。店に入り席に着くと、馴染みの女将が「何か切りますか？」と、先ず声が掛かります。板場をのぞき込んで「これと、これと、これ」と注文します。お酒も全国の銘酒が揃っています。仲間との談論風発が始まります。先輩が加わるとご意見拝聴です。情報交換です。話す内容と言えば仕事に関することばかりです。仕事でやり損ねて、意気消沈しながら花柳に入ると、出てくるときは「明日から頑張るぞ」という気持ちになっているから不思議でした。
本社が築地に移ってからも、そこには沢山の寿司屋がありました。築地市場の場内にも場外にも寿司屋さんは目白押しでした。それだけあっても、担当社員が集まってオダを揚げる店はついに出来ませんでした。お客が見えると、そこへ案内して談笑するくらいで、その上、使える会合費が先細りになり、滅多に行けなくなりました。と同時にＩＴが台頭し始め、８３０万部まであった部数は徐々に減り始め増した。今は５００万部を割っているとか。時代の移り変わりには予想もしなかったことが起きるのです。
１００円寿司を頬張りながら、来し方を懐かしんでいるいるところです。
２０２２年９月２9日 財 閥
明治、大正、昭和にかけて日本でも財閥が発生し、日本の発展に寄与してきた、という歴史的事実があります。その名残が今もあって、銀行名がそれを象徴しています。例えば、住友、三菱、三井、安田などがそれです。世界も同じであって、数々の財団が存在します。例えばロスチャイルド、オルガリヒ、ロックフェラー、モルガン、サムスン、インドのタタ、などなど、、、彼らの目的は自分の富を増やすことだけにあって、民衆の福祉・平和など眼中にありません。したがって、世界が荒れることを好みます。世界の兵器製造機構のほとんどはこれらの財団が握っている、とさえ言われています。その動きはアメリカにおいて顕著です。武器を作れば、それが売れなければ、あるいは消費されなければなりません。日本の自衛がが所持する武器のほとんどはアメリカから購入させられたものです。Ｆ１０５戦闘機３５０機などその良い例です。武器は日夜作られています。絶えず寄り進歩した機種が登場します。使われなかった、あるいは新型が現れたためにお払い箱になった戦闘機、爆撃機、戦車、装甲車などどうなるのか？アメリカにもある広大な砂漠が彼らの墓場になります。下の写真はその一例です。これらの武器墓場がアメリカには無数に存在しているというから、驚きです。
つまり、地球上に戦争がないと、オルガリヒ、ロックフェラーは儲からないのです。世界の財団にとって地球上の戦争は望ましいものなのです。そのため、彼らはあらゆる手を使って戦争の誘発を策謀します。今回のウクライナ侵攻の裏に、こういった蠢きが無かったとは言えないでしょう。彼らにとって人の命など虫けら同然なのです。世界史の裏面は、ある意味で人間のおぞましさの果ての争いの歴史でもあることを忘れてはなリません。
2０２２年９月２８日 長州閥政治の終焉
武道館で行なわれた国葬をＮＨＫテレビで見ました。出席者全員がマスクを着用しているので、誰が誰やらサッパリ分らず、その上、天皇、上皇様の名代も代理が務めるなど、形式的場面が多く、全体として冗長でありました。外国からの要人達は、さぞ、退屈したでありましょう。三権分立の長たちは、それぞれ奉書紙に書かれたノリ詞を取り上げるたびに、まごついていました。会場の左右に設けられたスクリーンからは故人の在りし日の映像が流れましたが、余りにも美化されたものばかりでした。
武道館の外では献花するための行列ができ、一方では官憲から圧迫されながらも「国葬反対」を叫ぶ大群衆がいるなか、さしたる事故も無く国葬は終了しました。ところで、この国葬は歴史的に見て大変意義のあった出来事ではなかったか？ と私は捉えています。それはすなわち、幕末時代から始まって、明治、大正、昭和、令和と続いた山口県、いわゆる長州閥に依る政治の終焉、とも言えるからです。明治維新では「薩長土肥にあらずんば人にあらず」という風潮が蔓延していました。そして昭和になり敗戦となっても政治はやはり長州閥の岸信介、安倍晋太郎、安倍晋三に受け継がれてきました。そこへ、突如として韓国発の統一教会問題が明るみに出ました。長州閥の政治家はおろか、保守党筋の政治家のほとんどが、このイカサマ宗教と関係が深かった事実が明るみに出ました、総理が国葬を決断する前にこの醜聞が明るみに出ていれば、国葬は恐らくなかったでありましょう。タイミングというのは恐ろしいものです。
私は思います。この国葬は、長年日本国のために尽くしてきた長州閥の政治と決別を宣言する儀式では無かったか、と。「長州よ、いままでありがとう。でも、もういいよ」と内外に向かって広しめた日ではなかったか、と。
２０２２年９月２７日 是非 そうなって欲しい
ならば、何故、欧米諸国はロシアからの提案にこれまで乗ってこなかったのでしょうか？ 理由は一つ、ソ連邦崩壊後、ロシアが専制独裁国家であったからです。西側のほとんどの国が民主主義・自由主義を標榜する国であるのに対し、プーチンというKJB上がりの一員が、２０年近くに亘って、政敵を毒殺、密殺し、独裁体制を維持していることを西欧諸国はイヤというほど知っていたからでありましょう。仮に相互不可侵条約を結んでも、それが独裁者にとってクビキとなるとは、到底、信じることができないからでありましょう。もし、ロシアからプーチンがいなくなって、公正な選挙制度が導入され、自由主義経済が始まれば、西欧全体が同じ価値観を持つ国同士になるのですから、ＮＡＴＯは解散するでありましょう。
世界史は、いわば、侵略の歴史です。モンゴルのフビライ・カンの時代、ロシアは騎馬民族に征服され、２５０年間国家が消滅しました。ローマ帝国が栄え、イスラエルの国は無くなり、地中海一帯はローマ領となりました。ポルトガルやオランダが栄え、日本の文化は彼らによってもたらされました。大英帝国は４００万ポンドでスエズ運河を我が物にし、ビルマや香港を手に入れました。アメリカが栄え、１８５３年、黒船が品川沖にやってきて、日本に脅しをかけました。日本はそれを機会に富国強兵を国是とし、軍国主義国家となりアジア諸国にご迷惑をかけました。今、我が世の春を謳歌しているのはアメリカです。恐らく、ロシアのプーチンはそれを狙っているのでしょうが、独裁者は必ず非業の死を遂げるのが歴史のならいです。私の予想では、プーチンは遠くないうちに惨殺されるか、非業の死を遂げる、と睨んでいます。それが、歴史のナライだからです。民主主義、自由主義国家になったロシアなら、西欧諸国は喜んでロシアを受け入れるでしょう。私が生きているうちに、是非そうなって欲しいものです。
２０２２年９月２６日 ラブロフ演説
過日、ニューヨークで行なわれた国連総会に、ロシアのラブロフ外相は出席することはしましたが、かなり遅れて会場入りしました。途端に、ウクライナ代表は席を外しました。ラブロフは開口一番、世界はプーチンの演説をよく聴け、といい放ちました。 要点は以下の通りです。①集団的な西側諸国とロシアが交渉し、その安全保障上の懸念に対処することができなかった。つまり、ロシアの安全保障提案は欧米に傲慢に拒否されてきた。我々はOSCE文書の承認された平等かつ不可分の安全保障に原則に基づく欧州の共存ののためのルールに合意することを、長年に亘って繰り返し提案してきた。しかし、傲慢な拒否にあった。②ウクライナはワシントンが世界支配を維持し、ロシアを標的にするための単なる道具になっている。③ヨーロッパを完全に服従させたアングロサクソンにとって、ウクライナはロシアとの戦いにおいて単なる消耗品である。④モスクワは既にアメリカとNATO諸国をウクライナで進行中の紛争の当事者としてみている。⑤アメリカの例外主義は既に複数の戦略戦争と引き起こし、世界で何十万の人々の命を奪った。⑥EUは原則的に権威主義的で、硬直した存在になりつつある。⑦米国の努力にも拘わらず、その支配の時代は終わり一極集中の世界は崩れつつある。
以上がラブロフ演説の概略ですが、ある部分は分るとしても、だからといって人々を殺すことに免罪符が与えられるでしょうか？ 世界経済を混乱させ、貧しい者を更に貧しく追い込んで行っていいのでしょうか？
余談ですが、いま、ロシア国内ではこんなことが起きています。①航空研究所所長が不審死しました。②国防次官が解任されました。③モンゴルへ脱出するため国境には大行列が出来ています。③投降した兵士には最長１０年の懲役刑を科すとプーチンが発令しました。④大統領報道官の息子が招集拒否しました。
２０２２年９月２５日 電通「鬼十訓」 早稲田の学生の頃、学生生活課のアルバイト募集の張り紙を見て、電通のテレビ視聴率調査に参加したことがあります。当時の電通の本社は銀座５丁目のさして大きくないビルの他に新しく出来た首都高速の帝国ホテル近くの１階、２階にもありました。そこへ数十人のアルバイト学生が集められ仕事の説明を受けました。隣り合った席に五木寛之さんの姿もありました。彼の髪型は昔も今も変わっていません。仕事の内容は、なんのことはない、番組表を持って、あらかじめ指定された家に行って、それを配り、見た番組にチェックをいれてもらい、それを回収するというものでした。今でこそ、すべてのテレビには視聴率調査の機器が内蔵されていて、自動的にしかも正確に分るようになっているのに比べると、甚だ幼稚な調査でした。
電通はその後、築地の聖路加病院近くの貸しビルに移動します。銀座高速道路下の分室も無くなり、今は華やかなコリドー街に変貌しています。そして今は、新橋駅そばの汐留に巨大な自社ビルを建て、日本はおろか世界を睥睨しています。
その電通大発展の中で育った高橋某、電通の威力を笠に着て、昨年のオリンピックに関係して私服を肥やし、多額の賄賂を受け取っていたことが判明し、世間はいま、大騒ぎです。そして、その当事者「書店の角川」、「洋服のアオキ」、のトップが逮捕拘留される始末。しかもこの醜聞は更に拡大する勢い。ことによると、森元総理に及ぶかもしれません。思えば、電通を創業した吉田社長が残した社訓「鬼十訓」には、「私服を肥やすな」、「賄賂を貰うな」とは一言もありません。今頃彼は、地下で嘆いていることでしょう。
よ
２ ２０２２年９月２４日 宇宙の果て
面 私の仕事場の壁に一枚の色紙が貼られています。長野高校時代、書道部に属していた頃 ときに書いたもので「空端四八之相 信山書」とあります。毎日これを見ながら、自分の存 の宇宙に対するする興味を噛みしめながら暮らしています。
台 台風一過、９月２０日を境目に季節は秋の気配を漂わせ始めました。とにかく、ここま まで生き長らえらえさせてもらった幸運に感謝しながら、目の前の色紙を眺めては、宇宙の の果てに想いを寄せている今日この頃です。そして、一体、四十八の相があるという宇宙の 宙とは、一体、どうなっているのか、思えば思うほど、複雑な気持ちに追い込まれていきma ます。
俗に宇宙の誕生は１３８億年前と言われています。光の速さは秒速３０万キロ、つまり、 り一秒間に地球を７回り半する速さです。 私達の地球が属する天の川銀河団は数限りな り無く存在する星雲の一つですが、他にもアンドロメダ星雲など観測可能な星雲は無限二近 に近く存在しています。その数１０の２２乗個。ただし、それは地球に光が届き、観測 に 可能な限りであって、光が未だ届いていない星雲も無数に存在しているそうです。
秋 秋の夜長にあやかり、ユーチューブなどを使って宇宙の果てについての勉強を試みてみ みましたが、すればするほど、宇宙は複雑怪奇であることが一層分って、私の頭では理解 理解不能で、結局「空端四八之相」と曖昧にしておくのが一番かもしれない、と思うよう うになりました。やがて私の身体は焼かれ、水滴となって地球を彷徨うことになるでしよう よう。そうなったら時間は有り余るほどあるので天空を漂いながら、宇宙の果てについて四十 ゆっくり考えることにしましょう。
２０２２年９月２3日 為替介入
日銀がやっと為替介入に踏み切りました。為替介入とは手持ちのドルを売って円を買い戻すことです。いわば、損切りです。幸いなことに日本のドルの蓄えにはかなりのものがあります。お隣の韓国も、いま、ウオン安で苦しんでいますが、ドルの手持ちが全く無いので為替介入が出来ないでいます。昨日から始まった日本の為替介入により、対ドルレートは１４５円から１４０円まで引き下げることができました、がこれからが勝負でしょう。ほんのしばらく前の１０６円台までに戻すために、莫大な損切りを覚悟しなければなりません。つまり、安倍政権時代の財務省と日銀が鳴り物入りで囃し立てた「安倍のミックス」は失敗に終わったというという証拠が今回の為替介入なのでありましょう。
実は、為替介入は２４年ぶりです。四半世紀前でした。対ドル７８円、対オストラリアドル７６円までいったと記憶しています。その頃、三男がオーストラリア・メルボルンに語学留学していたので、都合三回、往復しました。その内一回は母親を伴い、ホテルで、四人で楽しい食事が出来ました。連れ合いが日本で習っていた英会話の先生のご家庭に招かれたり、海から陸に上がってきたフェアリーペンギンが、隊列を組んで自分のねぐらに向かう珍しい光景も見ることが出来ました。ゴールドコーストでは海縁の別荘を買おうかとも思いました。円高効果で廉かったからです。帰りのスーツケースは高級品のチーズで一杯でした。すべて、円高の効果でした。懐かしい思い出です。
一方、日本や韓国が苦悩のまっただ中にあるのに際し、アメリカはいま、空前の好況下にあります。その証拠の一つが最低賃金です。何と、アメリカの現在の最低賃金は一時間２４５０円です。日本の倍です。韓国のそれの約３倍です。アメリカの労働者は不定期労働者であっても月収約５０万円が保証されているのです。おまけにドルは世界の基軸通貨でもあります。空前の活況の中にある今のアメリカ！ それもこれも日本や韓国などの同盟国の犠牲の上に成り立っている、アメリカ一人勝ちの構図なのです。日米同盟とは何だったのでしょうか？この日本の将来を予測できずにアメリカの言うなりに動いてきた日本の財務省と日銀！ そして「安倍のミックス」！
加えて恥の上塗りのような差し迫った９月２７日の「国葬」！
２０２２年９月２２日 核兵器使用が近い？
昨日の午前９時、日本時間の午後３時、ロシア国内に予備役軍人３０万人を募集するるという大統領令が発せられました。途端に、アルメニア、ジョージア、アゼルバイジャン、カザフスタン、イスタンブール、ベオグラード行きの飛行機が満席となりました。兵役から逃れるため予備役軍人達が国外脱出を図りだしたのです。
それはそうでしょう。西側諸国からのウクライナ支援は止まるところを知らず、特に新兵器ハイマースの威力に押され撤退を余儀なくされている現状を見れば、応募に応ずるのはミスミス死地に赴くようなものです。卑怯者、と言われようとも命あっての物種です。ここに、プーチンの焦りが窺えるのではないでしょうか。
加えて、１０日程前にウズベキスタンのサマルカンドで行なわれたプーチン・習近平の秘密会談では、プーチンから武器弾薬の応援要請があったものの、習近平がそれに応ぜず、極めて冷ややかであった、と伝えられています。加えて一昨日、習近平からプーチンに向かって、ここら辺で停戦してはどうか、という助言があったそうです。つまり、世界の中でロシアに加担する国は、ベラルーシを除いて一国もない、ということになったのです。問題はこの後です。破れかぶれに陥ったプーチンが禁断の核兵器を使ってまで戦争を長引かせようとするか、どうか、です。
２０２２年９月２１日 密かな決意
世界的に流行しているコロナ禍は、始まってから既に３年近く経過しました。今月初めには４回目のワクチンを打ち、どうやら感染を免れてはいるものの、被害は思わぬところに来ているのを知りました。感染を怖れる余り、外に出ないことを３年も継続してきた結果としての、自身の体力の低下です。長い距離を歩くと息切れするようになりました。
５年ほど前までは、中村橋の自宅から中杉通りを阿佐ヶ谷に向かって歩き、途中から荻窪の住宅街を抜け、荻窪駅ビル地下の数店の魚屋にたどり着き、生きのいい海産物を仕入れ、帰りはバスに乗って帰ってきていました。途中、一度や二度は道ばたで休みを入れましたが。ところが、ところがです。今は中村橋の駅まで歩くのがヤットとなりました。しかも、若い人たちに次々に追い抜かれるざまです。情けないったらありゃしません。
来年１月には馬齢８６歳になるのですから、体力の低下は年相応だよ、と言われてしまえばそれまでです。でも、人間、歩けなくなったらお仕舞いです。コロナを怖れる余りの不作為を深く反省し、朝夕、散歩に出るなど体力の回復に努めよう、と決意を新たにしているところです。
２０２２年９月２０日 真の国葬
イギリスの国葬は、昨日の午前１１時から行なわれました。同時中継放送が全世界に向かって流れました。日本では午後７時から１時間余、NHKから流れましたので、固唾を飲んで画面に食い入りました。素晴らしかったですね。あっという間の一時間でした。ウエストミンスター寺院は巨大な十字架を模して作られています。縦横が交わるところあたりが貴賓席になっていました。天皇ご夫妻は最前列にいらしたのでしょうが、確認は出来ませんでした。イギリス国教司祭の開式宣言のあと、何と聖書の一節が朗読されました。児童合唱団を含めての賛美歌が流れました。さすが大英帝国だなー、と心から感動しました。
ところで、この世界的な葬儀にイギリスから招待されなかった国があります。ロシアとベラルーシとミャンマーの三カ国です。ミヤンマーがビルマと呼ばれた時代、日本の圧政をイギリス加勢を受けてアウンサン将軍が日本を跳ね返し独立を勝ち取りました。その後、日本からの多大な経済援助を受けながらアウンサン・スーチーさんが民主政治を行なっていたところ、中国の奸計にはまりミン・アウン・フラインが軍政を引いています。招待されなかった三国は、自国が世界から仲間はずれにされている現実を直視してほしいものです。
２０２２年９月１9日 女性の底力
人間は自分の種族繁栄のために、家庭や一族内で様々な問題を引き起こします。イギリス王室たりともその例外ではありません。エリザベス女王には二人の息子がいました。長男のチャールズ皇太子は、イギリス名門貴族スペンサー伯爵家の娘ブライアン・オーガンと結婚しました。ダイアナ妃と呼ばれる女性です。美人で才媛であったが故に世界で一番多く写真に撮られ、記事にされたといわれる女性です。ところがチャールズさんには密かに想いを寄せる人妻がいました。カミラです。ダイアナ妃は夫の愛が既に自分にないことを知り、離婚に踏み切ります。そして、パパラッチと呼ばれるシツコイ追跡集団に追われ続け、地下トンネル内で交通事故に遭い不慮の死を遂げます。世界中が嘆き、彼女の死を悼みました。エリザベス女王とてダイアナ妃が有名になっていくのを快く思っていませんでした。チャールズの愛人カミラ夫人にも尚更であったようです。イギリス国内でもダイアナの死はカミラが原因だ、と不評でした。でもお亡くなりになる直前、お二人は許し合ったと言われています。今やチャールズは国王となり、カミラはその王妃となったのです。カミラにすれば想いを遂げたことになります。
一方、チヤールズ皇太子とダイアナさんとの間に生まれたウイリアム王子はキャサリーンさんとの間にに三人のお子さんがいて幸せそうですが、二番目の息子ヘンリー王子子は問題児です。言い寄ってきたアメリカ人の女優メーガンに首ったけになります。イイギリス王室の格式を嫌うメーガンに唆され、二人は王室を離脱します。女性の力は何と強いのでしょう。今回の国葬ではヘンリー王子は軍服を着て参列するのを許されていません。 カミラさんといい、メーガンさんといい、女性の持つ底力には世界中が驚かされているのではないでしょうか？
新しい王妃となったカミラ夫人
２０２２年９月１８日 両陛下イギリス国葬へ
天皇皇后両陛下は英国の国葬参列のため、昨日、御出立になり１５時間かけて、今日、英国にご到着となりました。お二人はお若い時、共にオックスフォード大学に留学の経験をお持ちです。どんなに懐かしいお気持ちになられたことでありましょう。私まで嬉しい気持ちになります。もし、お泊まりの宿舎に、英国側の粋な計らいで、オランダ・ハーグの国際司法裁判所現所長の小和田ご夫妻もお泊まりがあったなら、雅子様のお喜びはいかばかりであろうか、とこちらまで気持ちが震えます。
日本からヨーロッパへ行くには、通常１０時間前後でありました。北回り、つまりロシアの上空を通過し、スカンジナビア半島付近から南下してイギリスのヒースロー空港へ到着出来たのでした。いま、ロシアはいかなる航空機の上空通過を認めていません。ロシアのウクライナ侵攻は、こんなところに影を落としています。
若いときの留学経験は何よりも得がたいものです。多感な学生時代をイギリスで過ごされたお二人にとってイギリスは第二の故郷でもありましょう。せめて、学生時代を振り返り、当時のお友達にも再会を果たし、のびのびとした開放感を味わいながら、一週間は滞在されては？ と思うのですが、両陛下は１９日の国葬が終わり次第、すぐさま帰国される御日程のようです。差し迫った国事行事があるなら別でしょうが、予定を見る限り何もないようです。「何とも気の利かない宮内庁」と言うほかありません。（両陛下お写真と、国葬の行なわれるウエストミンスター寺院内部の写真は転載不能でありました）
２０２２年９月１7日 ２０世紀最悪の大虐殺
世界史の中で、自分の目的のために、多くの人間を殺した殺戮者の数は枚挙にいとまがありません。卑近な例では、ヒトラー、毛沢東、スターリン、ポルポトなどがそうでありました。そこへプーチンが入り込むことになりました。
プーチン政権発足以降、反対派の新興財閥、政治家、記者らの殺害、殺害未遂、不審死があとをたちません。独立系新聞の「ノーバヤ・ガゼーダ」の記者ポリトコスカヤは自宅のアパートのエレベーターの中で射殺されました。最大の新興財閥ベゾロフスキーも２０１３年に自宅で変死を遂げました。元諜報機関員リトビネンコも放射能物質で殺されました。プーチンの最大のライバルだった第一副首相のネムツオフも２０１５年に刺殺されました。恐らく、総数で５０人を超えているのではないでしようか。
更に大きな殺戮はシリアのアサド政権に加担し、反対派に対し無差別空爆をしたことです。理由はロシアがシリアから借りている港を守るため、ただ、それだけの理由です。８７００人のシリア人民が殺されました。シリア難民は国外に脱出しましたが、悲惨な生活を余儀なくされ次次に死んでいきました。
プーチンはロシア軍事情報機関GURの他に、「ワーグナー・グループ」という組織を握っていることが密かに知られています。直属の民間諜報機関で、プーチンに頼まれたことはどんな危ないことでもやるそうです。
今年２月２４日に始まったウクライナ侵攻で双方の死者は２万人を超えました。軍人のみならず多くの民間人も含まれています。中に生まれたばかりの子が壕の中で死亡する例もありました。
願わくは、神、これをみそなわし賜い、一日も早く、鉄槌を下し賜らんことを。
２０２２年９月１６日 暗殺・毒殺
いま、ロシアのエリート達がプーチンの毒殺、あるいは事故死、突然死を企てているといいます。これ以上、経済で苦しみたくない、できるだけ早く西側との経済交流を回復したい、という思いからだそうです。後任はアレクサンドル・ボルトニョフに決まっているそうです。今回の戦争の冒頭、プーチンはゼレンスキ一大統領暗殺のため４００人の手練れを派遣したという情報が流れました。今回のロシアエリートからの情報はウクライナ側から流れてきたものですが、両国に流れる暗殺、毒殺情報は日を追うごとに高まっているようです。旧くはプーチン反対派のアレクサンドル・リトビネンコがポロニウム２１０を盛られて毒殺されました。アレクセイ・ナワリヌイは空港で飲んだ紅茶にVXの５倍の毒性を持つノビチョクを入れられて死にました。
さて、プーチンは絶対に外食しないそうです。朝は大きなオムレツとオートミールのおかゆ。コーヒーをがぶ飲みするそうです。そして外泊するときは持参のものを食べ、シーツや布団に全部取り替え、普段は地下シェルターを転々としているそうです。何と惨めな日常生活でしょうか。
昨日、プーチンはウズベキスタンのサマルカンドで中国の習近平と会談しました。歓談の内容は独裁者同士の、どうせ、良からぬ話であったのでしょうが、それより何より、二人の独裁者は暗殺を怖れる余り、各々持参した食べ物をボソボソと食べ合ったのではないでしょうか？
202２年９月１5日 フェースブック
フェースブックを利用し始めてかなりの期間が経過しました。疎遠になっていた友人との会話や、その動向が素早く分ったり、考え方や意写真写真などが交換できてたりして、成程、便利になったものだなあ、と重宝していました。ところが、最近では外国の珍奇な動画が頻繁に画面に現れるようになりました。特に中国ものやアフリカものが多くなり、中には見るに堪えないものまで現れる始末。下らない画像は排除して、近しい者同士の情報空間にしたいのに、こちとら、画面操作に疎く、どうやっても下らない画面の排除が出来ません。仕舞いには癇癪を起こし、フェースブックのアイコンをIPDの画面から削除してしまいました。
改めて新しいパスワードを作り情報の入れ直しを図りましたが、これがまたヤヤコシイ。今日はこれからIPADを持ってPCデポに行き、ご指導を仰ぐ積もりです。海外の余計な画像の割り込みを、いかにしたら阻止できるか、それが今回の眼目です。
ところで、毎日挿入している写真についてです。何気なく使っている積もりの写真に転載不可能なものがあることを知りました。ｊｐｇ以外の印のある写真は転載出来ないことを知ったのです。沖縄の普天間空港写真、辺野古の工事現場の写真、驚くなかれ、日銀の黒田総裁の写真まで、この欄で使うことが出来ないことを知りました。何と日本国は狭量であることよ！
202２年９月１４日 爆買い
コロナ患者は相変わらず激増しているのに、何故か日本国は外国人の入国を緩和いたしました。そのお陰で外国人の爆買いがあちこちで起きています。言わずとしれた円安が原因です。今日現在、１４４円台で推移していますが、恐らく、１５０円台になるのは時間の問題でしょう。安売りスーパー、ドンキホーテなどでは、あたるを幸い、商品をカート一杯にする外国人でごった返しています。反対に日本人は日々の食べ物、日用品のすべてが値上がりしているので買い物も控えめです。これは日本にとっていいことなのでしょうか？それとも災いとみるべきなのでしょうか？ この依ってきたる所以は故安倍総理と日銀の黒田総裁が提唱した「安倍のミックス」つまり、極端な低金利政策に発します。実際、今は驚くほどの低金利です。１０００万円定期で預けても利息は月数円にしかなりません。反対に金を借りても利息で苦しむことはありません。つまり、「金はどんどん貸すから設備投資に金を投入し拡大再生産に精を出せ、日本国民よ」という政策なのです。しかし、日本企業にはもうそれだけの力がありません。既に老大国の仲間入りをしているのですから「笛吹けども、汝ら踊らず」の有様なのです。それが日本の悲しい現実なのに、この期に及んでも日銀の黒田総裁は新しい手を打とうとはしていません。私は敢えて言わせてもらいます。安倍、黒田合作の「安倍のミックス｣は失敗であったと。１０６円台から１４５円台まで進んだ円安は政府の金融政策の破綻に他ならないと。先ず、黒田総裁は下野すべきです。でなくともかなりの高齢なのですから。それを命令できるのは総理大臣ですが、この総理は、ご存じのように「冷凍透明人間です」現代政治の貧困を憂います。
２０２２年９月１３日 新しい戦争のかたち
沖縄知事選で、辺野古反対派の玉城デニーさんが再選を果たしました。得票数は３３９，７６７票。基地容認派の佐喜真淳さんは２７４，８４４票。いま、埋め立てが中断している辺野古は、名護の反対側に位置する全くの大原野です。普天間米軍飛行場の代替地とするため珊瑚の海を埋め立てているのです。アメリカ軍にとっては近未来に予想される中国と戦争にとっては沖縄の基地は、地理的には掛け替えのないものです。好むと好まざるに拘わらず、アメリカの同盟国である日本にとっても先島諸島は地理的に重要拠点でもあります。その証拠に日本の自衛隊も宮古島にも基地を建設中です。
しかし、これから起きるであろう戦争を考えてみると、それは全く従来の戦争とは違ったものとなります。ミサイルの応酬です。予告なしに、どこからとなく飛来するミサイルが、あっという間に基地を破壊します。航空機なら迎撃も可能ですが、音速を超えて飛んでくるミサイルは防ぎようがありません。
いま、ウクライナでの戦争ではロシア軍が戦意を喪失して撤退しつつあるようです。なぜ、そうなったか？ それはアメリカがウクライナに提供したハイマースという新しいミサイルのせいだといわれています。かなりの飛行距離を持つこのミサイルは、宇宙衛星からの誘導により、ピンポイントで相手を爆破するそうです。ロシアの兵隊からすれば、どこからと無く飛んできたミサイルに依って「気がついたら死んでいた」となるらしいのです。たまったものではないでしょう。
世界の覇権を狙う中国と、そうはさせじとするアメリかとの抗争は、今後、益々激しくなりそうな気配が濃厚です。その両国の主役になるミサイルは、軍艦からでも、爆撃機からでも発射出来るのであって、必ずしも軍事基地が必要でもないようです。戦争の形が大きく替ってきていることを踏まえ、改めて辺野古問題を考えたいものです。
２０２２年９月１２日 ブルータス、お前もか
古代ローマ帝国で、暴君ネロが倒される時、最後につぶやいた言葉が「ブルータスお前もか」でありました。国務大臣に返り咲き、消費者庁・デジタル庁を管轄し、今回の統一教会問題で大なたを振るうと期待された河野太郎が、１７年前この教会に招かれ、演説をしていたことが週刊誌に暴露されました。公表された１７９人の中には入っていなかったものの、世間は大騒ぎであります。呼び声の高かった石破茂も同じ穴のムジナでありました。総裁選を争った女性髙市早苗も同様でありました。
私は思います。国会議員、地方議会議員のすべてを含めて、統一教会との関係を一切断ち切り、今後かかわらないこと、韓国の謀略には、一切加担しないことなどをを誓い合い、過去は水に流し、再出発すべきである、と。河野太郎についても消費者庁の長として、一般庶民の統一教会に寄ってもたらされた理不尽な高額献金、霊感商法、合同結婚式などについて、法令を作って日本国内では禁止措置を講ずることなど、早急に手を付けてもらいたい、と思うのです。過去は過去です。議員のほとんどは、胡散臭いと思いながらも、自身の選挙のために、やむなく参加したに相違ないのです。
新聞、雑誌、テレビに一言申し上げたい。いつまで過去をほじくり返しているのですか？もう沢山です。それより、どうやったら統一教会との腐れ縁を断ち切れるか、その方法を模索し、一般庶民に教えてあげて下さい。財産をかすめ取られた日本人が大勢いるのですぞ、議員どころではないのですぞ。国を挙げて、庶民を悪辣な宗教から救う方法を記事にして下さい。信教の自由は、神道、仏教、キリスト教、イスラム教ぐらいであって、統一教会を入れてはいけません。何故なら、この宗派は「オレオレ詐欺」と同じだからです。（元自衛隊海兵隊員の山上徹也容疑者は、殺人者ではありますが、日本の自民党政治の闇の部分を、天下にさらけ出した点において、ある意味、英雄ではないでしょうか？）
2０２２ 年９月１1日 円安の困惑
今日は４回のワクチン接種の日です。これをクリヤーしてしまえば、どこへ出かけても「鬼に金棒」だと思い、懸案のタイ・チェンマイ行こうと、航空券などを調べ始めました。借りていた森の中の一軒家は３年半前に運良く手放したものの、乗り回していた日産マーチを処分しなければなりません。畏友堀田さんに預けっぱなしになっているのです。思えば東京から運んできたキーボード、ピアニカなどを積んで、堀田さんの案内でタイ・少数民族の学校や教会へ寄付してきました。日産マーチのお陰でそれが可能だったのです。しかし、私も寄る年波，いかにタイ国が日本と変わらない右ハンドル左側通行とはいえ、事故を起こしたら、それこそ１００年目です。ここら辺が潮時なのではないでしょうか。日産マーチは同じチェンマイの教会に属していた滝川君から４２万バーツで譲り受けたものです。当時のレートは１万円が３０００バーツを少々超えていました。航空券も往復で７万円前後。
今のレートを調べて見て驚きました。１万円が２５４５バーツ。もっと驚いたのは航空券です。羽田チェンマイの往復券が７万円前後だったものが１４万に跳ね上がっているではありませんか。つまり、倍近くに値上がりしているのです。見渡せば、ドルに対しても円は値下がりを続けています。４年前は１ドルが１０６円前後だったものが、今日のレートで１ドル１４４円になっています。
これでは行きたいと思っても、海外へ行かれないではありませんか。何でこうなってしまったのでしょう？ 政治経済を操る者の責任だといってしまえば簡単ですが、私は、日本という国が老大国の仲間入りをし、国全体の活力が日を追って衰えつつあることに原因がある、と思えてなりません。それはさておき、二倍近くに跳ね上がった航空券を買ってでもチェンマイに行くべきか、それとも、時期を見るべきか、今やハムレットの心境です。
2022 年９月１０日 片や７年 片や７０年
大英帝国のエリザベス女王が９６歳でお亡くなりになりました。在位７０年、最後の最後まで執務をとり続けられたそうです。英国民のすべてが花を手向け、女王の死を悼んでいます。やがて国葬が行なわれるでしょう。世界の重鎮がその国葬に参列するでしょう。日本からも天皇・雅子様もお出でになるでしょう。ウエストミンスター寺院の鐘が鳴り、英国民のすべてが女王の冥福に祈りを捧げるでしょう。
片や在位通算７年の安倍晋三の国葬は、９月２７日に武道館で行なわれます。国民の半数以上が反対しているにも拘わらず、強行されるのです。加えて、岸、安倍一族から始まった統一教会と自民党の議員のただならぬ関係が次第に暴露されるに及んで、国葬の当日、黙祷すら行なわない国民が大多数となりつつあります。英国の国葬とは名前は同じでも、似ても似つかない国葬が、世界の経済大国の一員である日本で行なわれるのです。全くもって、世界に顔向けの出来ない日本国になってしまいました。
すべて岸田総理の早とちり、判断の拙劣さから生じた結果です。元外相で田中真紀子は、彼を称して「冷凍透明人間」と揶揄しました。加えて自民党の国会議員のうち１７９人が統一教会とズブズブであることが公になりました。
日本国は早急に選挙制度を替えねばなりません。小選挙区制度を中選挙区制度に戻さねばなりません。中選挙区制度であれば保守革新の数は拮抗するでしょう。自民党の深謀遠慮によっていつの間にか替えられた選挙制度に、国民は真剣に問題提起をして元に戻す運動をすべきです。世界に恥ずべき国葬をする国、日本であってはならないのです。
２０２２年９月９日 乾燥ゴーヤー生産開始
、 ゴーヤー（苦瓜）のオリーブ油炒めを食べ始めて７，８年経ちました。その せいもあってか身体は至って健康な上、認知症などの気配は全くありません。今でこそスーパーでも八百屋でも一年中見かけるようになりましたが、昔はどこ探してもなく、沖縄から取り寄せたこともありました。冬場は一本２００円前後になるゴーヤーも今は８８円で買えるようになりました。この機を逃す手は無いな、との思いから乾燥ゴーヤーを思いつきました。調べて見ると乾燥ゴーヤーは市場に出回ってはいますが生産しているのは沖縄にある一社だけ、銀座の沖縄物産店でだけで買えることが分りました。何と「一袋４５００円！」、ならば、自分で作ってやろうじゃないか、というわけで８８円のゴーヤーを２０本買ってきました。アマゾンから天日干しの網も１０００円で購入出来ました。後は、自分でスライスして３日間干すだけ。今のところ使っているスライス器は手動ですが、軌道に乗ってきたら、電動ものを使うつもりです。
調べて見ると見るとゴーヤーには、ビタミン、ミネラル、カルシウムなど栄養素が山ほど含まれているようです。沖縄県人が長寿であるのも、このゴーヤに依るところが大きいとされています。乾燥ゴーヤーは女性にとって、美白効果、美肌効果、むくみ予防、貧血防止、便秘効果が抜群のようです。｢試してみよう」と思われる方は、今のうちにお申し込み下さい。送料を含めてすべて無料でお送りさせていただきます。
２０２２年9月8日 ウラジミール ・プーチン
１９５２年１０月７日生まれのプーチンは、今年７０歳になります。幼いときから喧嘩早く、絶えず、問題を起こす不良青年だったようです。１１歳の頃からサンボを習い、その後柔道に転じて、日本の講道館でも乱取りを披露しています。物覚えが早く、更に頭の回転も人後に落ちなかったため、高校時代にはドイツ語が話せるようになり、更にスパイに憧れを持つようになり、レニングラード大学法学部を出てKGBに就職します。KGBはアメリカのCIAと同じ組織です。東ドイツで働いたこともありましたが、当時のエリチン大統領の信頼を受け、出世街道を驀進します。そして今から２２年前に現在の地位にまで上り詰めます。その頃から、北方四島の帰属を巡って何回となく日本へもやってきました。日本の歴代首相はそのたびにチヤホヤし、最大の歓待でもてなしました。事態は推移したでしょうか？ 全く昔のままです。気を持たせては帰って行き交渉が始まると、ちゃぶ台をひっくり返す、その連続でした。同様に、国内で彼に反旗を翻す者は、お手の物のスパイ組織を使って探り出し、密かに毒殺を繰り返してきました。それが怖くて反対者は大ぴらに反対の狼煙を上げることが出来ません。
そして今度のウクライナ侵攻です。その前のクリミア併合です。世界中の国々が迷惑を被っていますが、ロシア国内とて同様でありましょう。反対の狼煙を上げようにも、スパイ組織が素早く動いて封じ込められます。何しろ言論まで統制されているのですからロシア国内の反戦の動きが世界に報じられる隙がありません。喧嘩早い、不良少年を大統領にまでしてしまったロシアという国の悲劇でありましょう。
たとえ、それもこれも歴史の必然だと思うとしても、プーチンの行動を理解するとしても、彼が人間として「ダメ人間」だな、と改めて思ったことが一つあります。それは、彼が、極く最近お亡くなりになった先輩でもあるゴルバチョフさんの葬儀に参列しなかったことです。恐らく、世界の多くの人々が私と同じ気持ちになったのではないか、と推測します。人間は何をやってもいいのです。ハチャメチャ人生でもいいのです。しかし、先輩が亡くなったとき、それが憎くみて余りある人間であったとしても、頭を垂れに行くのが人間のあるべき姿だ、と私は思います。
２０２２年9月7日 赤井英和夫妻
昔の話で恐縮ですが、千葉県の柏市で行なわれた去る結婚式の来賓席で赤井英和夫妻と隣り合わせになったことがあります。その頃の彼はタレントと言うより、ボクサーであったようですが、驚いたのは彼の横にはべる奥さんが大変な美人であったことです。しかも、絶えず隣の旦那様に気を遣い、食べ物を粗相したとみるや、素早く拭い、ご自分のことなど全くそっちのけの有様でした。いまどき、こういう女房もいるのかと興味が募り、結婚式の新郎新婦をなおざりにして、この津軽美人を横目でそれとなく観察していました。聞けば、八戸の医者の家に生まれ、現在までピアノ教室の先生をしていたとのこと、ボクサーの赤井英和に一目惚れをし、赤井側両親の反対にも拘わらず、強引に結婚してしまったことなど聞くに及んで、益々、この津軽美人に興味が沸いてきました。なにしろ、横目でそれとなく見ていると、色白の手によるナイフやフォークの使い方が実に優雅なのです。やがて結婚式も余興の時間となりました。すると、彼女がピアノに向かったではありませんか。型どおりの結婚行進曲を弾き、やおら、ショパンのスケルツオ二番を弾き始めたではではありませんか。それも、希代の名ピアニスト・アルゲリッチかと見まごう速さで。恐れ入ってしまいました。話はそれますが、現在の日本のピアニストで私が最も尊敬する角野隼斗の母親が開いている千葉県八千代台のピアノ教室に、ミス・東大となった｢森さん」が通っていることを、最近知りました。演奏をユーチューヴで聴きましたがなかなかのものでした。私の願いは、お二人が華燭の典をあげてくれることです。
２０２２年9月６日 ズブズブ
いま、巷は自民党議員と統一教会の関係の問題でテレビも新聞も雑誌も持ちきりです。国会議員ばかりではなく地方自治体の議員さえもズブズブの関係にあったことが明るみに出始め、これに関する「闇の深さ」が尋常でないことを国民が知るようになり、改めて、政治への不信が高まっています。加えて、元首相の国葬問題について、岸田総理の独断専行を非難する国民の声も高まり始め、岸田支持率は極端に下落始めています。当初、私は、岸田が外務大臣と経験したことから、国内よりも世界に対して日本の名を高からしめようと、と先ず考えた結果であって「勇み足ではなかったか」とこの欄に書きました。案の定、岸、安倍の一族の統一教会とのズブズブの関係が明るみに出るに及んで、岸田の判断が浅慮であったことが国民周知の事実になり始めています。
山口県の小さな地方紙「長周新聞」が、早い時期に一面に大きく見出しを付けました。「安倍晋三は神様か やるなら統一教会葬でどうぞ」いまや、日本国民の大多数の気持ちを代弁していたと言っていいのではないでしょうか。
決して今からでも遅くはありません。国会を開き国葬の開催の是非を論議すべきです。否決されるでしょうが、そうなったときには、岸田は独断の早とちりの責任をとって。下野すべきです。
２０２２年9月５日 風速６３メートル
今、沖縄諸島を襲っている台風は、南大東島付近で発生し、台湾に突き当たって反転し、再び沖縄に上陸し九州めがけて北上しています。沖縄諸島にとってはエライ迷惑な台風です。その昔、小倉の西部本社に赴任していた頃、鹿児島で風速６３メートルという台風に遭ったことがあります。海縁のホテルに宿泊していたのですが、大波が押し寄せ、ついには、フロントの大きなガラスが大音響で割れ、館内は騒然となり、命からがら部屋に籠もりました。向かいのビルの屋上は駐車場でした。停車している車が風に煽られ、アッチへ行ったりコッチへ来たり。個室の窓ガラスも今にも割れそうです。風の勢いで割れたら、投げ出されるだろうから、衣服と鞄を浴槽に入れ、自分も一緒に浴槽にうずくまっていました。元より、夕食をとっていません。昼食は事務所でラーメンを食べただけでした。やがて、風も収まり始め、空腹のままベッドに転がり込んで、気がついたら、見違えるような美しい朝になっていました。朝食バイキングの美味しかったこと！ ホテルも大損害だったろうに、宿泊料は半額にしてくれました。フロントの割れた大ガラスの向こうは穏やかな海が広がっていました。今日は東京本社で会議があるので、いずれ、東京から飛行機はくるだろうから、と思い、駅前広場からバスに乗りました。駅前広場にはおばさんたちが屋台を広げていて、台風を話題にして大はしゃぎしていました。さつま揚げや、ゴーヤーを買って鞄に詰め込みました。空港バスはシラス台地を登り空港へ向かいます。登るに従って、この台風が残した爪痕が尋常でなかったことが分りました。樹木はなぎ倒され、半壊された家もありました。昼近く、飛行機が来ました。陸から流れる泥水と蒼い海のせめぎ合いが見下ろせました。実に壮大な眺めでした。
２０２２年9月４日 今年のNHK全国学校音楽コンクール
コロナ禍のため中止を余儀なくされていたNコンが、今年はどうやら開催されそうです。これは私にとって大きな楽しみで、秋の毎日曜日の午後、テレビにかじり付いて出演校の出来映えに自分なりの採点をして、悦に入っていました。今年の課題曲は、小学生の部では「とどいていますか」。手拍子あり、踏みならしありで、なかなかのものです。中学校の部は「REPLAY]。高校の部では「無音が聴こえる」。サンプル演奏では、マスクを付けての演奏でしたが、本番もそうなるのでしょうか？ 小学校の部を遡ってみると、横山潤子先生率いる七生緑小学校が８連覇しているのが特筆されます。他に目黒の油面小学校、星美学園。平成３年には長野の朝陽小学校が優勝しました。指揮者は長野高校で一緒に学んだ同級生でした。昭和２８・２９年には私が学んだ中野区の上高田小学校が入賞しています。
中学校の部では青森の根城中学校が６連覇を果たしました。青森に負けじ、と郡山第二中学校が４連覇を果たしました。その卒業生が高校生になると、安積女子高校が８連覇を果たしました。いつも不思議に思うのは、このコンクール入賞校には日本の西側が少なく東側に多い、という現象です。一時、愛媛大学付属が気を吐いた時もありましたが、それっきりになっています。北海道も旭川が頑張った時もありましたが、それっきりです。声を合わせて歌う、という行為は実に楽しいものです。高校時代に所属した山行きのグループ「どんどん講」はいつも山の頂上でドイツ民謡を合唱するのが常でした。私はいつも低音を受け持ちました。早稲田でも一時、グリークラブで歌いました。アルバイトが忙しくなり、ほんの短期間でしたけれども、、、、
2022年9月３日 ミヤンマー
ミヤンマーで、またもや民主化運動の指導者４人が死刑となりました。 ミン・アウン・フラインの軍事政権は、益々過酷さを加え始めています。 あまつさえ、アウンサン・スーチーさんの監禁期間も再延長される始末。 すべての底に潜むのは中国の腹黒い陰謀のようです。 習近平が世界に向けて、鳴り物入りで囃し立てた「一帯一路」構想は、今や、悪評紛々です。 中国の利益になっても相手国の利益にはサッパリ繋がっていないからであるようです。 仮にアフリカの海添えの国が港湾建設を受け入れたとします。 建設資材はすべて中国から入ってきます。 労働者も中国から来ます。 やがて、その港湾一帯に中国国旗がはためきます。 その国の利益になるのは１００年先です。 中国のミヤンマーでの狙いは、ミヤンマー国内を貫通し中国奥地に通ずる石油や天然ガスのパイプライン建設にあるようです。 虐げられた少数民族ロシンギヤのいる港に陸揚げし、パイプラインで中国奥地へ運ぶ、、、どれだけ経費の節約になるか計り知れません。 そのためには、中国にとってスーチーさんの民主政治は、目の上のタンコブなのでした。 ミヤンマーは素朴ないい国です。 国中に寺院が林立し、国民全員が仏教徒であると言っていいでしょう。 タイ・チェンマイから約一時間で行けるため５，６年前にバガン航空のプロペラ機に乗って５日間を過ごしました。 アウンサンマーケットで５００円で地元の人のほとんどしている腰巻きのようなロンジンを買い、ホテルの従業員に寄ってたかって巻き付けてもらい、夜の町を歩き回りました。 もしかすると、私の先祖ビルマ人であったかもしれない、そうだ、それに違いない、と思ったことです。
２０２２年9月２日 熱帯魚の水槽
近所の眼科の待合室に、割と大きな熱帯魚の水槽が置いてあります。 見るとはなしに眺めていると、次第に面白いことが分ってきました。 魚は全部で１２匹いました。 黒くて大きなものは、何故か、水草の茂みの中にいて余り動きません。 銀色に光った中型のすばしこいものは、何故は水槽の真ん中にいて、他の魚が近づくのを見るやいなや、凄まじい勢いで体当たり食らわします。 三倍の大きさの魚でさえ、大慌てで逃げ惑います。 「俺の縄張りに近づくな 」といっているようです。 よくよく観察してみると、大きな水槽は魚ごとに縄張りが決まっているようでした。 つくづく思ったことは、人間も魚と同じなんだなあ、ということです。
ソ連邦が解体した結果、今まではロシアに従順だった諸国は、次次と西側諸国が構成するNATOに加盟し始め、残るはウクライナだけとなりました。 そのウクライナでさえ、軍備の増強に走り始め、ロシアに対する敵対行動を取り始めたのです。 それが故に、２月２４日、ロシアによるウクライナ侵攻が始まったのでした。 口実は「ネオナチ」政権の排除でした。 このことにより、世界は今、エラい迷惑を被っています。 結束してロシア産の原油、天然ガスを買わないことにしたので、西側諸国も困ったがロシアも困った。 結果、ガソリンが上がり、電気代も高騰し、つられて物価が上昇しているので、私も困った。 恐らく、世界中の人間が困っているはずです。
水槽の魚たちが縄張りを争ったところで、迷惑を被る者は誰もおりません。 だから言いたいのです。 プーチンさんよ、ゼレンスキーさんよ、あなたたちの縄張り争いによって、世界中の人間が迷惑を被ることを、分った上で今回の戦争を始めたのですか？ と。
２０２２年9月１日 ゴルバチョフ死去
稲盛和夫さんに続いて、今日はロシアのゴルバチョフさんの死が伝えられました。 ソ連邦時代からの指導者で、最もまともな指導者の死です。 今から３７年前、彼はジュネーヴで当時のアメリカのレーガン大統領と会い、「核戦争に勝者はいない」ことを確認し合い、核兵器削減条約に署名しています。 更に、３３年前にブッシュ大統領と地中海マルタ島で会い、「東西冷戦の終結」を宣言しました。 この功績により、翌年、ノーベル平和賞を受賞したのは、我々の記憶に新しいところです。 ところが、１９８６年、当時、ソ連邦の一員であったウクライナのチエルノブイリで破滅的原発事故が起きます。 これを契機にロシア国内ではゴルバチョフに対する風当たりが強くなります。 内政改革が思うように進まなかったことも原因の一つでしょう。 スターリン時代への回帰がロシア国内に起き、民主化への反対運動が顕著になります。 ソ連邦の崩壊はゴルバチョフのせいだ、という風潮も顕著になり、そしてエリツインになりプーチンの現在になってしまったのです。 ロシアがロマノフ王朝に支配されていた時代、王朝を牛耳り、悪政をひいたラスプーチンという怪僧がいました。 その時代から現在に至るまで、ロシア国民は民主主義や自由主義を好まず、支配されることを何とも思わず、その方が面倒がなくていい、という意識があるように思われてなりません。 今のプーチンの独裁政治ぶりを見る限り、マルクスやレーニンは何のためにいたのか？ と思わずにいられません。
２０２２年８月３１日 希有の人
稲盛和夫さんがお亡くなりになりました。かねてより、深く尊敬していた方です。鹿児島の生まれで、鹿児島大学工学部を卒業後、京都で「京都セラミック」という会社を興します。セラミックというのは、半導体同士の間の絶縁体として無くてはならない物質です。世の中のデジタル化が進むにつれ、半導体需要が高まることを見越しての会社設立です。その狙いは的中し、「京セラ」は目覚ましい発展を遂げます。更に、人々の日常での通信手段が、固定電話からひとり一台づつを所有する携帯電話の時代が来ることを予測し、「KDI」を設立します。その後「KDDI」は最近、重大事故を起こし、国民は大迷惑しましたが、最も心を痛めたのは稲盛さんであったでしょう。目覚ましかったのは日本航空の再建でした。この大企業をして、原点に立ち返らせ、僅か二年余りで目的を達しました。私財を投じて財団を設立し、若者を発憤させたのも、彼の晩年の所作でした。彼は折に触れ、墨染めの衣をまとい、編み笠を深々と被り、鈴を鳴らし、街頭に立って托鉢しました。功成り名遂げた経営者で、こんなことをした人はいままでいたでしょうか？ 更に彼は、出身校の高校と大学に２億円づつの寄付をしてあの世に召されてゆきました。誠に、誠に、崇高あたわざる生涯でありました。ご冥福を心から祈ります。
２０２２年８月３０日 悪戦苦闘
このホームページのプロバイダーが、「ブログでホームページ」から「あきばれホームペジ」に替わり、入力の仕方が、まるっきり新しくなりました。同時に操作がより複雑になりました。ボタン一つで、やっと、書き上げた文章が消えてしまったり、同時に画像も消えたり、このところ悪戦苦闘の繰り返しです。しかし、考えようによっては、ボケ防止にはもってこいのの作業でもあるでしょう。しばらくの勉強期間をお与え下さい。
２２年８月２９日 憧れのタワマン生活
銀座４丁目を、歌舞伎座を左に見て、かちどき橋を渡り、更に月島を抜け、直進すると、そこは昔は埋め立て地でだった有明です。見渡す限り高層マンションが林立しています。４０階以上の超高層ビル群です。高層階の値段は２億円以上、中には５億円を超える物件もあるようです。低層階でも６０００万円ほど。売り出しと同時に売り切れになるほど、超人気の物件です。流行語は｢タワマン生活」。タワーマンショに住むことは憧れであり、エリートである証であるように世間一般に思われ出しています。果たしてそうなのでしょうか？
しばらく前、人形町のタワーマンション４０階の友人の部屋に、打ち合わせで集まったことがあります。入るにあったって厳重に誰何され、、エレベーターから投げ出されると、窓の下は蟻が蠢く世界。心なしか建物全体が、揺れています。聴けば、地震や台風の時は大きく揺れるそうです。直ぐには回復しないそうでした。
有明の高層マンション群は、昔は東京都の廃棄物処理場であった埋め立て地に建てられています。築地から移転した魚市場も同じです。私が２０代の頃、中央、港、千代田、新宿を担当しましたが、その頃の有明は草ぼうぼうの荒れ地でした。かろうじて、豊洲に７，８階止まりのアパートが建ち始めた頃でした。
一方、流行と憧れに乗せられて６０００万から５億円を投じて購入したタワマン生活は期待どうりであったでしょうか？ 様々な思いが寄せられているようですが、問題は多岐に亘って噴出しているようです。今の日本ではエリート社員といえども給料が上がらないの上に、更に、銀行ローンの支払いは待ってくれません。買い物も不便のようです。密集した木造建ての町では隣近所とのお付き合いが出来ていたのに、タワマンではそれもありません。一生、ローンの支払いに追われ住むところ、それがタワマン生活であることがハッキリしてきました
２０２２年８月２８日 天気図
９月１日から東京都民が旅行に行くと、宿泊料の半額近くが補助される、という記事をみて、蟄居を強いられているこちとら、これを利用しない手はないな、と思い、早速、群馬県湯桧曽の、谷川岳麓の「ホテル湯の陣」へ予約の電話を入れました。ところが、返ってきた答えは、割引の対象になるのは、東京都民が東京都内の宿泊施設を利用した場合に限り、群馬県には適用されないとのこと。拍子抜けしてしまいました。都内に居住する者が、わざわざ、ホテルオークラや帝国ホテルへ行ってどうなるというのでしょう。大島、八丈島、歌島へ行く手もありますが、もし、海が荒れた場合どうなるか？ それに、大島は「クサヤ」に魅力はあっても、数年前に一度訪れています。思案の末、補助金など当てにしないで、４回目のワクチンを打ってから９月中旬に谷川岳へ行くことにしました。ロープウエイで西黒尾根の頂上に立ち、谷川連峰を眺めてくる積もりです。折角、行くからには晴天の日でなければなりません。そうでなくても、群馬と新潟の県境は天気が変わりやすいので有名です。もうすぐ９月。天気図と睨めっこの日々となるでしょう。
２０２２年８月２７日 盛岡のさんさ 夏祭りその７
私の若い時、東北６県信越富山を担当させてもらって、つくづく感じたのは岩手県の特異性でした。今の青森の土台となった津軽藩は古くから芸能人を多く輩出してきたのに対し、盛岡の南部藩は、多くの政治家や学者の故郷になっていました。その筆頭は「武士道」を著わした新渡戸稲造でしょうか。太平洋戦争の直前、英語で書かれたこの本をアメリカの大統領が読んで感動した、という逸話が残されています。東京女子大を創立したのも彼です。盛岡市の郊外に「先人記念館」という、他県には見られない建物があります。その入り口正面には新渡戸の英語で書かれた色紙がありました。「Haste not Rest more」 とあったと記憶します。いま、アメリカの大リーグで大活躍中の大谷翔平も、やがてはこの先人記念館に入ることでしょう。
朝日新聞発刊の頃から盛岡市で朝日新聞を扱ってきた川村さんの案内で、「さんさ踊り」の最終日、色町の老舗の割烹で、ご馳走にあづかったことがあります。風格のある女将さんは盛岡の生粋の方言で応対してくれました。「そうでガンス」、「でガンしたか」、、、風格のある言葉使いには聞き惚れてしまいました。
「津軽のねぶた」の動、「南部のさんさ」の静。正に、対照的な夏祭りが今も、これからも続くのです。
０２２年８月２６日 夏祭りの真骨頂 夏祭りその６
昨年の東京オリンピックの閉会式で日本の祭りの一つが披露されました。岐阜県の「郡上踊り」でした。江戸時代から連綿と続いている盆踊りです。日本には三大盆踊りといわれる夏の祭りがあります。「郡上踊り」のほか、秋田の「西馬音内踊り」そして阿波の徳島の「阿波踊り」です。「郡上踊り」では全員が下駄履き、浴衣姿で参加します。昔、どこの町にもあった下駄屋さんは、いまはこの町にしかありません。
福島の会津若松にも盆踊りがあります。数年前、ヤボ用があって行ったとき、丁度、七日町で「小原庄助さん」の最中でした。ゲストに沖縄出身の仲間由紀恵の姿もありました。物好きな私は靴履き、シャツ姿で踊りの輪の中に入れてもらいました。しかし、単調な所作の繰り返しに、直に飽きてしまい、早々に抜け出しました。
同じ繰り返しでもいいから、ぜひ仲間に入れてもらいたい、お囃子の太鼓でも鉦でもいいから参加したい、と思っているのが、徳島・阿波踊りです。編み笠を被った女性の群舞、三味線、笛、小太鼓、大太鼓、鋲、そして団扇を持った男のひょっとこ踊り、、、三歳の子供までねじりはちまきで参加しています。これこそが夏祭りの真骨頂ではないでしょ
2０２２年８月２５日 仙台七夕祭り 夏祭りその５
深紅の優勝旗と共に、仙台育英の選手を乗せた新幹線が、東北の入り口福島の「白河の関」を通過していきました。関守の宮司が考え深そうに見送っていました。仙台駅は黒山の人だかり。甲子園が始まって以来、１００年間に亘ってなし得なかったことを、仙台育英の選手は大差で山口の下関高を破り、凱旋したのです。
私が福島県を担当して頃、隣の宮城県担当は宮沢恭人君でした。そして部長は海野武さん。千葉県時代、二人とも助手として使えた熱血親分です。宮城にはブロック紙の「河北新報」が、福島には毎日系の「福島民報」、読売系の「福島民友」があります。朝日部数はこの地元紙には勝てなくても、読売を抜いて、東京紙第一位を勝ち取れ、という合い言葉のもと、壮烈な販売戦争が始まりました。そして、それを美事に達成しました。今もって、両県ともそれは継続されています。宮城県の達成祝賀会は、折から「仙台七夕祭り」の最中の狸小路の料理屋貸し切りで行なわれ、私も呼ばれて参加しました。そのとき、初めて「仙台七夕祭り」に接しましたが、通りの店の前に飾られた七夕の竹竿を見るだけで、伝統もナニもない単なる商業主義の祭りだな、と思っただけでした。その後、秋田の竿灯や、さんさ時雨、青森のねぶたなどの要素を採り入れ、「東北三大祭り」とかなんとか言われていますが、どうなんでしょうか？
話はそれますが、仙台へ行くと必ず寄った店があります。狸小路地下の「地雷屋」という店です。目の前であらゆる新鮮な魚を焼いてくれます。私は「きんき」が大好物で、銘酒「浦霞」を飲みながら、焼き上がった一件を骨までしゃぶり尽くすのが常でした。それはともかく、東北６県、１００年の悲願を達成してくれた仙台育英の皆さん、ありがとう。
２０２２年８月２４日 越中富山の風の盆 夏祭りその４
全国の朝日新聞で、普及率が最も悪い県が越中の富山県です。読売新聞の正力松太郎が生まれた県で、そのお陰もあってか、読売は現地印刷工場も持っていましたし、北日本新聞、北國新聞が幅をきかせていました。私が東北信越担当部長の時、我々の上司・販売局長が急死し、販売担当専務はナニ思ったか大阪本社から後釜の局長を連れてきました。その上、今まで大阪管轄だった富山県を東京管轄にしました。担当社員も一人付けて。
弱ったのは東北６県・信越担当部長だった私です。富山県のおまけが加わった以上、手を打たねばなりません。県内の現状をつぶさに見て回りました。人も販売店も飯を食わねば生きていけません。販売店の飯の種は新聞の売り上げと、折り込み広告料です。新局長と北日本販売局長が昵懇であったことから、何度か密談を重ね、折り込み広告の相互乗り入れに成功しました。販売店は諸手を挙げて喜びました。その際、隙をみて、八尾町で行なわれる「越中富山の風の盆」を見に行きました。八尾町は日本海で捕れる漁獲類を、飛騨、高山、下呂を経由して名古屋へ運ぶ、いわゆる「鯖街道」の途中にある小さな町です。漁獲類は人間の成長期の発達に影響を及ぼすのでしょうか、日本のノーベル賞の受賞者の数人は、この鯖街道沿いの小さな町の出身です。
「越中富山の風の盆」は、本番は９月初めの三日間だけですが、前夜祭というものがあります。八尾町の１１の町が一日ずつ交代で８時から１０時までの二時間リハーサルを行なうのです。私が見たのはそのリハーサルの一つでした。哀愁を帯びた胡弓の音色がこの祭りの特徴です。踊り手は深い編み笠を被っていて顔が見えないのも風変わりでした。
富山県は朝日新聞普及率最低の県ですが、それを除けば何度でも訪れたいところです。何故か、富山湾はとれる魚介類が豊富で、市内には料理店が沢山ありました。寒ブリ、白エビ、ズワイガニ、ホタルイカ、フクラギ、甘エビ、マダイ、メバル、、、種類は実に豊富です。何故か？それは北アルプス山中を流れてきて、富山湾にそそぐ養分豊富な水にあると言われています。
２０２２年８月２３日 秋田の竿灯 夏祭りその３
毎年、８月３日から四日間、秋田の街は、竹竿に灯された数千の提灯で、真昼のように明るくなります。江戸時代に始まる東北三大祭りの一つです。「百尺、竿灯を掲げる」という新しいことに挑む言葉まで生まれました。それに挑んだ劇団が秋田に生まれました。昭和１７年、佐々木隆と鈴木光枝が立ち上げた「劇団文化座」です。佐々木隆亡き後、鈴木光枝が引き継ぎ、数々の名作を世に出しましたが、今は、一人娘の佐々木愛が座長として、山手線田端の文化村に本拠を構え、奮闘しています。テレビ朝日の丸山さんがこの文化座の顧問格であったため、私も友の会に入会し、佐々木愛さんと親しくお付き合いさせてもらい、ついには、佐々木愛さんの半世紀をまとめた「佐々木愛・舞台生活５０年」という記念誌まで作ってしまいました。
このホームページのトップに、この本の表紙が掲載されていますが、操作によって内容まで閲覧することも出来ます。作った部数は約４００。愛さんの写真も沢山載っています。そんなことから、竿灯祭りの頃、劇団公演にくっついて秋田城祉の後援会長の料理屋で劇団の打ち上げ会に加えてもらったことがあります。秋田には美味しいものが沢山あります。まず、ジュンサイ。小舟に乗って自分で取りました。男鹿半島の「ハタハタ」。これは鮮度が命です。「いぶりがっこ」。これを囓りながら秋田の銘酒「爛漫」をいただく。極めつけは「きりたんぽ鍋」です。比内鶏と、ささがきゴボウ、芹が味の決め手です。ごく最近の集中豪雨で、比内鶏の農場が集中豪雨に襲われ、数万羽が流された、との報道がありました。比内鶏たちの冥福を祈ります。
もう７，８年になりますか、丸山さんの本の制作に当たって、私と丸山さんと間にちょっとした諍いがあり、以来、丸山さんとも愛さんとも疎遠になっていますが、このコロナ禍のなか、文化座の運営には大変なご苦労がおありのことと拝察しています。お二人のご健勝と、文化座のご発展を影ながら祈っています。
2０２２年８月２２日 はねと 夏祭りその２
一昔前、全国紙の新聞社は有楽町界隈に密集していました。朝日は駅降りて直ぐの日劇隣、毎日は駅の向かい側、読売は銀座３丁目の今のプランタンのところ。そのため刷り上がった新聞を上野駅、墨田操車場などへ持ち込むため、毎日、夕方から有楽町界隈は新聞輸送のトラックでごった返していました。時代は進み、新聞社がナニも目抜き通りにある必要はなくなり、読売は大手町に、毎日は竹橋に、朝日は築地に移転します。新聞印刷技術は更に進み、ファクシミリの出現によって、現地印刷が可能になりました。朝日の場合、東北６県の印刷は仙台で印刷するようになりました。更に、更に、青森、秋田、岩手へ送る新聞は、青森の陸奥新報社での印刷が可能になりました。今までは昼頃、着いていた新聞が早朝には着くようになったのです。喜びに沸いた青森県の販売店はそれを記念して、青森名物のお祭り「ねぶた」に参加したいといい出しました。「ねぶた」は青森で行なわれるものの呼称で弘前で行なわれるのを「ねぷた」といいます。その両方に出陣したいというのです。費用は山車一台の制作費が１５０万円。おどろおどろしく装飾された山車が一晩中町中を練り歩きます。山車の周りには尻端折りの若者が、絶えず、ぴょんぴょん跳びはねます。これを「跳人（はねと）」といいます。
当時、部長だった私は担当社員に協議書を書かせて、半額補助を受け入れました。そして、その晩、現地の朝日会の人々の中に入り、一晩中、町中を練り歩きました。時には、山車の周りを、年甲斐もなく跳ね回りました。青森県の朝日新聞の部数が急激に増えだしたのは言うまでもありません。
２０２２年８月２１日 博多の山笠 夏祭りその１
夏は日本各地で祭りが盛んです。コロナ禍のせいで昨年までは開催が制限されていましたが、今年はどうやら、あちこちで開催されたようです。福岡博多の櫛田神社の山笠、恒例通り７月１４日の早朝、開催されたようです。
現役で西部本社の営業局長の時、奧尾代表と羽原編集局長の三人は、桟敷席の招待券をもらって、小倉から新幹線で博多へ行きました。車内が待機所になっていて午前３時まで座席でウトウトしていました。博多の町内ごとに凄まじいまでの飾りを付けた山車が合図と共に境内に飛び込み、神前の松の植え込みの周りを素早く回って駆け抜けます。入ってから駆け抜けるまでのタイムを町内ごとに競い合うのです。各山車ともおよそ３０秒前後。中には周り損ねて激突して怪我人がでたこともあったようです。そのときの優勝タイムは２９秒３３だったのを覚えています。町の名前は失念しました。最後のチームが宮入する頃、夜は白々と開け始めます。すると、あちこちから歌声が響き始めます。町内ごとに山車を引っ張り担いだ全員が、山車を囲んで手拍子を打ちながら大声を上げて歌い始めます。「目出た、目出たの若松様よ、枝も茂るし葉も茂る、えいしょーえ、えいしょーえ、しょうえー、しようえー、、、」 歌い終わると男達は何事もなかったように家に帰り、何事もなかったように仕事に戻ります。女性の出る幕は、たしか、一つもありません。奇祭といわれる所以でしょう。
２０２２年８月２０日 一冊３０００万円
６月９日の安倍前首相の銃撃以来、旧統一教会と政権与党である自民党との深い闇のつながりが連日の新聞、雑誌、テレビ、ネットを賑わしています。岸田政権は慌てて、内閣人事の入れ替えをしましたが、抜擢された新閣僚においても、次次に統一教会とのつながりが暴露され、いまや、シッチャカメッチャカの状態です。
２０００年前にイエス・キリストがゴルゴダ丘で十字架に架けられて始まったキリスト教の宗派は、大まかにいって、カソリック、プロテスタントの二流派だけです。ところが、お隣の韓国には、同じイエス・キリストを開祖にする宗派が無数にあります。いずれも、聖書の教理をねじ曲げ、独特の解釈を付け加え、人心を惑わします。
旧統一教会の開祖・文鮮明は、自分こそがイエスキリストの再臨であると言って名乗りを上げました。世界は今後、韓国によって統一される、韓国語が世界の言語になる、そのためには、各々の先祖の供養から始めねばならぬ、として霊感商法や合同結婚式を始めました。彼が自己流の聖書解釈で書いた書物一冊の値段は３０００万円もしましたが、何故か飛ぶように売れました。合同結婚式には数千人が参加しました。参加料は韓国人は１４万円、日本人は１４０万円。桜田淳子は第一号の犠牲者でした。
現役時代、私はあるところで文鮮明の独自の解釈による聖書まがいの一冊を手にしたことがあります。一冊６００万円の本でした。ざっと拾い読みをしましたが、聖書には一つも載っていない自己流の先祖供養を本分とするイエスの教えを曲解する文言がちりばめられた本でした。何で、日本人が、知識の豊かな日本の知性が、このようなイカサマ本を金科玉条のように有り難がるのだろう、と不思議でした。
そのイカサマにやられにやられた日本の「最大政党自民党」、韓国の口車にのって、選挙協力欲しさに、韓国の一教派の野望に加担してきた岸、安倍一族！
国葬などトンデモナイことです。国民の大半が反対しているのに、それでも強行するつもりですか？
２０２２年８月１９日 女性は何で？
服飾界のリーダーであり、文化勲章まで受章した森英恵さんが亡くなりました。９６歳でした。ここまで生きられたのですから歳に不足はないでしょう。瀬戸内寂聴さんも９９歳でお亡くなりになりました。なぜ、女性は長生きなのでしょう？大いなる疑問です。見渡せば私の周囲でも、親友は逝ってしまったのに奥さんは健在、という例ばかりです。NHKの佐々木潤、従弟の靖輝、学研の竹内二郎、同僚だった宮沢恭人、日経の山崎憲三、ナックデザインの長沢忠信、IHIの倉石篤、医師の清水淑郎、、、、何故か、奥さま方は、全員、ピンピンしています。
１９５０年代、男性の平均寿命は５８歳、女性は６１歳でした。５０年後の２０００年には男性７７，７２歳、女性は８４，６０歳に伸び、現在は８０，９３歳、８７，６５歳になっているようです。そして、今から３０年後の予想では男性８３，５５歳、女性９０，２９歳とされています。
何故、いつまで経っても女性の方が男性より長生きするのでしょうか？ 大いなる疑問です。考えられるのは、男性と女性のエネルギーの消費量の違いです。ホルモンの分泌も関係しているでしょう。メンタルな面でも、男性は家を守るために、外界に対して神経を使い、女性は家庭を維持するためにだけ心を砕きます。そのため、男性は筋肉質になり、女性には脂肪が多く付きます。脂肪の量も長生きには関係するようです。痩せた男より小太りの男性の方が長生きする理屈と同じです。
私の母親は９３歳まで生きました。私の目標は母親の年まで頑張ることです。
２０２２年８月１８日 ９歳のプロ囲碁棋士誕生
芸事は何でも早いうちの覚えた方が良い、と古来から言われています。歌舞伎俳優も５歳頃から舞台に立っています。囲碁も芸事の一種です。打ち方を覚えることは何時からでも出来ますが、プロとなると、これはまた、別の領域です。お金が絡んで来るからです。そのプロの囲碁棋士に関西棋院に所属する９歳４ヶ月にしかならない藤田怜央の誕生です。小学校三年生。まだ幼気な子供が居並ぶプロのおじさん方を、バッタ、バッタとなぎ倒し始めたのです。
関西棋院にはもう一人、小学生のプロ棋士がいます。世界最年少の小学校５年生でデビューした仲邑菫ちゃんです。愛くるしい女の子ながら、居並ぶ大人のプロ棋士をなぎ倒し、勝率一位で頑張っています。
芸事というものは、それに携わるに、早ければ早いほどいい、とされています。今を時めく、ピアニストの角野隼斗も、９歳でショパンの難曲を弾きこなしていました。足がペダルに届かないので独特の工夫がされていました。
私がピアノを始めたのは中学一年生の時。専ら学校のピアノを使わせてもらっていたのですが、一時、音楽で生きてゆこうか、と考えた時期がありました。作曲コンクールで入選し、NHK長野放送局から自作自演した頃です。しかし、直ぐにそれが無謀であることを悟らされました。音楽的才能を持つ人が無数にいることを知ったからでした。今度、生まれ変わってくることが出来たら、是非とも、一芸に秀でる人間でありたい、これが望みです。
２０２２年８月１７日 ８強、出そろう
甲子園全国高校野球も、さしたる重大事故も、集団感染もなく、漸く、８強が出そろいました。九州では熊本の九州学院、四国では香川の高松商業、中国では山口の下関国際、大阪では大阪桐蔭、中部では滋賀の近江と愛工大名電、東北では福島の聖光学院と仙台育英の八校です。残念ながら関東の東京、千葉、神奈川、埼玉、北関東三県は一校もありません。ましてや、北陸、信越においておや。
それより、何より、嬉しいのは、コロナ禍中に在りながら、大きな集団感染も起きず、さしたる事故もなく、ここまで来れたことです。主催者を始め、高野連関係者の皆さんの、並々ならぬ努力の賜の結実があったればこそ、と言えるでしょう。
出そろった８強を見ても分るとおり、代表八校は西高東低であることを否めません。しかも、関八州、東海から一校も８強に残らなかったのは、どうしたことでしょう？ 来年の奮起を望みたいものです。残る仙台育英、と福島の聖光学園二校、特に我が愛する福島代表には、是非とも、頑張ってもらいたいものです。
２０２２年８月１６日 西表島(いりおもて）
琉球列島の最南端、石垣島の近くに西表島があります。戦争末期、その島にマラリアが発生し、「住民１６７１人のうち、５５２人が亡くなっていた」という記事が今日の社会面にありました。住民は波照間島から強制的に西表島に移住させられたそうで、西表島にはその慰霊碑があるとのこと。西表島には一度夫婦で訪れて一泊したことがあるのですが、その歴史については全く知りませんでした。
その時は石垣島から上陸用舟艇に乗って西表島へ行きました。マングローブに囲まれた島でかなり大きな河を小舟で遡りました。青い椰子蟹が無数にいて手づかみで捕り、宿へ持って帰りました。野生の黒猫やハブ、ヤンバルクイナなどあちこちで見かけました。宿の車をお願いして、島の反対側へも行きました。見渡す限りの白砂の浜で紺碧の海の向こうには台湾の影がありました。人工物はナニもなく「ああ、ここは天国だ」と思いました。しかし、戦争末期、この島に強制疎開させられた住人５００余名がマラリアで死んでいたのです。知らなかったとはいえ、なぜ、慰霊碑に頭を下げてこなかったのか、今になって悔やんでいます。
イリオモテヤマネコ
２０２２年８月１５日 ゲートル
戦時中、子供から大人まで必携とされていたものにゲートルがありました。厚い布で出来た包帯のようなもので、ズボンの上から両足に巻き付けます。ずり落ちないようにするため、二度ほど折り返えしが必要です。いかに素早く巻き付けるか、を子供同士で争いました。そのゲートルをはき、鉄砲を担ぎ、背嚢を背負った兵隊さんが新井薬師を通って中野の練兵所に向かって、軍歌を歌いながら行進します。沿道には一様にモンペをはき、割烹着で身を包んだ女性達が日の丸の小旗を打ち振り、万歳、万歳と叫んで見送ります。やがて、その風景も見ることがなくなり、空襲警報が頻繁に発令され、とうとう、油脂焼夷弾が中野の街を焼き尽くし始めます。五月二五日、新井薬師の家は焼かれ、母は命からがら会津の奥地に集団疎開していた私を迎えに来て、長野の実家に身を寄せます。そして数十年前の今日、八月一五日、全員が庭に土下座し、廊下に置かれたラジオから流れる天皇陛下の放送を聴きました。母は身をよじり、草をむしり、泣き崩れていました。私はそこを離れ、物置の隅へ行って一人空を眺めました。青空に白い雲がかかり、ほんの少しずつ動いていました。その雲の形は今でも目の底に焼き付いています。何故かほっとして、嬉しさがこみ上げてきて、付けていたゲートルをゆっくりと外したことを覚えています。
２０２２年８月１４日 旅に出たい！
この一週間、巷の行楽地はお盆休みとかで大賑わいです。それに比例してコロナ感染者もうなぎ登りに増加して、連日、記録を新たにしています。当然、患者を受け入れる病院も少なくなり、医療従事者も感染し重症患者でさえ自宅待機を強要されています。それでもなお、行楽地は堰を切ったように黒山の人出。一体、この先どうなっていくのでしょうか？
かく言う私もそろそろ自宅蟄居に疲れてきました。旅に出たい、飛行機に乗って外国へ行きたい、せめて、タイ・チェンマイへ行きたい、という思いが募りに募ってきています。振り返れば、この２０年間で随分あちこちへ行くことができました。東南アジアではベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー、香港、中国、台湾、マレーシア、シンガポール、インドネシアのバリ島、、、、ヨーロッパではドイツ、フランス、オランダ、デンマーク、オーストリア、スイス、イタリア、チエコ、スロバキア、ポーランド、ハンガリー、、、、中東ではアラブ首長国連邦のドバイ、そしてイスラエル、、、、何故か、アメリカへは若いとき二回行っているのですが再び行きたい国ではありません。ハワイも好きではありません。最も行きたい国、それはオーストラリアです。メルボルンです。でも、今は南半球の最果てに位置しているので真冬です。もう一つ、コロナが始まる前に計画していたのがロシアでした。エルミタージュ美術館へ行きたかったからです。残念ながらコロナよりも、今度の戦争で潰えてしまいました。それにしても、コロナ禍が収まり、大手を振って海外に出かけられる日は、何時になるのでしょうか？ 蟄居が解けてマスクなしで飛行機に乗れる日は果たして来るのでしょうか？
２０２２年８月１３日 ３７年前
昨日は５２０人乗りの日航機が、群馬県の御巣鷹山に墜落した日です。当時、宣伝部長だった私は、その日、たまたま、次長の松信君（現有隣堂書店社長）を誘って豊洲の「ドウ・スポーツ」へ行き、柄にもなく、ジャズダンスなどをして汗を流し、終わって、行きつけの居酒屋で一杯やっている時でした。テレビ画面に速報が流れました。「すわ、号外だ！」と、築地本社へとって返し、号外の体制を組みました。刷り上がった号外を、有楽町、東京、新橋、上野、新宿へ二人一組で持って行き、鈴を鳴らしながら配布しました。私も新橋駅頭に立ちました。どこの社よりも速い立ち上げだったため、その後、編集局長室に呼ばれ感謝されました。
生き残った者は確か５人。ヘリコプターでつり上げられたと記憶します。それにしても大変な事故が起きたものです。原因は機内の隔壁の修理が杜撰だったためのようです。ドカンという物凄い破裂音が響いて機は操縦不能になり、機長は二次災害を避けるため墜落場所を山の中にしたとのこと。乗客の中には「上を向いて歩こう」の坂本九ちゃんもいました。隔壁の修理に当たったボーイング社の２０人が、その後、起訴されましたが、全員が黒人で、修理後の写真を見てもその杜撰さが明白でした。
毎年のように、この日が近くなると、群馬県上野村へ行って、山へ登らないまでも麓の慰霊碑まで行って祈りを捧げたい、思うのですが、いまだ、実行できていません。今年も仕事場から５百余人の方々のご冥福をお祈りするだけとなりました。
２０２２年８月１２日 満 月
昨日、夕闇が迫る頃、何気なく猫額のベランダに出てみると、空にはあれほど行き来の激しかった昼間の雲が全く失せ、南の空にそれはそれは美事な満月が輝いていたではありませんか！ 我を忘れ、しばし、見とれてしまいました。星は全く見えませんでしたが、ただ一つ、東の空に点滅しながら赤く輝いているものがありました。
何だろう、北極星か？はたまた人工衛星か？天文学の知識には全く疎い私ですが、「いま私は生きている」、いや、｢幸運にも生かされている」その不思議さと、有難さに思いをいたし、シミジミとした気持ちで天空に輝く満月を、しばし、眺めました。
満月を見ながら心が震えた経験は最近では２度あります。中国の西安で、同行の馬衛東さんと、王義進さんの計らいで月餅をいただきながら中秋の名月を仰ぎ見たとき。この月は日本でも同じように見えているに違いない、と思うと感動で胸が一杯になりました。もう一度はショパンコンクールでポーランドへ行ってとき。日帰りでアウシュビッツ行き、打ちひしがれてワルシャワへ戻ってきたら、道路の端から巨大な満月が昇ってきました。同じ月をガス室から眺めたに違いないユダヤ人の気持ちを思い、胸が張り裂けそうになりました。月は日本で天平の昔から輝いていました。この輝きにも終わりはあるのでしょうか？ ならば、見届けたいものです。
月見れば千々にものこそ哀しけれ 我が身一つの秋にはあらねど
２０２２年８月１１日 中国の混乱
上海へ行って、従弟の靖輝君とその商売相手の虞さんと三人で海沿いのゴルフ場へ虞さんの車で向かうとき、いつも奇妙で、不気味な場所を通り抜けました。広大な敷地に、住居用の高層建築が林立する団地なのですが、住む人一人なく、荒れ放題に放置されている一角なのです。事前の触れ込みでは、快適な居住空間ともに、公園、学校、モール、病院が出来るというので、市民は優雅な生活を夢見て、争ってローンを組み、買ったのはいいけれど、工事は一向に進まず放置されたままになっている、というのです。しかも、買った当事者は組んだローンの支払いを銀行にし続けねばならず、踏んだり蹴ったりだ、というのでした。
実は、いま、こういった現象は中国全土で起きていて、総数で４００カ所を下らないそうです。ローンを組んで契約を結んだはいいけれど、工事に進捗は見られず、ローンの支払いだけは銀行から強要されている市民たちは、団体を組んで銀行への支払いを拒否し、それでもラチが明かないとみるや、共産党そのものの政府に対して抗議活動を開始しています。行政として責任をとれ、という市民の切実な声が中国全土に広がりを見せています。巨大集団の「コウダイ」の挫折がはじめでしたが、共産党政府の対応の悪さと甘さをみて、業者は「してやったり」半ば詐欺行為に走り出したのでしょう。何しろ、工事をしなくても、市民からのローンの金は毎月定期的に入ってくるのですから。
不動産業界の大混乱を契機に中国経済は、いま、最大の危機に直面していると言われています。だからこそ、台湾問題が危機なのです。為政者は国民の目を反らすために戦争を仕掛けます。歴史の常がそこにあります。イタリアも、ドイツもそうでした、日本もそうでした。今のロシアもそれです。中国もそう遠くないうちにそうなるでしょう。
２０２２年８月１０日 内閣改造
韓国発の統一教会に汚染された自民党内閣は、せめて、閣僚だけは汚染されていない、あるいは、汚染度の小さい議員で構成しよう、と改造を試み、その閣僚人事が、今日、発表されました。汚染度の高かった岸信夫、萩生田光一などが更迭されたのは言うまでもありません。特に、萩生田光一は安倍が犯した森友事件の際、臆面もなく偽証を繰り返しました。彼は八王子の生まれで早稲田実業から明治大学商学部を卒業しています。身長は１８０センチ、体重１００キロ、安倍晋三のやることなすこと、すべて、ご無理ご尤も、という金魚の糞でした。その見返りに安倍は彼を文科省大臣にしたのでした。当然、統一教会とも深い関係にありました。安倍派を慮ってか、岸田は彼を政調会長にしましたが、彼のお追従政治人生もこれまででしょう。
今度の改造で特筆すべきは、岸田の政敵・河野太郎のデジタル相起用です。彼に冷や飯を食わしていた岸田が、「私の次は、河野さん、あなただよ」との思いで彼を復活させたのであれば、岸田もなかなかの者であります。
