最近のエッセイ(80)

 2022年2月27日     ウクライナの大統領はコメデアン

 NATO (北大西洋条機構)に、まだ加盟していないとはいえ、ロシアの軍事侵攻が始まったのに、ウクライナを助けようと名乗り出る国はありません。なぜなら両国の軍事力の差は余りにも歴然としていて「飛んで火にいる、、、」になってしまうからでしよう。兵力を比較すると、余りの差に愕然としてしまいます。一例を上げれば兵力は13万人対90万人、軍事費は52億ドル対617億、戦車の数2596両対12420両、 戦闘機の数70機対900機、戦闘装甲車12,303対30122、自主砲1067対6,504、野砲2040対7571、ロケット砲490対3591、、、、、、その上、ロシアは巡航ミサイルや核弾頭も持っています。まともに立ち向かったら勝負になりません。それを知りながらウクライナの若い大統領は全軍を鼓舞して迎撃しているのです。NATO諸国は、いざ戦争になったらウクライナに兵を送ってくれるはずだ、と状況を読み違えたのです。

ウクライナの現大統領の名はウラジミール・ゼレンスキー。前身はウクライナの俳優であり、コメデアン、しかも、ユダヤ人。国が危急存亡の状態の時、前身がコメデアンであった大統領に的確な判断が出来るでしょうか? ロシアの侵攻もさることながら、侵攻されるまで優柔不断であったウクライナの大統領にも大きな責任があったのではないでしょうか?

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2022年2月26日          やっと塩野義が

 日本の医学の現状は、世界でも稀な先進国であるにも拘わらず、ワクチンの生産には後れをとっていました。ファイザーやモデルナなどのワクチン以外にも、ロシアや中国にも効く効かないは別としてワクチンはありました。先進国でワクチン開発が遅れていたのは日本がその筆頭ではなかったでしょうか?

 でも、やっと、日本製の飲み薬が市場に出回ることになりました。一日1回、5日間服用だそうです。4日目には他人への感染が極端に低くなるとか。いずれにしてもこの飲み薬が大量生産され、日本のみならず、世界中に広まり、ワクチン以上の力を発揮してくれればいいなあ、と思うのは私だけではないはずです。

 それにしても日本の医学会及び医療行政は怠慢この上なしです。行き当たりばったりの能書きを垂れるばかりで根本に迫っていません。根本とはコロナ菌に有効に作用する特効薬を見つけ出すことです。そのための開発費がもし10兆円なら、それを予算計上することです。行き当たりばったりの今の医療行政ではダメなのです。根本からのコロナに対する取り組みこそが必要なのです。

  コロナ菌は化け物です。デルタ株がオミクロン株に変異したようにオミクロン株もやがては変異して新しい感染の波を作るでしょう。今のところ人類は、この細菌から根治するすべを持っていません。それが大問題なのです。

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2022年2月25日        自由主義への挑戦

 昨日、ウクライナ東部でロシア軍の砲火がさく裂し、世界中が色めきました。ロシアとアメリカの核兵器が飛び交う可能性まで秘めた火ぶたが切って落とされたのです。マルクス・レーニンの書物が書店から消え、東ドイツと西ドイツを隔てていたベルリンの壁も壊され、果ては、ソ連邦が崩壊し、東西冷戦は終結したように見えましたが、どうして、どうして、プーチンという頭の切れる独裁者がロシアという国を支配しています。問題は1990年にアメリカ主導で出来たNATO(北大西洋条約機構)とEU(欧州連合)にあります。当時の約束としてNATOへの加盟国は統一ドイツまで、それ以上拡大させない、という言葉だけではありましたが、暗黙の約束ごとがありました。にもかかわらず、その後ポーランドやハンガリーが加盟しました。のみならず、ロシアと最も近しい間柄にあったウクライナまでもが、NATOとEUに加盟する、と憲法に謳ったのです。自分の、一の子分が敵方へ寝返ったのですから親分が怒るまいことか!いかに時の流れとはいえ、親分としてのプーチンの顔が潰されたも同然です。自分の身を守るためには、ここはひとつ匕首を振り回す以外にない、と決めたのでありましょう。メンツのために飛び道具を振り回される住民こそ「えれーえ迷惑」なのでありますが、いつの時代でも戦争というものは「メンツ」が問題の発端になるのです。

 

 シリアという小国でアサドというお坊ちゃんが権力に固執したため400万人という難民がEUに押し寄せました。ロシアのプーチンが介入し、シリアはいま、小康状態を得ています。プーチンが納めたのです。ロシアという大国は世界史の中では必要な国です。旧約聖書のエゼキエル書でははっきり今後のロシアの国の役割が書かれています。イスラエルから見て真北に当る国ロシアは、やがてトルコを従えイスラエルに攻め入るが、壮絶な災害にあって、両軍は死滅すると。

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2022年2月24日            九代目

 PCデポから連絡が入って「新しいIPADが入荷しました」とのこと。早速、いま使っているIPADを持参してデーターを移管してもらい、「九代目」を持って帰りました。画面は全体が黒く、5代目よりはやや大きく、色も鮮やかで、かつ、細やかです。加えて音も大きく、低音から高音まで遜色なしです。早速、今夜からベットを共にしようと思ったのですが、長年、一緒にベットにいてくれたのに、新しい○○が来たからといって、直ぐに乗り換えるとは、余りに節操がなさすぎではないか、気が咎めました。じゃによって、その晩は旧い方とベットを共にし、新しい方は昨晩を仕事始めの日としました。これで、3台のIPADがサイドテーブルに鎮座することになりました。心豊かにならざるを得ません。

 よく、長生きの秘訣の一つは十分な睡眠(7時間~9時間)をとることだ、と言われていますが、私の場合は9時間を超えているでしょう。IPADで高原剛一郎の聖書講話を聴いているうちに寝ています。夜中に一回だけトイレに行きます。次に起きるのは7時半です。7時に目覚めた場合はIPADで数独を始めます。詰碁にも興じたりする楽しい時間です。もしかすると、ここまで長生きさせてもらっているのはIPADのお陰かもしれません。そうです、それに違いありません。

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2022年2月23日       想い出のA300

 今日は天皇誕生日、世間は休日ですが、昨夜から今朝にかけて、北海道並びに日本海側は大雪に見舞われました。千歳空港では全便が欠航し大勢の乗客が空港内に留め置かれました。例年にない大雪の年と言われますが、何故か身の丈を越す大雪のところもあれば、全く積雪がないところもあって、お天気の神様は誠に気まぐれです。新潟県を例に挙げれば津南4,19メートル、湯沢3,13、高田1,42、十日町2,85、関山3,03、ですが新潟市は0です。昔から新潟市は積雪がないことで知られています。ちなみに青森市1,39、会津若松52、長野市15、です。実に実にばらつきがあります。

 現役の頃、吹雪の秋田空港から最後の乗客としてかろうじて間に合い、羽田へ向けて飛び立ったことがあります。その日、秋田の会長さんのお父さんが亡くなり、日帰りの予定で秋田の奥へ入りました。残雪はあったものの道路はスムースで、無事法要を済ませて帰途に就いた途端、雪が降り始めました。市内に着く頃にはかなりの積雪となりました。空港は秋田市の郊外のかなりの高台に位置しています。送るというのを、無理にタクシーに乗り換え、「いま、向っているから」と空港に電話を入れてもらいました。やっとのことで到着しました。ゲート付近には係員の他、人一人いません。女性係員はゲートに向って走り出しました。私も走りました。入ると同時に重い扉が閉まり、20人足らずの疎らな乗客を乗せたA300機は真っ暗な日本海に向って離陸しました。40分後、雪のかけらも見当たらない喧騒の東京にいました。

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2022年2月22日           200年後

 今日は数字の2が六つも並ぶ珍しい日です。このブンで行くと2が7つ並ぶ日も来るでしょう。2222年2月22日、今から200年後です。その頃日本はどうなっているでしょうか、世界は果たして存続しているでしょうか。ちなみに今から200年前は日本はどうなっていたでしょう。1822年、、、、日本は江戸末期でした。老中松平定信は、しきりに日本近海に出没する外国船に対し「外国船撃払い令」を出しました。間宮林蔵が克明な日本地図を作ったのもこの頃です。葛飾北斎や十辺舎一九が世評を大きく湧かせていました。確か、ねずみ小僧次郎吉の活躍もこのころです。

 100年前の1922年はどうだったでしょうか。ソビエト社会主義共和国連邦が建国され、共産党書記長にスターリンが選出されました。ロシアという社会主義国家は、まだ、100年も経っていないあやふやな国家なのです。日本国内に鉄道網が張り巡らされたのはいいが、北陸線糸魚川で雪崩が発生し、列車が巻き込まれ90人の死者を出したのもこの年です。早稲田対慶応のラグビー対抗戦もこの年から始まりました。ついでに言えば、週刊朝日とサンデー毎日はこの年に発刊されました。いまや、部数は落ち込んで両誌とも見る影もありませんが。

 今から200年後の今日、「2222年2月22日」は好むと好まざるとに係わらず、確実にやってきます。その時、日本はどうなっているのでしょうか? そして世界は? 地球全体は?どうしても、生まれ変わってこの目で確かめない訳にはいきません。それには、どうすればいいか? どなたか教えてください。

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2022年2月21日       この先の韓国 

 雪のないところにゲレンデやジャンプ台を作り、観客のいない大競技場を技巧を凝らした電飾装置や花火で盛り上げ、それでも、世界が注視し、熱狂と感動を貰った北京オリンピックが終わりました。中でも日本選手はそれぞれ大活躍し、沢山の感動を与えてくれました。雪と氷のスポーツとはいえ、人間がその能力の極限に向って挑む姿は頼もしくもあり、また、崇高でもありました。日本の選手の皆さん、関係者の皆さん、沢山の感動をありがとうございました。

 一方、考えられないイヤな出来事もありました。ロシアのワリエワ選手(15歳)のドーピング問題もさることながら、耳を塞ぎたくなる事件も数多くありました。それにしても韓国の人は何でいつも問題を起こすのでしょうか?表彰台に上がる時、その場所を拭いて上がった選手、接戦の際、相手選手の袖を引っ張った選手、皆、韓国の選手です。東京オリンピックの際、日本食は汚染されている、と決めつけ、自国の料理人を連れてきた韓国。今回も中国のものは食べられない、とばかり同じことをやったそうです。喧嘩を売られた14億5千万人が怒るまいことか。開会式に韓国の伝統衣装が中国に盗まれた、怒った韓国、、、どうしてこの国はこうなのでしょう?

 オリンピックが終わって、今後の世界の焦点はウクライナ問題と韓国の大統領選です。自国の首を絞めつつある反日不買運動をやめようと、主張する候補者は今のところ皆無です。日本からも、そして中国からもソッポを向かれだした韓国は、これからどうなっていくのでしょうか?

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2022年2月20日         第三回大岡信賞

 朝日新聞朝刊一面の片隅に長いこと連載されていた「折々のうた」は詩人の大岡信さんあっての企画でした。評判は評判を呼び、お陰で朝日新聞の部数も増えました。その大岡信さんを記念して創設された「大岡信賞」の第三回目の受賞者が名古屋在住の歌人「小島ゆかり」さんに決まりました。歌集「雪麻呂(5800円)短歌研究社刊」が評価されたのです。普通、歌集は売れないとしたものですが、この65歳の女性歌人の歌集は、何故か売れるのです。この歌集の初版本は9800円を超えて取引されています。

 今、65歳の小島さんは早稲田の第一文学部国文科のご出身。私も第一文学部史学科。いまは昼間も夜も一緒のようですが第二文学部が存在していた頃がありました。同学ですから応援の気持ちもあるのでしょうが、小島さんの歌にはきらりと光るものを感じてなりません。天衣無縫のユーモアがあるのです。

  あなたとてもつかれてゐるわ ゐるわゐるわ 蝶が言ふなりわたしのこゑで

こんな歌、なかなか出来るものではありません。大岡信さんもさぞかし頷いていることでしょう。私が北関東の担当次長をしている頃、ご自分の詩集をお持ちになって小学校の3年間担任してくださった上野雄二先生が築地の本社へおいで下さったことがありました。朝日からはダメでしたが未来社から自費出版し、長野市で教え子が集まって盛大な出版記念会を開催したことがありました。序文は、是非、大岡先生にお願いしたい、という先生たってのご希望で旧友4人で大岡先生のご自宅へ伺ったことがありました。金5万円とジャックダニエル6本を持参したのでしたが、お酒だけで十分だ、として5万円は返してよこしました。そういう大岡信先生の第三回目の受賞が小島ゆかりさんに決まったのです。先生も喜んでおいででしょう。

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2022年2月19日             凄いこと

 女子カーリングで、最強のスイスを破って決勝進出を決めた日本のチームに賞賛と激励の声が国中に高まっています。確かに、その試合内容は薄氷の連続でした。ハラハラドキドキの連続でした。それだけに勝った時の喜びは大きく選手と一緒になって喜びを噛みしめました。決勝戦の相手はイングランド。ならば勝って欲しいが、ここまで来れば金でも銀でも同じです。

 日本チームの要は、何といっても藤沢五月。北海道北見市生まれ。既に30歳。父親が中学校の教員でカーリングの選手でありました。藤沢は初めは中部電力のカーリング部にスカウトされますが、後に地元北見市のカーリング愛好団体「ロコ・ソラーレ」へ入ります。この団体を支えているのは北見市に所在するほとんどの企業です。江田茜、馬淵恵、本橋麻里ら、今はおばあさんになっているカーリング愛好選手が「ロコ・ソラーレ」を作り上げました。ということは、逆に言えば、北の外れの「北見市の市民全員」がカーリングに魅せられ、一致協力して世界一強いカーリングチームを作り上げた、と言えるのではないでしょうか。

 ロコ・ソラーレという会社があるのではありません。特定の会社に所属する、いわば営利のために存在する団体ではないのです。ただただ、カーリングが好きで、みんなでお金を出しあって支えてきたグループが、図らずも世界一になったのです。               凄いことではありませんか!

   ***ロコソラーレのチームの中心は何といっても藤沢五月でしょうが、何で彼女にそのような力があるのか、不思議に思って探ってみました。すると、彼女の大きな特性が判明しました。それは、彼女はいつでもどこででも、素早く寝られる、図太い神経の持ち主であることが分かりました。「直ぐ、寝られる」これは神様が与えて下さった特技です。神様に感謝いたしましょう*** 

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北海道北見駅

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2022年2月18日        同じ金メダリストでも

 金メダリストとして世間からチヤホヤされながらも、それはそれ、と割り切って、過去と決別し、自分の道を探して突き進んでいる松本薫の例もある一方、過去の栄光に溺れ、結婚してもそれが忘れられずに家庭内暴力に走り、酒に溺れ、離婚となり、子供も出来ず、テレビ会社の一隅で自堕落な生活を送っている女性もいます。それがモーグルで一世を風靡した「里谷多恵」です。既に45歳の彼女は、既に5回オリンピックに出ています。1994年のリレハンメルでは11位。1998年の長野では金メダル。2002年のソルトレイクでは銅。2006年のトリノでは15位。2010年のバンクーバーでは19位。

 長野での表彰式の時、貰ったシャンパンをその場でラッパ飲みしてしまいました。その後、ドーピング検査があることを知ってか知らずかです。更にコーチと白人男性と三人で六本木で醜態を演じて世間を騒がせてしまいました。クラブの貴賓室で公開セックスを演じてしまったのです。世間は里谷多恵のその奔放さに驚きました。いまや45歳を超える彼女を、まともに相手する男性はどうやらフジテレビ内でもいなくなったようで、一人寂しく片隅で与えられた仕事をしているようです。

 二人の子供に恵まれ、アイスクリーム工房の女主人として夢を追っている「松本薫」と、同じ金メダリストでありながら何たる違いでしょうか。

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2022年2月17日       「ウルフ」の今?

 女子柔道57キロ級で金メダルに輝いた「松本薫」の別名は「ウルフ」でした。対戦相手を睨みつけるその顔は獲物を前にした「狼」そのもの、相手は一瞬にして度肝を抜かれていました。松本薫は石川県金沢の出身です。帝京大学に進み柔道部に入ります。その頃から私は彼女の大ファンで応援していました。思えば彼女も32歳、今、どうしているのでしょう?

 何と、何と、彼女はアイスクリーム屋の女主人に収まっているではありませんか!アイスクリームが彼女の好物なのは知っていました。アイスクリームを前にすると、途端にウルフの形相が崩れて優しい顔になっていました。いま彼女は自分の好みのアイスクリームを自分で作って販売しているようなのです。ところは早稲田の東京富士大学5号館の1F。お店の名前は「ダ・シーズ」。既に結婚していて二人の女のお子さんがいらっしゃる。ご主人は帝京大学時代の一年先輩で、いまは料理人のようですが、学生時代からのお付き合いとか。

 それにしても柔道一直線だった彼女が素晴らしい転身をしているのを知って嬉しくなりました。やがて彼女のアイスクリーム工房から「ウルフ」という名前の奇想天外なアイスクリームが売りに出され、国中の評判になったらいいな、と思うのは私だけではないはずです。

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2022年2月16日         火山列島

 日本と同じ火山列島インドネシアで、またまた、大規模な噴火があったようです。折から上野の国立博物館で、紀元79年に爆発した火山灰に埋もれて死の街となったイタリアのポンペイ展が開催中です。上野の山が桜で賑わう前までには、行って詳細を見てこようと思っています。なぜなら、我々の住む日本列島もインドネシアに劣らない火山列島であるからです。江戸時代末期に大噴火を起こした富士山は江戸市中まで灰を降らせ、山の容を一部変えるほどなど、農作物に多大の影響を与えましたが、その日がまたまたやって来るに違いない、「いや、確実にやって来る、その日は近い」と取りざたされています。

 妙高、焼岳、浅間山、蔵王、富士山、乗鞍など、今までに上った休火山や死火山ですが、最も印象深かったのは熊本の阿蘇山でしょうか。膨大な広さの外輪山の中、当時は火口へ至るかなり近くまで登ることが許されていました。その後、熊本は地震と共に大被害を受けました。現役時代、私の最初の助手として福島県を一緒に担当してくれた植田義弘君は東京の局長、西部本社代表、販売担当取締役を歴任した後、熊本朝日テレビ社長になり、阿蘇山の麓に新居を構えましたが、地震、噴火の被害に遭い、ホウホウの体で小倉近くの行橋に逃げ込んできました。梅の花がほころびる頃、上野の山に出かけ、ポンペイ展を観てくるつもりです。

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2022年2月15日        ウクライナ問題

 もう、6年前になりますか、ショパンコンクールが目的で行ったポーランドのお隣がウクライナ。首都はキエフ。貧しさはヨーロッパで2番目。しかし、ヨーロッパの穀倉地帯でもあるウクライナ。色の白い美人女性が一杯のウクライナ。人口は約4000万人で韓国とほぼ同じ。問題はこの国の中央を流れる川を挟んで、ロシア側にはロシア系ウクライナ人が、ヨーロッパ側にはヨーロッパ人がそれぞれ多数住んでいて、昔からいがみ合いが続いていることです。ソ連邦が崩壊して以来、ウクライナはロシアに対するヨーロッパの軍事同盟NATOに加盟したくて仕方がないのです。お膝元がそうなるとロシアは面目丸つぶれとなるでしょう。社会主義的独裁政権と言える現プーチン政権は持たないでしょう。だから、プーチンはこの真冬に30万の軍隊をウクライナ国境に派遣して「さあ、来い」とやっているのです。歴史的にみて厳冬期のロシアとの戦争は、ナポレオン然り、ヒットラー然り、ロシア側の勝利に終わっています。

 一方、日本にとってロシアは鬼門の国です。明治時代、日本海海戦で大勝利を収めて以来、ロシアはそれを根に持ってか、未だ日本に敵対し続けています。太平洋戦争末期、相互不可侵条約を一方的に破って8月15日の二週間前に参戦し、日本軍のみならず一般庶民まで嬲り殺し、千島列島、北方4島を奪い取ったのでした。その返還交渉は今もって継続しています。日本の歴代首相は、近づいたかと思えば突き放されるロシア側の巧緻に騙され続けてきました。じゃによって平和条約すら今もって締結されていません。そういうしたたかな国がロシア。歴代首相を手玉にとって来たプーチン。そのプーチンが乾坤一擲の勝負に出ようとしているのがウクライナ問題なのです。

 風雲急を告げてはいますが、西側に注意を促しておきたいことがあります。仮に軍事行動に出るにしても雪のある間は止めておいた方がよい、という助言です。ナポレオンも、ヒトラーも失敗したではありませんか。

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2022年2月14日         奇怪なこと

 たまたま、3年前のイスラエル旅行の思い出話に触れましたが、この旅行中に撮った数々の写真が、いつの間にかIPADからもパソコンからも消えていることにも触れない訳にはいきません。事実はこうです。

 旅をして半年目ぐらいのある日、IPADに乱雑に押し込まれていた写真が、年代順、日付順に整理されていることに気が付きました。しかも、粋なデザインが頼みもしないのに組み込まれていました。それはそれで有難い、と思ったのですが、同時にイスラエルで撮った大事な写真がIPADからもパソコンからも消えていることに気が付きました。①嘆きの壁の詳細の写真、②イエスが十字架を担いで処刑場に登った「ビアドローサ」で母親マリアが待ち受けていた曲がり角、③聖墳墓教会の大混雑の有様、④黒装束のユダヤ教徒が身体を揺すって嘆きの壁前で祈っている動画、⑤パレスチナ人街の退廃的な有様、⑥テレアビブ空港の内部写真、、、、動画も写真もそのすべてが消えてしまっていたのです。

 何者かが、写真の整理という美名に隠れて「イスラエルにとって大事な痕跡の消去を可能な限り行い、当たり障りのない部分だけを残す」という個人のプライバシーを尊重しないことを組織的にやったんだ、そうに違いないと思いました。イスラエルならそれ位のこと、やるだろうと思いました。でも、「いい写真や動画が一杯あったのになあー」と惜しくて、惜しくてたまりません。

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2022年2月13日      カーリング・奇跡の一投

 デンマーク戦の9回裏。日本は相手に2点リードを許している絶体絶命の最終回。ハウス(円形の囲い)にはデンマークのストーンが2個、これ見よがしに君臨している。勝つ方法はただ一つ。最後の一投でストーン2個を弾き飛ばし、自分のストーンをハウスにとどめる。すると3点が加算され、1点差で勝てる。それしかない。

 テレビの前の日本人は、恐らく祈るような気持ちで藤沢五月のラストショットを見守ったでありましょう。私とて同様、思わず「神よ!」と呟きました。五月の手から放たれたストーンはまっしぐらにハウスに向います。そして、そして、何と、居座っていたデンマークストーンを2個、快音と共にはじき出し、代わりにハウス内に止まったではありませんか。正に、神技でありました。3点が加算され、日本はデンマークに1点差で勝ったのです。喜びを爆発させて喜び合う4人の選手の姿はこの上ないものでした。中でも、スキッパーの藤沢五月の顔は輝いていました。全力を出し切った人間の顔は、男でも女でも、何て素敵なんだろう、と改めて思いました。

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2022年2月12日       新潟・下越・村上町の奇跡

 日本海に沿って400キロの新潟県の山形県境に村上町があります。近くに、三面川が流れていて鮭が遡上してきます。季節になると、その鮭を捕獲し、開いて家の軒下に吊るし、乾燥させて冬の蛋白源にしています。現役の頃、村上の所長さんからその鮭をいただいたことがありました。美味でした。

 その村上町で居酒屋を営んでいるのが、平野歩夢君の実家です。見事、憧れだったホワイト選手(9位)を抑えて金メダルを勝ち取りました。23歳。夏のオリンピックでも金を勝ち取った上での、更なる快挙です。新潟下越の小さな町・村上の全住民が、否、新潟県民が、否否、全日本国民が喜んでいます。私もその内の一人です。

 しかしながら、どう考えても腑に落ちません。何で、日本海沿岸の小さな町の居酒屋の倅が世界にまたとない快挙を成し遂げたのでしょう。スキーやソリならともかく、スノーボードなどという軽業的乗り物が、何で村上で流行るようになったのでしょう。ただ、村上が他の新潟のl町と違うところは、三面川があって、毎年、鮭が産卵のため遡上してくることでしょうか。そうだ、そうだ、それに違いない、鮭の神秘的な力が平野歩夢君に乗り移ったのだ、と思うことにしました。それにしても、新潟県の皆さん、特に村上町の皆さん、おめでとう、おめでとう。

 ***ユーチューヴで平野歩夢君の演技をつぶさに見ました。彼は小柄な男です。150センチあるかないか。空気抵抗が少ない分、この競技には小柄である方が有利かもしれません。しかし、最も驚いたのは、彼が実に「いい顔」をしていることです。純粋にして精悍そのもの、一つのことを極めよう、とする男の顔には、こういう清々しさが宿るのか、と惚れ惚れしてしまいました***

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2022年2月11日      紀州南高梅

 3年前の今日の深夜、私はイスラエルのテレアヴィヴ空港にいました。10日間の旅をご一緒したシンガポール教会・田中牧師率いる20人からの皆さんと別れ、深夜発のバンコック行きを待っていたのでした。待合室は我々チェンマイ組4人の他は、まだ、誰も居なくて閑散としていました。ガリラヤ湖から始まって死海の果てまでのイスラエル全土の旅は、実に意義深いものでした。松本牧師は当然のことながら、英語以外にも数か国語が話せる学識豊かな方だったので、折に触れての解説や、講義は実に参考になりました。死海の書の発掘現場では論争にまで発展しました。何となれば、私の卒論は、当時問題が提起された死海の書がテーマだったからです。私の仕事場の机の上には、今も小さなビンが置いてあります。中は、あの死海の水です。折に触れ、その水を口にします。何とも形容がしがたい味が口中に広がります。「何だ、いまのそのざまは、シカリしろ」と言われているように思えます。

 いま、イスラエルに足を踏み入れることはできません。その上、コロナ禍は私が生きているうちに収束するとはとても思えません。何と、私たちは運が良かったことよ!感謝以外の何物でもありません。ところで、テレアヴィヴ空港で田中牧師ご夫妻との別れ際、日本から持参はしたものの、手を付けなかった紀州南高梅の梅干しのひと包みがあったことを思い出し、差し上げました。これだけの大きな運を与えて下さった田中牧師に対してあまりにも些細な気持ちでしたが、今となってみると梅干しの一樽をお送りしたとて、それでもすまない気持ちです。 

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2022年2月10日         陰湿な東洋

 いま、北京のオリンピック・スケート競技会場は、大揉めに揉めています。1000メートルのショートトラック競技で、韓国の2選手がゴール後、失格扱いを受け、代わりに中国の2選手が金と銀のメダルをさらったからです。この事件は、瞬く間に韓国中に拡大し、そうでなくても、韓国と中国は昔から仲が良くないのに、この件が加わって大騒ぎになっています。この事件に抗議するため、韓国の選手団は中国の会場で抗議集会を開きました。間抜けだったのは、その集会は韓国語だけでやったので、中国人はおろか、英語圏の記者団には何が何だか分からなかったことです。

 抗議文を世界の言語に直して発信する、という手段をどうして取らなかったのでしょうか。直情径行型の韓国人の思慮のなさでありました。

 それにしても今回の北京オリンピックでは規律違反による判定の覆りの数が余りに多い。言語の違いによる意思の疎通を欠く部分も勿論あったでしょうが、中には中国の国威発揚のため、普通なら通ってしまう小さな違反を無理やりに拡大して失格に導いてしまう意識的な判定覆りもあったのではないでしょうか。

 世界には通用しない余りに陰湿な東洋人の気質が、今度のオリンピックに期せずして現れてしまっているなあ、と思えてなりません。 

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2022年2月9日          雪よ、降れ

 群馬県水上町藤原で、積雪が2メートル20を超えた、という報道がありました。関越高速を水上で降りて湯檜曽川を遡り、土合の手前の道を右に降りて利根川の源流沿いに進む一帯が藤原です。町らしき佇まいは道路沿いのホンの僅かな一角なのに藤原は何故か町と呼ばれています。そして利根川湖の北の果てに宝台樹温泉と宝台樹スキー場があります。温泉には昔、熊が一頭、檻の中で飼われていました。その時は宝台樹スキー場で朝日が主宰する競技会があったのですが、何せ、積雪が多くてスノータイヤに鎖を巻いてもままならず、往きも帰りも苦労した記憶が鮮明に残っています。

 この藤沢町一帯の今年の積雪が宝台樹で3メートル、水上寄りで2メートル20というから恐れ入谷です。更に、谷川の天神平が4メートル10だそうですから、 今年の積雪は半端ではありません。 谷川連峰の東側でさえ夥しい積雪ですから、北側の新潟側の大変さは想像を絶するでしょう。湯沢から長岡に向けて下り勾配になる魚沼地区はスキー場が大繁盛するからいいとしても、十日町、津南、越後川口あたりは大変でしょう。更に春になっても雪が消えない松代、松之山のは、いま、どんな塩梅でしょうか。連日快晴の東京の空を見上げながら、新潟の衆のご苦労に思いを致しているこの数週間です。

 予報によると、関東地方と言えども今日の夜半から、かなりの積雪があるそうではありませんか。待ち遠しい、と言っては関東の皆様から御叱りを受けるでしょうか?

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2022年2月8日       降りかかった火の粉

 私の御贔屓の高梨沙羅さんが、大ジャンプを飛んだあと、ゲレンデの片隅で泣き崩れています。着ていた服のサイズが2CM違うという、服務規程に違反したためこの大ジャンプが無効扱いになったのです。前回と同じ服を着て飛んだにも係わらず「2センチ大きいからダメ」と言われたのです。なぜ、前回は良くて、今回はダメだったのでしょう。一週間で2CMぐらい痩せる場合だってあるではありませんか。この日服装違反でオランダ、ノルウエーなどの女子選手が失格扱いを受けています。「油断を見澄まして、突然、規定を厳格化する」中国の常とう手段の様に思えます。

 沙羅さんが失格扱いを受けたのは、その一本だけで、服装を替えた彼女は再び挑みました。そして、日本の四人のチームは銅メダルには届かなかったものの、第四位に食い込みました。降って湧いた災難とも云うべき服装の厳格化を跳ね除け、4人が一丸となって立ち向かったところに、成績以上に立派にして尊い姿勢があります。流石、沙羅さん、大事なのは結果ではなく、困難が降って湧いたときそれに立ち向かおうとする姿勢にこそあるのだ、ということを、身をもって示してくれました。おめでとう。 

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2022年2月7日         葛西紀明の偉業

 かれこれ24年前になりますか、私の郷里の長野で冬季オリンピックが開催されました。スキーのジャンプ台他が設置されたのは、昔、慣れ親しんだ信濃四谷の唐松岳に続くゲレンデであり、スケート競技場は長野市内だったので、いやも応もなく、応援に熱が入りました。この大会でラージヒルで金メダルに輝いたのが船木和喜。そして原田雅彦、岡部孝信も大活躍しました。最も印象に残ったのは女子モーグルの里谷多英。一方、今回の北京で、小林陵侑を7年間手塩にかけて金メダルに導いた葛西紀明はその時は第7位でメダルには遥かに届きませんでした。葛西は自分の持てる力をすべて惜しまず小林に注ぎ込み、苛烈な日々を二人で過ごしたようです。小林も立派だったが、「葛西も偉い、小林以上に立派だ」と言わねばならないでしょう。ここで不思議に思うことが一つあります。葛西は長野県人だが、小林陵侑は岩手県出身だ、ということです。岩手中央高校の出身です。大谷翔平と刀自が一緒なのです。勿論、偶然の一致でしょうが、岩手県はまたしても金星を上げた、と言わねばならないでしょう。

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2022年2月6日         プレミアム会員 

 日用雑貨は言うに及ばず、産地直送便、書籍、衣料品など、このところ、ネットのアマゾンに頼むことが多くなりました。パソコンを起動してアマゾンを検索すると10秒で私のページが現れます。買い物の履歴も、大昔に遡って詳らかに記録されています。その上、今日注文すると翌日には玄関のドア付近に配達されています。一時、配達が杜撰で間違いが多かった時期もありましたが、トラブルセンターに厳しくもの申したせいでしょうか、最近は改善されています。

 全国にはその土地でなければ手に入らない「旨いもの」が数多くあります。例えば「アユのうるか」「歌島のクサヤ」「鮭のメフン」などなど。これらもアマゾン経由で産地から直送されます。世界の三大珍味と称されるスカンジナヴィア半島の「シュールストレミング」、ロシア産の黒海の「キャビア」、パリの鵞鳥のキモ「フォアグラ」、中国の「北京ダック」はどうか、と探りを入れました。何と、全部取り寄せ可能でした。しかし、いずれも現地へ行って食べたい、と思っているので、「もう、行くのは無理だ」となったら取り寄せることにいたしましょう。

 ところで、アマゾンにはプレミアム会員制度というものがあって、会員であれば世界の映画など見放題なのが分かりました。私は既にプレミアム会員なのに今まで知らずにしていました。エラク損した気分になりました。 

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2022年2月5日                開会式

 北京オリンピックの開会式の模様をテレビで観ました。極寒に耐えるそれぞれの衣装の選手が嬉々として入場してくる映像は、季節に関係なく人々に感動を与えます。今回の北京の映像は、未来を担う子供に焦点を当てていたため、恐らく、世界の人々は感動をもって映像を観たに違いありません。悪評サクサクのこのところの中国について、見直す機会になったかもしれません。しかし、忘れてはなりません。第二次世界大戦のころ、ドイツのヒットラーは、アーリアン民族主義を掲げる一方、青少年育成を声高に叫んでいました。日本の軍国主義時代もそうでした。異様なほど「子供は国の宝だ」と持ち上げられていました。そして、今回の北京オリンピック。映像による造形は見事でありましたが「こどもに光を当てる」点についていえば過剰演出がありすぎでした。

 さて、いよいよ冬の競技の幕開けです。いずれの種目も強豪がひしめいています。私の御贔屓はジャンプの高梨沙羅さん。そしてカーリングのロコソラーレのキャプテン藤沢さんです。

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2022年2月4日        不気味な能登半島

 日本海に向って蛇の鎌首の様に突き出した半島、能登半島に謎の地殻変動が起きているようです。震度5弱で震度1以上の地震が、最近、70回以上も続いている、その上、地震の度に地殻変動が起きているというから地元の人々は、生きた心地がしないのではないでしょうか。

 数年前、近江町市場の蟹を目当てにして金沢へ行った際、観光バスで能登半島を一周しました。輪島の市も見ましたし、眼下に広がる棚田の絶景にも感動しました。能登には能登それなりの伝統があることを知り、日本海側の歴史と伝統の奥深さに目を見張りました。その能登で群発地震が起き、地殻変動に悩んでいるというから大変です。群発地震は長野県の松代でも起きたことがあります。戦時中天皇家の避難所として、また、大本営として壮大な地下壕が掘られました。群発地震はそれが影響したといわれていますが、今もって、原因は不明のようです。

 ごく最近、8000キロ離れたトンガで海底火山の爆発がありました。また、世界的規模で大雨が降り、河川が氾濫し、ダムが決壊して、各地で甚大な被害が出ています。地球が、人間のこのところの所作に怒りを募らせているとすれば、トンガのような捌け口が要るのかもしれません。能登半島がそうならないこと、祈るや切です。  

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2022年2月3日          変な疑問

 「つれずれなるままに、日暮し硯にむかひて、そこはかとなくものごと書きつづれば怪しふこそ物狂おしけれ」とは徒然草の書出しですが、つれづれなるままに、鏡に向かひて、そこはかとなくカミソリをもて髭をあたっていたら、奇妙なことに気が付きました。それは人の顔の不思議さです。目が二つあるのは遠近を確かにするため、まつ毛は目を異物から守るための存在でしょう。鼻は呼吸のための煙突であり、口は食べ物の入り口として、歯は咀嚼のため、舌は味あうために存在しています。然らば、目の上の二か所に生えている眉毛は何のためにあるのでしょう?

 人種を問わず、すべての人間が持っている目の上の二つの眉毛。これがないと人間は存在ができないのでしょうか? そんなことは無いでしょう。現に尼さんは剃り落として仏門に使えています。ということは眉毛は人間としての威厳、または尊厳、あるいは美観に属する感情としての器官なのでしょうか?

 今日は節分の日。ひょっとこや、翁の小面には眉毛がなかったと記憶しています。外は快晴で春がそこまで来ているのを感じさせてくれる日です。それなのに、変な疑問を持ってしまいました。

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