最近のエッセイ

2020年9月11日         アストロゼネカの頓挫   

 イギリスのアストロゼネカは、世界最大級の製薬会社ですが、重大ニュースが入ってきました。開発できた治療薬を各国に売り、各国は治験として投与を始めたところ、原因不明の症状が顕れた、と言うのです。何でも脊髄に対する副作用らしいのです。そのため、投与は世界的に中断を余儀なくされました。新薬を使う場合、あらゆる治験を行ない、安全性をよくよく確かめた上で広く普及されていくのですが、その期待空しく、アストロゼネカは最初の一歩で早くも躓いたようなのです。

30億の注文の内、既にアメリカは10億、日本も 1億3000単位を注文済みでした。と言うことは、既に出来上がっているものは、使い物にならないかも知れません。識者に寄れば、新薬の開発にはよく起きる現象だそうですが、それにしても、30億の治療薬が無駄になるらしいとは! 

 アストロゼネカは、いま、これを打ち消そうと懸命のようです。この患者には、元々脊髄の持病があったのだ、などと言い訳に努めています。それはそうでしょう。会社の存続に拘わってくるかも知れないのですから。

 だからこそ、日本は独自に日本人の身体にあった治療薬やワクチンを開発すべきだったのです。国力を挙げて、日本人の体質にあった治療薬やワクチンの開発をすべきなのです。日本の医学界は総力を挙げて取り組まねばならなかったのです。政府も惜しみなく財政援助をすべきだったのです。「アストロゼネカに頼んだからいいや」という安易な姿勢が、この結果を生んだのでしょう。日本の医学の水準は世界でも高位置にいます。政府がその気になり、高額の予算を計上し、総力を結集すればアストロゼネカ以上の成果を上げることは簡単だったでしょう。関係者の皆さん、どうか、どうか、今からでも決して遅くないから、日本人の体質に合った新治療薬やワクチンの開発に全力を投入して下さい。

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     「 あなた ブランドに詳しかったわね
   アルマーニ知ってる?」  「知ってるさ もちろん」 

  「じゃあ キルトーニは?」  「知らないなあ」

  「じゃあ オッヂサンガーニは?」 「?」

  「あなた 何も知らないのね ワカガエルッテイは?」

  「??」  「では最後 ホントカーニは?」

  「???」

  「初めから言うと こうなるの。

   アルマーニ 着るトーニ オッジさんガーに

   若返ルツテイ 本当カーニ」

 

 

 

2020年9月10日        世界最大の政治集団

 今回の中国武漢発のコロナ禍を契機として、アメリカは中国との関係をすべて断ち切ろうとしています。アメリカに籍を置く中国企業はおろか、中国人留学生まで入国拒否を宣言しました。しかも、ファーウエイを扱う世界の国に対して、中止するよう強力に迫っています。世界各国はそれには同調しても、それ以外の中国との取引を禁じられては、会社の存続が危ぶまれる企業が世界には多々あります。

 例えばドイツ。この国が中国とズブズブなのは、調べて見たところドイツ製の自動車でありました。フォルクスワーゲン社の売り上げの40%を占めているのが中国でした。続いてダイムラーベンツ、売り上げの30%が、そしてBMV社の30%が中国でありました。メルケルさんが1年一回中国詣でをするわけです。

 続いて日本です。ほとんどの企業が中国と関係しています。総売上の50%以上が中国である企業は、TDK、村田製作所、日東電器、ビニヨン、ニコン、東京エレクトロン、、、30%台が日本電産、日本精工、ファナック、住友化学、東レ、、、、20%台がユニクロ、資生堂、ユニチャームなどなど。

 ドイツも日本も中国本土に生産設備を持っているため、一概に中国との取引停止に踏み込めないのがこれで分ります。一方、「一帯一路」を受け入れたアフリカ諸国は、その不平等さに今更のように気づき、大声で喚き始めています。

 問題の所在は中国人民にあるのではありません。14億5000万人を支配下に置く中国共産党そのものにあるのです。1921年の共産党員わずか50人でした。1949年には450万人になりました。そして今や共産党員は9000万人を超えています。でも、全人口の6%でしかありません。しかし、ドイツの人口を超える世界最大の政治集団になっているのです。目標は世界制覇にあるのは自明の理でありましよう。

 私は今回のコロナ禍を契機に、世界は団結して共産党殲滅に討って出る、と想像逞しくしています。日本の軍国主義がアメリカによって倒されたように、中国共産党は、今度は全世界を敵に回して戦うのです。その兆候が現れ始めているのです。

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             幾時代かが ありまして    

             茶色い戦争 ありました

          幾時代かが ありまして

          冬は疾風 吹きました

          幾時代かが ありまして

          赤色の花が 咲きました

          幾時代かが、過ぎぬまに

          赤い花びら 散りました

          一夜限りで 散りました

 

 

2020年9月9日           チェコの英断

 チェコは東ヨーロッパの小さな国です。人口は1050万人。昔はスロバキアと一緒でチェコスロバキアでした。首都はプラハ。昔、ツアーで一泊したことがあります。中世からの城や、町並みがそのまま残っている落ち着いた街でした。ストラホフ修道院は見応え十分で、また、ヴアルタヴァ川に架かるカレル橋は長大で渡り甲斐がありました。川に沿って巨大なマーケットがあり、薫製品などを買い求めました。何よりも生ビールが美味しかったこと! ドボルザークのお墓へ行きたかったのですが、ツアー故、叶いませんでした。

 このチェコが、いま、中国と大喧嘩しています。チェコのゼマン大統領は本気で中国へ怒りをぶつけています。一昔前には共産国だったチェコが中国共産党にイチャモンを付けているのです。香港に対する弾圧と台湾に対する締め付けに異議を唱えているのです。見せしめに、チェコの国会議員90名が台湾を訪れました。北京との姉妹都市契約を解除し、台北と結ぼうとしたのです。中国の怒るまいことか!中国の報復が始まりました。それに反応したのがイタリアとフランスです。EU諸国の同胞に非難を浴びせるとは何事か、われわれも台湾・香港については同じ考えである。とチェコを擁護する側に立ったのです。ハッキリしないのはドイツです。メルケルは中国経済からの恩恵を受ける余り、事の是非が分らなくなったのか、と国内はメルケル非難ごうごうであるとか。

 「1000万人口の国が14億5000万人の国にもの申す」、何とも痛快ではありませんか! ことほど左様に、世界の国々は共産党支配の中国に対し、コロナ禍を含めて怨念をぶつけ始めているのです。日本だけです。いまだ中国にズブズブなのは。セカンドフロアや今井補佐官のお蔭でしょうか?   

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        お花が散って 実が熟れて

     その実が落ちて 葉が落ちて

     それから芽が出て 花が咲く

     そうして何べん まわったら

     この木はご用が すむのかな

                  ー金子みすゞー 

 

 

2020年9月8日          水分摂取

 人の身体は、1日約2リットル以上の水分を排出しているそうです。だからその分、補給してやらねばならないとのこと。「エエーツ、そんなに?」、疑い深い私は実際に計ってみました。何と、夜間だけでも、1、5リットルが確認されました。今年の夏は極めて暑い。身体の表面から蒸発する水分もバカにならないはずです。昔、尿管結石で入院した女子医大病院で「毎日2リットル以上の水を飲んで下さい」と言われた意味が、今になってよく分るようになりました。

 尿管結石とは 腎臓で出来た尿を膀胱へ送る尿管に石が出来て詰まる現象を言います。痛いのなんの、、、、一回目は10年ほど前に、従弟の靖輝君と名古屋の四日市温泉へ行ったときです。温泉に入っていい気持ちになっていた深夜、激痛が起きました。歩くことも難儀です。タクシーを呼んで貰い従弟の掛かりつけだった名古屋日赤病院へ急行し、痛み止めを処方して貰い、翌朝の一番の新幹線で東京へ戻り、女子医大で結石を電波で破砕する処置を受けました。ベッドに横になっている私の下腹部に向かって、「ガンガンガン!」と大きな音がして何らかの電波が結石を少しずつ砕いていく療法です。都合、3500発打ち込まれたようです。痛みは嘘のようになくなりました。6年前にも二度目の発症がありました。女子医大泌尿器科の白河先生が都立大久保病院に移っていたのでそこへ行ったのですが、大久保病院には破砕する設備がなく、紹介状を持って、西川口の済生会病院で、再び「ガンガンガン」をやって貰いました。三回目が何時、また起きるか? 戦々恐々としています。そのため、私は水分摂取に神経質にならざるを得ないのでしょう。  

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  尿管に石が詰まると 猛烈に痛いね

     苦しみながら ひたすら水を飲んだ

     すると ある朝 石は膀胱に落ちた 

       その時音がした」

     「どんな音?」     「ストーン(石)とね」

     「ぼくも子どもの時経験した 矢っ張り音がした」

     「どんな音?」          「ボッチャーン」

     「私の母も苦しんだことがあったわ

    やっぱり 石が出るとき 音がしたって」

    「どんな音?」

    「バアチャーン」

 

 

2020年9月7日         オオカミ少年 

 「台風10号はいまだかつて経験したことのない台風である。厳重な警戒を要す」とは気象庁の最初の予報でありました。そんなに大きな台風が九州の南部を襲うのか、と興味津々でありました。予報によれば最大風速は八十二メートルとのこと。鹿児島で六十二メートルを経験した私にとってそれ以上の台風の猛威を知るチャンスでもありました。世間では空港はもとより新幹線、鉄道も運行中止、避難所の応急設置など大童です。テレビを付けると世間は大騒ぎでありました。

 ところが台風が喜界島を通過する頃、中心勢力は四十二メートルに半減しました。これは普通の台風並みの勢力ではありませんか。「経験したことのない台風が普通の台風に」に突如、替わったのです。被害が左程でもなかったのは幸いでありましたが、気象庁はこの変化を読めていなかったのでしょうか?

 昨年の九月九日、突如、千葉県房総半島を強力台風が襲い、電柱三千本がなぎ倒され千葉県民は水不足と停電に半月ほど悩まされました。前日の八日、私たちはゴルフで、丁度、台風の進路の真下に位置する浜野CCにいました。空は晴れ渡り、時々、妙な風が吹き荒れはしましたが、その八時間後、千葉の何万人もの人達が苦しむ猛台風がこの場所を通過しようなどとは想像だに出来ませんでした。気象庁が高をくくった台風襲来のみを発表していたからです。後で聞けば、ゴルフ場も全く準備をしなかったため、コース整備のため半月以上の休業を強いられたそうです。

 気象衛星のお蔭で、天気予報の精度が上がり、一都市上空の一週間の天気を予測するまでになっています。それなのに何故、八十二メートルが四十二メートルに半減する台風勢力の変化を読みとれなかったのか。千葉県民に「猛台風に備えよ」と警告出来なかったのか。気象庁の責任は重大、と言わざるを得ません。

 今回の「未だ経験したことのない台風の襲来」と発表した気象庁はオオカミ少年そのもでありましょう。

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     たれにゆだねん 夢にしあらず

     ひと日ひと日を 己のものとはせよ

     道をあやまたざりし 日の心を

     いま 再び あたためよ

     おのれの 胸にいれよ

     空虚なる 言葉を吐きて

     また おのれを

     吐きつること なかれ
 

 

 

 

2020年9月6日         サバク飛びバッタ

 西アフリカから中東にかけて、サバク飛びバッタが猛威を振るっているのに、日本ではその実情を知らせる記事がほとんどありませんでした。ようやく、今日、朝日新聞が一面と二面を大きくさいて報道しました。石原、半田記者らが現地を取材しました。「伝聞だけでは記事にしない」という報道精神の結果でありましょう。

 記者達が入ったのは最も被害が大きいケニアでした。「過去70年で最悪」の被害で現地では「もう、生きていけない」と悲鳴が上がっているそうです。緑という緑は数千億匹のバッタに食い尽くされ、家畜はおろか、人間まで飢餓の状態だそうです。大量の殺虫剤散布で一時治まったものの、地中に埋まった卵が孵化し、再び手に負えない状況だそうです。ケニアに隣接するウガンダ、エチオピア、ソマリアも例外ではないとか。更にバッタは一日四百キロの飛行が出来るので、イラン、パキスタン、インドまでもが被害に遭っています。流石のバッタもヒマラヤ越えは出来ませんから、中国は安泰か、と思えば、中国も別の種類のバッタの大発生で苦しんでいるようです。バッタは南米でも大発生しています。世界の穀倉とも言えるブラジルやアルゼンチンでは別の種類が大発生し、人々は死に物狂いで薬物を散布して食い止めているようです。

 もし、バッタの発生がアマゾンにも及んだとしたら、、、、人間は存続の危機に見舞われるかもしれませんね。「タカがバッタ、されどバッタ」でありましょう。

 気になるのはイスラエルです。ほとんど岩ばかりの国です。海水を濾過し、パイプを引き詰め、緑を繁らせていますが、バッタ対策はどうしているのでしょうか?残念ながら、今回の報道ではイスラエルの記事はありませんでした。 

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   君はやがて 身と魂が別れよう

     私とて 同じ 

    丘の上の一隅に 塚が出来て瓦が立てられる

    私とて 同じ

    われらの骨が朽ちたころ

    その土を使って

    新しい塚に立てる瓦が 焼かれよう

 

2020年9月5日           訴訟合戦 

 お隣の韓国という国は、よくよく、訴訟合戦がお好きなようです。文在寅大統領は、然るべき根回し無しに、「韓国は医師の数を増やし、その医師を育てる医科大学をも増やし、病院も増やす」、と突然宣いました。驚いたのは既存の医科大学、病院、医師達です。既存の権益が侵されるからでありましょう。病院や医師達は、いま、ストライキを持って応じています。法的根拠を元に裁判所に提訴までしました。その提訴は違法である、と国がまたまた提訴に踏み切るなど、今や、泥沼化しています。

 一方、韓国ではコロナの感染が再び勢いを増しつつあります。元凶は韓国には沢山あるキリスト教団です。一千人以上が新たに集団感染しました。それを政府は提訴しています。国が集会を規制しているにもかかわらず、法令を破って集会を開催し、集団感染を巻き起こすとは何事か! と叱りつけたのです。教団側も負けてはいません。三密を避け、マスクをし、換気を心がけても発生したのだから仕方がないではないか、と逆提訴しているのです。

 思うに、それもこれも文在寅大統領の立ち位置が「赤軍派弁護士」出身であることに由来するように思われます。不正に利用された慰安婦問題も、自分の仲間の赤軍派弁護士を送り込んで「徴用工問題賠償判決」を自演したことも、南北統一を掲げ、脱アメリカ、親中国に舵を切りすぎた結果、北朝鮮両国の象徴であった三十八度線の友好の建物が北朝鮮によって爆破されたことも、彼が、彼の理想とすることの実現に短兵急でありすぎたことに起因しているのではないでしょうか。

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     女は 男が変ってくれるだろう

      という期待を持ちながら 結婚する

      でも 男は 変らない

      男は このままでいて欲しい 

      と願いながら

      女と結婚する

      だが 女は 極端に変る

 

 

2020年9月4日                    台風とエッセイ

 

 昨夜、猫額のベランダに出たら月が輝いていました。もうすぐ、中秋の名月だなあ、と思いはしたものの、テレビは超大型台風10号の九州上陸を告げています。

 ふと、私が書き始めたエッセイの最初が、鹿児島で遭遇した風速六十二メートルの台風との顛末記であったのを思い出しました。今から二十三年前のことです。余りに強烈な台風だったので、何とか文章にして残しておきたいと思ったのでしょうが、その時は毎日エッセイを書こう、ましてエッセイを書く習慣が二十年以上も続こうとは、思ってもみませんでした。

 つい、今し方、このホームページのトップを開いて「ショパンのワルツ」をダウンロードし、エッセイを読み返してみました。海に面した鹿児島のホテル一階の窓ガラスが全部割れたこと、大広間に避難して下さい、という館内放送を無視して、バスタブに潜り込んでいたこと、炊き出しで小さなおにぎり三つが夕食だったこと、空腹の余り九時間熟睡したこと、ホテル代を半額にしてくれたことなどなど、懐かしく思い出しました。(トップページを開いて「ショパンの練習曲」の下にある「ダウンロード」をクリックしていただくと、全文が現れます)

 予報によれば、明日、明け方沖縄を襲って鹿児島に上陸し、九州西部をかすめて北上する台風は、最大風速八十三メートルという史上稀な大型台風だそうです。台風の中心から少しズレるとはいうものの、奄美大島、屋久島、徳之島も大変でしょう。ところで、私は六十二メートルの台風は経験しましたが、それ以上の風速の台風の経験がありません。いつの時も台風は秋風と共に次第に東寄りになってきます。超大型台風が関東を直撃する可能性は無しとは言えないのです。その日を待つことにしましょう。

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        小鳥は 小枝のてっぺんに

       子どもは 木陰のブランコに

       小ちゃな葉っぱは 芽の中に

       あの木は あの木は

       うれしかろ

            ー金子みすゞー

 

 

2020年9月3日             嫌な顔 

 人の顔は、好むと好まざるに拘わらず、年を経るにつれ出来上がっていきます。いい例がノーベル賞受賞者達の顔でしょう。皆さん、本当にいい顔をしていらっしゃいます。悪い例が「お笑い松本仁志」の顔です。白髪頭はいいとして、白髪の無精髭のまま。顔色はどす黒く、目ばかり光らせて、コマーシャルに登場しています。その度に顔を背けます。まるで、ヤクザのなれの果てのような雰囲気が漂うからです。

 一昔前、彼はダウンタウンとしてお笑いの先駆者でした。こともあろうに朝日新聞出版局は彼の本を二冊も出版しています。その頃の彼の顔には、まだ、品位があったように思います。一般に「関西の吉本興業」から出ている芸人の顔には上品な顔立ちの者がいません。敢えて言えば下品そのものです。ギャラが安いお蔭でテレビ局は使っているようですが、お蔭で、番組そのものまで下品です。 

 ところで昨日、テレビで三人の嫌な顔を見てしまいました。今回の政局を仕切ろうと立ち回っているセカンドフロアー(二階)へ当てつけるように、三つの派閥、麻生、細田、竹下の三親分が揃って記者会見したのです。この三つの派閥が揃えば菅義偉の総理は確定です。岸田も、石破も既に破れたも同然です。河野は事前にそれを察知していて立候補を表明していません。

 派閥の親分ともなれば、清水次郎長のような風格がにじみ出ていても良さそうなものですが、全くそれはなく、ポスト欲しさの下品な顔が三つ並んだに過ぎませんでした。嗚呼、やんぬるかな。 

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    雲は 垂れ込めて 草花の端末に 涙ふる   

    それを見るのが 

    生きる張り合い 我が身の慰め 旨酒の秘密

    明日は 我が身は土に還り

    草木になって 露をやどす 蝶を止まらせる

    一体 それを 誰が見る?

 

2020年9月2日                   政治家の女房

 晋三さんの女房・昭恵さんは何かと話題の多い女性でした。森永製菓の社長の娘で見合い結婚だったようです。加計問題は晋三さんの従兄との間に起きた忖度事件でしたが、森友事件は、奔放な昭恵さん故の忖度事件でした。子どもは授からず、しかも彼女は自然食品を売り物にする「飲み屋の女将さん」を首相夫人になってからも続けています。安倍晋太郎夫人で晋三さんの母親の洋子さんと渋谷の富ヶ谷で三人暮らし。昔、私が駆け出し社員だった頃、部長だった古屋哲夫さんの家が矢っ張り富ヶ谷で、坂の途中の三軒先が安倍家だと教わりました。新年になると部長宅に押しかけるのは、当時の習わしでした。今でも三人暮らしの安倍家ではどんな会話で日々が過されているのでしょう。子どものいない寂しさ。更に、飲み屋の女将に戻るに違いない晋三さんの女房。

 一方、菅義偉さんは三人の男の子に恵まれています。現在、37才の長男は東大法学部出身で、今は菅さんの個人秘書を務めています。34才の次男は大成建設の社員です。奥さんの真理子さんは、中々の美人だそうですが昭恵さんとは正反対の控えめな女性だそうです。

 秋田のイチゴ農家が実家の義偉さんは、集団就職で上京し、昼は築地市場で、夜は新宿歌舞伎町の飲食店で働き、学費が安いからと言う理由で法政大学夜学部で四年間を過します。その後、衆議院議員の小此木彦三郎の秘書を11年間務める頃から、彼は政治家を目指し、横浜市会議員に当選します。万事控えめだった真理子夫人の役割も大きかったようです。

 日本の政治は、長州の政治家三代目と奔放な社長令嬢の夫婦から、秋田の農家出身の苦学生と万事控えめな女性、との噂の夫婦に引き継がれようとしています。 

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       胃の中のガン 大概は知らず

    子は親の滓(カス)かい

      老いて 益々 アカン

      英雄 いろいろ好む

      子を持って知る 親の損

      敵は ホンの痔にあり

      四十にして 窓際

      老いては 碁にしたまえ

      中年老いやすく ガクガクになりやすし

 

 

2020年9月1日          豊島園終焉

 私の家は、豊島園の裏手、歩いて10分ほどに位置しています。毎年、7,8月の祭日には花火が揚がり、楽しませて貰ってきました。昨夜、豊島園の最後の花火が揚がり、いつもより多くの人が道路に出て、別れを惜しみました。何故か、日本各地の遊園地は廃園に追い込まれています。デズニーランドに客足が奪われている現実があるからでしょうが、時の流れは過酷です。

 幼い頃、母に連れられて豊島園にはしばしば来ています。ウオーターシュートという乗り物が大のお気に入りでした。小高いところから、十数人乗りのボートが池に向かって滑降します。舳先にはお兄さんが立っていて着水と同時にジャンプします。それが良くて良くて、、、、

 長じて朝日新聞の宣伝部長のとき、豊島園から、販売促進のために豊島園の無料券、優待券をどうかという話が飛び込んで来ました。大量に仕入れ、販売従業員やセールスに持たせました。至って好評で、部数も伸びましたが、豊島園側も入園者がうなぎ登りに増えました。花火の頃になると豊島園から招待状が舞い込みます。次長、課長、数人で豊島園に出向きます。花火を上げる直ぐ脇に見物席が設けられていて、豪華折り詰め弁当とお酒をいただきながら、花火を真下から眺めました。花火師達の職人技には感動すら覚えました。豊島園側からはお土産までいただきました。その後、販売促進に当たって優待券は、読売のジャイアンツ券も含めて使用禁止となったのは言うまでもありません。

 夏の盛り、豊島園の流れるプールで遊ぶ子供らの声が毎年聞こえてきます。全面的リニューアルだそうですが、本邦最初の流れるプールはどうなるのでしょうか?そこまでは確認出来ていません。

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     ねえ、ねえ お母さん

     弟が 欲しいよう

     妹じゃ いけないの?

     どっちの方が 早くできる?

 

2020年8月31日         為政者の健康診断  

 「健全な精神は、健全な肉体に宿る」と申します。まして国家を司る為政者においておやでありましょう。安倍晋三は小さい頃から「大腸性潰瘍」という不治の病を持病としていました。小腸で分解吸収された食物を、糞便にする細菌が大腸にいなくなる病気です。時には、血液型が同じ人の大腸菌を貰って大腸に送り込む、という荒療治が必要になるそうです。六本木の高級ホテルの一室で晋三さんはその療法を度々受けていました。最近、アサコールという特効薬が出来たお蔭で、晋三さんの寿命は延びましたが、限界を悟ったのでしょう。今回の辞任になりました。

 1945年2月、日本の敗戦を予想した処理を巡って、ヤルタ会談が行なわれました。ヤルタはソ連領の極寒の地です。ルーズベルトとチャーチルとスターリンが真冬のヤルタに集まりました。その時のルーズベルトは体調が最悪でした。血圧が300にもなっていたとか。スターリンはそれも承知で、わざわざ最悪の場所を選んだのでしょう。そして、スターリンは千島列島、北方四島を望み、日本との不可侵条約を破り宣戦布告する理不尽な提案を行なったのです。体調極不調ルーズベルトは全くのうわの空であったと史実は伝えています。もし、彼の体調が健全であったら、歴史の動きは、また、違ったものになっていたでしょう。

 「ルーズベルトはベルトが切れて、チャーチル散る散る花が散る花が散る」とは戦時中に流行った日本のザレ歌ですが、その通りになりました。もし、ヤルタ会談の後なくなったルーズベルトのあとトルーマンがヤルタ会談に臨んでいたら、歴史は変っていたでしょう。指導者の体調は歴史を左右する端的な例がここにもあったのです。

 そこで提案です。今のところ世情に上がっている首相候補者は、河野太郎を除く三人ですが、失礼を顧みず言わせて貰えば、三人に対し健康診断書の提示をお願いしようではありませんか。もし、持病があるとすれば潔く辞退して貰いましょう。

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   老いぼれたら 老いぼれたことが

   分らなくなる

   老いぼれたら 老いぼれたことが分る

   老いぼれになりたい

   老いぼれたら 遊ばなくなるのではない

   遊ばないから 老いぼれるのだ

 

  

2020年8月30日        大問題の指導者選び 

 イタリア人クリストファー・コロンブスがスペイン国王の庇護の元、アメリカ大陸の西インド諸島を発見したのが1492年。1498年にイギリス人ジョン・ガボットが、1534年にはフランス人・カルチエがセントローレンス河を遡っています。つまり、アメリカもカナダも、たかだか500年余の歴史しか持っていない若い国なのです。一方、ナイル川の周辺のエジプト、チグリス・ユーフラテス河口のメソポタミア文明は3000年、更に中国の黄河・長江流域の文明は5000年を超えるでしょう。

 しかし、歴史学者トエンビーは「国家の興亡は存外早い」と喝破しました。ギリシア文明を誇ったギリシアは、現在、奈落の底にあります。アルゼンチンも既に瀕死です。オマーンもレバノンも、もはや、世界から見放されています。原因は指導者不在だと言っていいかもしれません。それほど、国家にとって指導者の存在は大きな意味を持っているのです。民衆の力を結集し国家を繁栄させる指導者に、人を欠くと国家は瞬く間に滅びに向かう、というセオリーは、歴史が証明する事実であるのです。

 それだけに、高齢者の存在が世界一にもなろうかという日本でありますからして、次なる指導者の存在が重大な意味を持つことになります。生産性を欠いた老年者が溢れ返る日本、働く人口が激減して、他国民労働量の流入を頼みとする日本の現状には、予断を許さない差し迫った現実があるのです。

 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた時代は、既に過ぎ去って久しいのです。だからこそ、次の指導者には世界を俯瞰し、日本の現実を直視し、あるべき姿を洞察し、地道に国家を繁栄させていける指導者を、この際、据えたいのです。

 日本の現状は正に曲がり角に来ています。安倍政権のような、過去の遺産で食いつなぐ訳には、もはやいかないのです。指導者選びは、正に、大問題なのです。

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    善悪を判断するのは 生まれついた天性

   苦楽を享受するのは  与えられた天命

   よくよく理性を巡らして 考えてみれば

   天が悪を与えるときは 哀れみながら

   苦に身をやどすときは おののきながら

   裁きの庭に

   お立ちになっておられるのだぞ

   心すべき ことです

 

 

2020年8月29日         次の総理大臣は?    

 昨日午後5時、安倍晋三は自身の辞任を記者会見で発表しました。「ご苦労様でした」とだけ申し上げましょう。国民の関心は、次の総理は誰か?でありましょう。全国の自民党員だけが参加できる総裁選挙で選ばれた者が、必然的に総理になるという伝統の是非は、今は置くとして、旬日ならずして選挙が実施されるでしょう。

 総理たる者の資格の第一条件として、「内に哲学を持っているいる者」に限る、と私は言いたい。ロッキード汚職にまみれた、とはいえ、かっての田中角栄には「日本列島改造」という哲学がありました。学歴はありませんでしたが自身でも本も書いています。だから、哲学を語る自著出版があるかどうか?が問われます。官房長官としては有能である菅義偉にはありません。彼は秋田県出身で昼間働きながら法政大学を出た苦労人です。石破茂にも著書はありません。彼の故郷は鳥取で、慶応を出た秀才です。広島の故池田勇人が興した広池会を引き継いでいる岸田文雄の著書は一冊だけあります。彼は開成高校から早稲田法学部を出ました。最近、にわかに注目を浴びだした河野太郎ですが、彼には10冊以上の自著があります。共著も数十冊ありましょうか。

 総理としての次の条件は語学です。英語だけでなく独仏語ぐらいはしゃべれるかどうかです。国際会議に出て、日本語で演説しても誰も相手にしてくれないでしょう。 その点、岸田文雄は小学校時代をアメリカで過しています。外相時代、43カ国を回っています。日本語以上に英語を使えるでしょう。石破の語学力は、少なくとも留学経験も外相もありませんから、これは未知数です。さて、河野太郎は慶応大学からアメリカのダートマス大学へ留学しました。また、その大学から交流学生としてポーランドのワルシャワ経済大学へ留学しています。「ジャガイモと酢キャベツ」だけの食事だったそうです。彼は外相時代102カ国を訪問しています。日本語以上に外国語が出来るのはこれからの世界情勢の中では必須条件です。

 もう一つ大事なのは防衛大臣の経験の有無でしょう。アメリカと中国の現在のきな臭い状況を憂えながらも、世界歴史の中で戦争のない時代はなかったのですから、日本の防衛力に精通していることも大事な条件です。菅や岸田にはありませんが、石破は二回も経験しています。河野は現職です。

 さて、最後は外見です。安倍晋三は頭の中は兎も角、外見だけはG8でも見劣りしませんでした。菅は小男です。子ども扱いされるでしょう。石破は赤ら顔の伯父さんで話し方はヒンネリむっつりです。岸田はまともですが、歩き方に難があります。河野はどす黒い顔色が気がかりです。しかし、これは美談から生じた結果です。父親の河野洋平が肝臓癌になりました。生体移植より助かる道はありません。息子の太郎が申し出ました「お父さん、ボクの肝臓、半分上げる」生体肝移植は信州大学医学部で行なわれました。父親はそのお蔭で今も生きながらえています。顔色が悪いのはその結果でしょう。

 ある時、元総理の小泉純一郎が河野太郎について言いました。「この男は、やがて大化けするよ。それに原発反対だし」

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    あたしが女王さま ならば

    国中のお菓子屋  呼び集め

          お菓子の塔を 作らせて

    そのてっぺんに  椅子据えて

    壁をむしって 食べながら

    いろんなお布令を 書きましょう

            ー金子みすゞー 

 

 

2020年8月28日                    感染拡大

 世界一の俊足・ウサインボルトが感染しました。テニスの錦織圭もです。強靱な体力の持ち主であっても、コロナは人を選ばないようです。感染を乗り越えた場合、元の体力が戻るでしょうか? 数々の後遺症があるようですから、再び、アスリートに戻れないのではないでしょうか。

 また、タレントの山口もえが、第三子をお腹に宿したまま感染しました。夫の田中裕二も同時感染のようです。二人の子どもと、お腹の子はどうなるのでしょうか? 特に田中裕二の場合、デズニーランドが新しいパビリオンを開設するに当たって、私の長男が彼と共に声の出演をしています。長男も心配しているでしょう。

 コロナに対するワクチンや治療薬の開発は、各国がシノギを削っているお蔭で、この秋には解禁されそうな気配です。恐らく、試行錯誤の連続になるでしょうが、待たれてなりません。日本もファイザー社との1億5000万回分の買い付けの目処が立ったようですが、それにしても、日本の製薬会社や、大学研究室からの朗報がサッパリ聞こえて来ません。

  現在、治療薬として試されているのは既存のデキサメタゾン、ヒドロキシ、デムデシベル、ロピナビル、リトナビル、クロルプロマジン、トシリズマブなど、門外漢にはチンプンカンプンですが、日本はまだ、既存の薬の有効性を試しているだけのようで、とてもアストロゼネカのようなわけにはいっていないようです。

 それはそうでしょう。アメリカはワクチンと治療薬開発に1兆7000億円(100億ドル)の予算を組んでいます。中国は15兆円(1兆元)の国債を発行しました。日本はどうでしょう? 第一次予算で1000億、第二次で1000億、合計で2000億です。アメリカの約10分の1、中国の約70分の1です。政治の貧困はここでも問われます。

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   ほとんど役に立たない1円硬貨を作るのに

   2円かけています

   民間なら1ヶ月で出来る仕事を 

   官公庁は3ヶ月分の給料をもらって やっています

   半年あれば成立する法案に 

   国は3年分の給料を議員に払っているのに

   いまだ成立しません

   日本国民 カワイソー、、、、、、

 

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