最近のエッセイ44

2020年4月13日          春の嵐

 昨夜遅くから降り続いている雨は、夕方になっても止みません。気温も低く、時には激しい風が吹き荒れます。正に、春の嵐です。税務署に確定申告を納付に行きがてら、千川道りの桜たちを見舞いましたが、ほとんど葉桜になってはいるものの、中には満開の八重桜もあって見頃を迎えているのに、今日はまた、誠に気の毒な日で、桜たちにとっては受難の日でありましょう。天気予報によれば、東日本全体が低気圧に覆われ、山沿いは雪が降っているとか。

 コロナのお蔭で外出禁止令が出され、街に人通りもなく、商店のほとんどはシャッターが下りていて、今まで経験したことのない様相です。そんな中で、産地直送店「マルシェ」だけは店を開けていました。群馬の農家から運ばれた数々の野菜が、いつもより廉価で並んでいました。期待のカモミールはなかったものの、行者ニンニク、タラの芽、山ウド、コシアブラがありました。山菜の王様といわれるコシアブラが、都会の店先に出ることなど滅多にありません。幸運を感謝しながら両手に持ちきれないほど買い込み、外は寒いけれど心は温かく車に乗りました。

 しばらくは山菜、野菜、椎茸に囲まれて籠城です。 

 

2020年4月12日        リーダーは医学者であるべき

 コロナの感染者数は今日現在、世界で170万人となりました。死者は10万2700人です。不幸にして亡くなられた10万人を超える人々は、今年の1月、自分はあと数ヶ月で死ぬ、と思っていたでしょうか? 人生には予期しないことが起こるとはいえ、お亡くなりになった方々は、まさか、自分が、と今も信じられない気持ちで嘆いておられるしょう。 それだけに発生源と称される中国武漢の罪は重大であり、それをさせた中国の共産党は地球の終りまで世界中から詰られて当然でありましょう。

 新年を祝ってから僅か3ヶ月で死ななければならなくなった方々。どれだけ無念の気持ちでおられるか、察して余りあります。今のところ日本での死者はヨーロッパやアメリカほどではありませんが、識者の言によれば日本がアメリカ・ニューヨークのようになるのは時間の問題だそうです。

 ところが、日本はどうか? 一部の政治家が音頭をとって、利権がらみの、ああだ、こうだ、を言うばかりで、肝心のリーダーシップをとるべき、感染症専門の学者や大学病院や医師会など、なりを潜めています。本来は医学者や研究者がリーダーシップをとるべきなのに、どうしたことか、表に出ようとしていません。日本全体に対する治療方針は、本来、その仕事に携わっている医学者が決めるものであって、政治家はその補佐役であるべきなのです。医学の専門家が言うとおりに、病院や医者がやりやすいようにお膳立てするのが政治家の役目であって、感染の防ぐための方策は、病院や医者や研究者が意見を出し合い、一致し合って政治家をうごかしてこそ、それこそが本来のあり方ではないでしょうか。

 テレビや新聞、マスコミのあり方にも問題があります。連日同じ人間ばかりを登場させて同じような議論をさせているだけです。テレビ朝日、TBSなどは岡田女史一辺倒です。政府の代弁者・田崎四郎も連日です。何故、その道の権威達を登場させて理論を深め合わないのか? 例えば、東大癌研の児玉達彦を、何故起用しないのか、医学者同士がテレビで、また新聞で、意見を戦わせてこそ道が開けるのではないでしょうか。りーダーが総理大臣であってはならないのです。その道の専門医や研究者こそがリーダーシップをとり、政治家をして動かす、そうあってしかるべきなのです。日本の今は、本末転倒しているのではないでしょうか? 経済より、先ず人命です。人命を預かるのは企業家ではなく医者です。研究者です。現在の日本のリーダーシップが最高の医者や研究者の集まりでなく、無能な政治家や官僚達であることに今の日本の不幸があると思われてなりません。

 「広く会議を興し、万機公論に決すべし」と明治時代の五箇条ご誓文にあるではありませんか。新聞やテレビは大勢の識者を登場させて、日本医療の方向を決めてくれるよう願うや切です。   

 

2020年4月11日          夜ノ森の桜

 昨夜のテレビで、福島・富岡・夜ノ森町の桜が映し出されました。帰宅困難地域ではありますか、桜の並木周辺の除染ができて、やっと、人々が入れるようになったのでしょう。今年の私の年賀状は、三年前の四月十一日に自分で撮った桜並木の写真を使いました。五百本近い夜ノ森の桜たちは、ようやく人々と会えてさぞかし喜んでいることでしょう。

 その時は、福島の桜を遍く見ようと思い立ち、先ず白河の城址公園から福島入りしました。続いて郡山の開成山公園、翌日は元福島民報社の社員だった小林さんの案内で福島市郊外の「桜の山」。これは見事だったですね。ある奇特な人の執念が実って全山が桜で埋まっていました。続いて二本松の霞が城公園、隣の本宮町の蛇ノ鼻公園、そして三春の、かの有名なしだれ桜。浜通りに下って正徳寺の桜。このお寺には、偉大な新聞販売人であった西山昭平さんのお墓があります。三日目は会津東山温泉に泊まって、翌日は会津城祉公園の桜。本当は若松から奥会津の檜枝岐まで行きたかったのですが、そこの桜はまだ開花していません。満開は五月五日頃ですから、恐らく日本で一番遅れて咲く桜です。もちろん、染井吉野ではなく山桜です。若かった頃、尾瀬ヶ原の桟道を縦断し、福島へ抜けるとき、とんでもなく立派な三本の山桜に会いました。生きている内に再び出会うことは、恐らく叶わないだろうと思うと、何やら切なくなります。

 東京の桜も、半ば葉桜になりつつあります。しかし、八重桜は今が満開です。それなのにコロナのお蔭で「外出禁止令」が出されているいま、今年の桜は観る人少なくて可哀想です。

 

2020年4月10日             陸の亡者

 信濃町駅前に偉容を誇る慶応病院は、日本医学界の正に殿堂です。奥へ奥へと建て増しが進み、中に入ると迷路のようです。コロナによる院内感染が起き、医療崩壊にまで追い込まれたのは台東区の永寿病院ですが、この病院の医師のほとんどは慶応系であることは知られています。そのため、永寿病院では手に負えなくなったコロナ患者を親病院である信濃町へ送り込みました。医学界では系列が重んじられるのが常です。

 慶応病院には今年インターンを卒業する研修医が99名いました。例年3月31日はその終了日です。早くから回章が回っていたそうです。打ち上げ宴会の知らせです。99名の内40名が参加しました。一次会は盛大にお開きになり二次会も行なわれ、三次会はカラオケとなり、解散したのは明け方だったそうです。そして40名のうち18名がコロナに感染していることが明らかになりました。自分の病院への入院を余儀なくされました。

 何と情けない話でありましょうか!インターン修了生が99名もいたのに「この際、打ち上げ会はしばらく延期しよう」と云う者はいなかったのでしょうか?

 学生時代、何度か神宮球場へ早慶戦の応援に行きました。勝っているときは「紺碧の空」を高らかに歌いましたが、負けが込むと替え歌合戦になります。そして、「低脳未熟大学」となります。「馬鹿き血に燃ゆる者、、、見よ、低脳の集うところ、、、陸の亡者低脳!!!」  向こうも負けてはいません。「バカ田、バカ田、バカ田、バカ田、々、々、バカ田!」

 好敵手の今回の不祥事は、上手の手から水が漏れた類いかもしれませんが、こと命に関わる重大事件です。どうか、全国に散らばる慶応病院の総力を挙げて汚名を挽回して下さい。    

 

 2020年4月8日〜9日       クローブのお蔭?

 朝、起きたら妙に体が重いのです。寒気もします。元よりやる気も起きません。「罹ったかな!」 と先ず思いました。感染したとすれば、何処でだろう、と思い起こしても、買い物と、通院と、二、三のレストラン以外、思い当たりません。しかし、危険は思わぬ場所に隠れているものです。本当に感染したとすれば、諦めるより仕方ありません。そして、もし、私自身がコロナに感染した場合は、医者にも行かず、救急車にも乗らず、家族も呼ばず、家の中にだけいて死んでゆこう、と決めています。いよいよその時が来たか、と昨日は真剣でした。辞世の句でも作っておくか、と次の歌を作りました。

 ”久方のコロナ我が身に舞い降りて桜と共に命果てなむ”

 一方、医者も薬も当てにならないのだから、自助努力以外にない、それにはクローブだ、と思い至り、一時間毎にクローブを二粒ずつ口に含み続けました。ところで、私の朝食はいつも決まっています。ゴーヤーの半分をスライスして桜エビと共に亜麻仁油で炒めたもの、サニーサイドの卵二個、納豆、ご飯一膳、蜂蜜入りR1ヨーグルト一個、それにミカンです。栄養学的にみてもこれ以上はないと思われるのですが、それにクローブが加わりました。

 そして、今朝、驚くまいことか、体調が戻りました。だるさも、寒気も一切なくなっているではありませんか!気分まで「さあ、何でもやってやろうじゃないか」と横溢しているのです。自分でも驚きです。

 クローブのお蔭でしょうか? 免疫力を高めるというクローブにこんな力があったのでしょうか? それにしてもクローブ様々です。辞世の句は取り消します。

*練馬の飛行機の騒音について書きましたが、イヤハヤ、昨日も一昨日も、そして今日も、エンジン音の絶え間がありません。決まって午後三時から始まります。ベランダへ出て、”おーい、静かにしてくれ”と叫びましたが、一向に効果がありません。

 

2020年4月7日                 PCR検査

 コロナに感染しているか、いないかを見極めるのに、PCR検査があります。日本の感染者数が欧米各国に比べて少ないのは、日本の医療界がPCR検査をしたがらないからだ、という指摘が国内のみならず海外からもあります。一方、検査試薬数の備蓄が十分でなく、需要に応じられないという現実もあります。また、他方では、以下引用する医療現場の切実な声に呼応するため、これ以上医療現場を苦しめるわけにもいかないから、発熱外来へ行って検査をお願いするのは止めよう、という説もあります。(最近、フェイスブックやラインなどを通じて、全国に拡散されている医療現場からの切実な声は以下の通りです)

           日赤医療センタードクターから

 今、東京の日赤総合病院で働いていますが、この数日でコロナウイルス感染症の患者さんが急増しています。私の病院のコロナ病床は満床になりました。重症者もいます。現場ではすでに医療崩壊のシナリオも想定され始めています。

 正直、報道よりも一般のみなさんが思っているよりも、現実は非常に厳しいです。近い将来、本来助けられるはずの命が助けられなくなる事態になりそうだと感じています。今まで、どんな人でも少しでも生きたいという思いがあるのなら、全力で命を助ける医療をやってきました。でも、このまま感染が拡大すれば、「助ける命を選択する医療」にシフトしなければならなくなります。本当に悲しい。だから、外出を控えてください、人と会わないでください。感染を食い止める方法はこれしかありません。生きていくための最低限の外出だけにしてください。このメッセージを出来る限りの家族や友人にシェアしてください。時間がもうありません。よろしくお願いします。

 この現場の声を聞く限り、我も、我もとPCR検査を受けたいとは思えなくなるではありませんか。例え試薬が足りるようになっても、陽性反応がでれば、病院としては入院させざるを得ないでしょう。そうなれば、医療現場の崩壊は更に加速されるでしょう。検査を受けるべきか、受けない方がいいのか、正に、ハムレットの心境になってしまいます。

 

2020年4月7日          一隅を照らす

  コロナ禍のお蔭で、あらゆる集会が禁止されています。すると、集会による収入で成り立っている人々の生活はどうなるのでしょうか? 案じられてなりません。例えば教会の牧師さん方です。当然、教団からの助成金はあるとしても、毎週の献金がなくなるのですから心配です。練馬バプテスト教会の蒔田先生、渋谷先生。南大沢教会の飯田先生、福島・湯本泉の翼の教会佐藤彰先生。遠くチェンマイ・日本語教会の長谷部愛美先生、、、、シンガポールでも松本先生の教会はインターネット礼拝に切り替わっています。ユーチューブで絶大なフォロワーをお持ちの高原剛一郎先生さえも、無人の集会場で熱弁を振るっておいでです。当然、無収入を余儀なくされています。しかし、どんな苦境に陥ろうともキリスト者たるもの、耐えてゆくでしょうが、何とか手を差し伸べてやらなくてはならないのは、夜の仕事、いわゆる風俗に携わっている人達です。かく申す私の三男も夜の仕事に雇われているのですが、彼によれば人がまるっきり来ないそうです。人が来なければ金が落ちません。経営者は従業員の首切りを始めたそうです。首を切られた男女はこれといった技能を持っているわけもありませんから、別の職にも就けません。路頭に迷うだけです。挙げ句の果ては自殺に追い込まれるでしょう。

 「一隅を照らす」のは仏教の役目です。「一人を救う」のこそ政治の役目です。最近の報道によれば一世帯当たり30万の手当が本決まりになったようですが、どうか、「風俗だから」と差別しないで、日本に住む国民として手当してもらいたい、と衷心から願うのです。

 

2020年4月6日            築地本社にも感染者が

 昨日の朝日新聞で、本社編集局の30代の女性社員がコロナに感染していた、という記事がありました。「ウワー、困ったことになった」というのが、率直な感想です。恐らく、これを契機に数人の感染者が現れるでしょう。仮にも、数人で止まらないとしたら、、、、、背筋が寒くなります。新聞社の営業部門の、広告、販売、総務、工務、発送などでしたら一時的代役で済まされもしましょうが、記事編集は、これは特殊技能がなければ代役というわけにはいきません。地方の支局、通信局から応援を頼まざるを得ません。すると、そちらの取材網が手薄になります。

 感染が確認された女性記者は、恐らく、取材現場へ飛び込んで行ったのでしょう。自らの危険を顧みず、恐怖と闘いながら取材に一生懸命だったのでしょう。従って彼女を責めることはできません。ただ、築地本社の五階、六階の編集局にコロナが蔓延しないことを祈るのみです。

 それにしても、既に医療崩壊を起こしている、イタリア、スペインの現場の医師達のご苦労はいかばかりでしょうか? 自分が医師であり、看護師であることを呪いつつパニックの中で全力を尽くしているのではないでしょうか。新薬が一日でも早く発見されることを祈るや切です。  

 

2020年4月5日           飛行機が低空で

 オリンピック開催の向けて、「羽田空港の着陸に当たり、首都圏の北側から南に向かって進路を増やす」 とは聞いていました。その空路が港区高輪の高級住宅地の上空を、高度600メートルで飛ぶので、騒音被害が発生し住民からの苦情が持ち上がっている、と新聞報道にありました。大変だろうな、と同情しましたが、人ごとと思っていました。ところがです。最近しばしば、我が家の上空を轟音を立てながら大型飛行機が南に向かって飛んでいくのです。地図で調べるまでもなく、滑走路と高輪を結んだ直線は練馬の豊島園上空になります。豊島園は我が家から五分の距離です。

 この文章を書いている今も轟音が響き渡っています。今日は強い南風が吹いているからでしょう。私は飛行機のエンジン音が嫌いではありません。様々な想像をかかき立ててくれるからです。でも、それがしょっちゅうとなると、いささかうんざりです。騒音公害です。沖縄の嘉手納や普天間の皆さんの憤懣が分かり始めました。若いときから沖縄には何度も行っているので、両アメリカ空軍基地には2,3回足を運んでいます。禁を犯して、波打ち際まで行って着陸機を見上げたこともあります。スリル満点でした。

 そもそも、首都圏東京の上空は今もって米軍の支配下にあります。米軍機が飛んでいなくても上空の大部分へは民間機は進入できません。そのため無理な迂回を強いられているのが現状です。それは実際に乗っていても分ります。上昇の際、いつも無理な旋回をすることからも分ります。パイロットは神経を研ぎ澄ませてそれを強いられているのです。戦後70年も経過しているのです。米軍機が首都圏の上空を飛んでいることなど近年見たことがありますか? 政治の隷属はこんなところにも現れているのです。「首都圏上空の制空権をアメリカから取り戻す」、そういう気骨のある首相の出現を今後期待しないではおられません。

 

2020年4月4日            国家へのお願い

 政府がまことしやかに「全家庭にマスクを二枚ずつ無料で差し上げる」と公式発表しました。「何を今更、、、」と国民の誰もが思うのではないでしょうか?

 逼迫しているのは、日銭稼ぎをしている下級労働者達です。特に、盛り場で水商売をしている人たちです。客足が途絶えれば、彼ら彼女らの生活が成り立ちません。雇い主にしても、日銭が入らなければ彼ら彼女らの首を切らざるを得ません。

 また、客足が途絶えて、売り上げが減少し、仕入れもおぼつかなくなる零細商店も全国に沢山存在します。国家が手を差し伸べなければならないのは、この人達こそが最初ではないでしょうか。彼らは好んで今の仕事に就いたのではないのです。「落ちこぼれ」と言われる仕事を選んだのではないのです。資本主義社会のテーゼとしてそうならざるを得なかっただけなのです。

 この際、「社会の底辺にいる人達に救いの手を差し伸べる」、「社会的弱者を先ず手当てする」、それをしてこその国家です。日本という国です。それなのに何ですか、「一家に二枚ずつマスクを差し上げる」とは!これはお笑い以外の何ものでもありません。滑稽です。マスクなど布と紐さえあれば自分で作れるではありませんか。マスクで国家の世話になどなりたくありません。

 政治家の皆さん、頼むから社会の底辺にいる人達に、先ず、手を差し伸べて下さい。中流以上の会社員、経営者、官僚、そして年金生活者など放っておけばいいのです。もう一つのお願いは「早くやって下さい」と言うことです。厚労省の役人のような「マスク支給云々」で一ヶ月もかけないで下さい。自殺者が出ないうちに手を打って下さい。心から願ってやみません。

 

2020年4月3日            クローブ

 エスニック・スパイスにクローブがあります。インドネシア辺りで収穫される花の実を乾燥させた香辛料です。カレーなどにも使われます。昔から、その殺菌作用や鎮静作用があるので重宝がられていますが、余り一般的ではありません。人伝に、このクローブを口に入れて舐めていると、最近、猛威を振るっているコロナウイルスの感染予防になる、と聞きました。新型コロナには今のところ特効薬も予防薬もありません。ならば、騙されたと思って、、、、クローブを買ってきて、その乾燥された小さな花の実を口に含みました。爽やかな甘さと辛さが口腔内に広がりました。一瞬、これはいい、何か効きそうだ、と身体が反応したようです。ネットで調べてみると、このクローブという実は料理のスパイスであるのみならず、身体の中の良性免疫細胞の活躍を支援するらしいことも分ってきました。

 一日二粒ずつ、口に含み、なめ回していると効果があるとのこと。クローブは香辛料売り場なら何処にでもあります。一缶が200円足らず。安い免疫促進剤です。新しいコロナ特効薬が出回るまで、私たちは自分で自分の体を守らねばなりません。

 この、エッセイお読み下さっている皆様、どうか、香辛料のクローブについてネットなどを使ってご自分でも調べて見て下さい。自分の体内の免疫力を高めるのに「クローブもイイかな」と、お思いになられたら、200円を投じてクローブをお買いになって、一日2粒ずつ、口にしてみて下さい。

 何度も申し上げますが、異次元の悪細胞の侵入を防ぐ手立ては、今のところ、自分で自分の体の免疫力を高める以外、方法がありません。

 

2020年4月2日          人間不信

 日本人はともかく、欧米の人たちは、人と会うときは握手したり、ハグしたり、キスしたり大変です。同じ人間同士の触れ合いの古来からの習慣であり儀式です。ヨーロッパでのコロナの蔓延は、それが禍しているとも言えるのですが、この麗しい習慣は今後どうなるのでしょうか?

 日本でさえ、人と会うときは身構えます。なるべく離れて、マスクをして、会ったあとは消毒します。なぜなら、どんなに親しい間柄でも、彼や彼女が、保菌者でないとは断定できないからです。自分自身の生存のために、親しい隣人に疑いの目を向けて接しなければならないこの切なさ。コロナウイルスが、人間同士の絆まで破壊していることを、私たちは真剣に捉えなければなりません。現実に逆らって、親しく身体を接して旧交を温めても、別れた途端に、お互いに隠れたところでアルコール消毒に専念しなければならないこの現実。死ぬより辛い相手不信。コロナの罪悪は人と人との従来からの信頼関係をブチ切る、という側面もあるのです。これは家族の中においても同じでしょう。例え、最愛の人であっても感染が顕在化してしまえば、看病もそぞろになるのではないでしょうか? その点、医療従事者は実に立派だと思います。絶えず危険に晒されながら、人工呼吸器を操作し、昼夜に分かたず患者の命と向き合っているからです。

 今のところ、この新コロナに対する治療薬は出ていません。しかし、必ずや旬日ならずして発見され対策がこうじられるでしょう。それまでは、人間不信の状態が続くののではないでしょうか? 恐らく今後1年、人類は苦しみ続けるでしょう。  

 

2020年4月1日           「ゴルゴ13」の世界

 今日現在の世界の感染者数は856,955人、死者は42,081人です。主な内訳は(かっこ内は死者)アメリカ〜187,9198(3,857)、イタリア〜105,792(12,428)、スペイン〜95,923(8、416)、ドイツ〜71,808(9、211)、フランス〜52,827(7、226)、イラン〜44,605(2、898)、中国??(これは数が隠されているので、正確な数字は分りません)、そして日本〜1、866(54)。恐らく、日本はこれから始まるのでしょうが、いままでのところは押さえ込みに成功しています。

 中国共産党が世界に向かって投げかけた「一帯一路」構想。中国の安い物資をヤマと積んだ列車が天山山脈を超えてヨーロッパのワルシャワに到着します。待っているのはイタリア、スペインなどヨーロッパの業者です。ヨーロッパの中小企業業者は争って中国との接触にシノギを削りました。姉妹都市が沢山できました。交流が盛んになりました。−−−−その結果がーーーこれです。

 「一帯一路は恐るべき伝染病までヨーロッパに運んだ」と言っていいのではないでしょうか? とすれば、これは偶然のなせるワザでしょうか? いいえ、私はそうは思いません。中国共産党の野望を打ち砕きたい勢力がここに秘かに介在した、と私は推理します。こうなると、「ゴルゴ13」の世界ですが、「決してあり得ない」とは言えないのではないでしょうか。  

 

2020年3月31日         進んで土に同化していく  

 昨日、一昨日の雨と雪と風のお蔭で、行きつけの公園の地面は、桜の花びらで埋め尽くされています。それはそれで見事な眺めなのですが、この沢山の花びらはどうなるのだろう、と地面を飽かず眺め回しました。観察の結果は次の通りです。

 地面に落ち、一枚だけになった花びらは、先ず、脱水を始める。   脱水が終わったところから変色が始まり、花びらは周囲の内でも枝に附いていた部分から茶色になる。   自分の身をできるだけ小さな茶色の楕円形の塊になろうとする。   楕円形の塊は更に小さくなる。  土に同化されようと自分の身を処しているようだ。

 僅か、旬日足らずの花びらの一生。花びらの皆さんに、ご苦労様でしたねと声をかけてやりたい。

 

2020年3月30日          東村山音頭

 なになに、志村けんが死んだって? ホントかいそりゃ。ガセじゃあるまいなあ?
新コロナに罹っていたんだって? 気の毒になあ。まだ、70歳なんだろ? だけどまあ、なんだって、コロナなんかで死んだんだ? そりゃー、あんたは大酒飲みで、生活はハチャメチャで、おまけにスケベーだったけれど、バカ殿様振りで世間には受けていたのは確かだったよ。良きにつけ悪しきにつけ、あんたが世間に愛されたキャラクターだったのは、衆人が認めるよ。

 だからこそ、世間はアッと驚いた。そして、こう思ったに違いない。「コロナというのはバカ殿を殺すほど力があるんだ」 「こりゃ、大変だ、俺もウカウカしちゃおられない」

 そうなんだ。志村けんの死は日本国民に大きなショックを与えたと言っていい。「俺みたいになるなよ」「毎日、用心しろよ」と身をもって言われたに等しい。

 日本国民のすべては、バカ殿そのものの志村けんの死を悼み、そうならないことを願い、この難局を乗り越え、晴れて、東村山音頭を踊ろうではありませんか!

 

    2020年3月29日        満開の桜に雪が舞う

 予想通り、お天気は昨日から崩れ始めました。気温も低く、雨になったのです。二日に亘って観に行った桜たちのつらさに思いを馳せながら、ふと、思い出しました。毎年観ているのに今年はまだ観に行ってない桜があることをです。それは豊島園の裏の向山庭園付近の桜です。練馬区一の高級住宅地といえる一画で、広い屋敷毎に桜があります。それも年代を経た大木です。それが道路を覆って絢爛豪華な桜並木となっているのです。雨模様の夕方でしたが、行きました。その見事さに圧倒されて来ました。

 そして今日です。明け方は霙交じりだったのが、雪になったではありませんか。それも、時々吹雪に。行きつけの公園の二本の桜の安否を伺いに行きました。「こんな筈じゃなかったのに、、、、」と言いたげな桜の歎きを聴きました。

 雪は昼過ぎには止みましたが、関東一円に降ったようです。ほぼ、満開に近かった関東各地の桜たちのオドロキと困惑はいかばかりであったでしょうか。  

 

2020年3月28日        中国の「千人計画」  

 アメリカの超名門ハーバード大学の化学生物学部教授のチャールズ・リーヴァー教授が逮捕されました。中国に研究成果を売ったためです。

 中国には「一帯一路」と同じ目的を持つ「千人計画」があります。世界の優秀な頭脳を中国に集め、世界制覇をしようと目論む計画です。言ってみれば世界の頭脳のずる賢い横取り作戦でしょうか。

 先ず、教授に近づいたのはボストン大学に籍を持つ美人の若い中国人女性です。彼女の裏の肩書きは「中国人民解放軍兵士」です。身体をかけて教授にすり寄り、法外とも言える一ヶ月550万円の報酬のほか、武漢に研究施設を作るための資金の提供を持ちかけます。教授が主宰する「ナノテクノロジー研究所」が武漢にできました。2000万ドルの費用は、当然、中国の負担です。ハーバードが保管するアメリカの頭脳の成果がどんどん中国武漢に流れます。大学側が、それについて知ったのはごく最近です。教授から全く報告がなかったからです。教授は逮捕されいま、監獄にいます。指導者がいなくなった研究所は、混乱を極めるのが世の常です。新コロナウイルスは、当然、その研究所にあったでしょうし、故意でなくても取り扱いミスによって「図らずも流出してしまった」、というシナリオが十分考えられるのです。

 新コロナウイルスが中国独自のものではなく、そこにアメリカの頭脳が絡んでいるから、中国は「自分たちのセイではない」と言いたいのではないでしょうか? 厚かましいにもほどがあります。

 

2020年3月27日         731部隊

 太平洋戦争の当時、日本にも生物科学兵器を秘かに研究する組織がありました。731部隊と呼ばれ、捕虜などを使った生体実験が行なわれ、文献によれば一部、実戦にも使われた、とあります。オウム真理教が東京地下鉄車両内で、実際に使ったサリンは、その時の産物だったようです。毒ガス兵器は、中東でもごく最近使われました。シリアのアサド政権が自国民に使ったのです。生物化学兵器の実戦使用を禁止する国際条約は、無論、締結されていますが、世界の各国は相手国より、より優れた生物兵器の研究開発にしのぎを削っているのが実情です。

 今回の新コロナウイルスの発生源は中国の武漢ですが、これが同市に2ヶ所ある研究所からの事故によるものか、自然発生的に動物の体内の人間への感染なのかは今のところハッキリしません。アメリカは「武漢ウイルス」と呼ぶことに固執していますし、中国はあくまでも予測不可能だった生物からの感染だと、言い張っています。

 ここへ来て、新しい情報が入ってきています。それは、二つの研究所が実験に使った生物を殺菌しないまま市場に売り、それを食べた市民から発生が広がった、というものです。なるほど、これは一番、信憑性があるかもしれません。中国は今、自国が感染源であることを否定する、あらゆる方策を講じようと躍起になっています。だから、「武漢ウイルス」と命名して憚らないアメリカに対して抗議を繰り返しています。トランプはそれに応じようとしません。いずれ、真実は明らかになっていくでしょう。

 それにしても、ヨーロッパ、それも、イタリアの惨状には胸が痛みます。完全に医療行為は崩壊し、高齢の感染者には何の手立ても行なわれず、ただ、死を待つだけとなっているようです。棺桶も間に合わず、埋葬する人手もなく、ただ、路傍に放っておかれている、、、、、、哀れです、、、

 東京にも問題が現れてきました。慶応病院で医師が感染し始めたのです。毎日40人を超える新たな感染者が出始めました。東京都と近接4県は往来自粛宣言を発しました。

 もし、ひょんなことで、私自身が感染したら、、、、桜に浮かれている私ゆえ、これを天罰と心得、医者にかからず、もとより家族も呼ばず、一人で苦しみ黄泉路に附こうと思っています。その時は皆さんよろしく。

 

2020年3月27日        おちるに堕ちた読売新聞

 ユーチューブで公文書偽装問題で自殺に追い込まれた件を、明るみに出した相澤冬樹さんの、一時間半に亘る講演を見ることができました。真のジャーナリストの姿勢とはかくあるべきだ、との深い感慨を覚えました。そして、いっぺんに相澤フアンになりました。特ダネは週刊文春でしたが、その翌日、朝日新聞は一面で大きく扱いました。毎日もそうでした。日経さえも赤木俊夫さんさんの遺書全文を掲載しています。ところが読売新聞だけは、三面に小さく三段に扱っただけです。そのことを、池上彰さんが今日の朝日の新聞時評で報じています。こんなに差があっていいものか?と。

 一方、今朝発売の週刊文春では青木理さんが、この件に対する官邸の対応と「再調査はしない」という麻生の言葉に激怒しています。余談ながら、先週と今週の文春はどこでも売り切れだそうです。

 何で、読売はこうなのか! これほど重大な事件なのに、極く小さな扱いしかしないのか? しかも、続報の掲載を頑なにまで拒んでいるのか? それは、ナベツネが96歳でまだ生きていて、主筆として紙面に口出しをしているからでありましょう。心あるジャーナリストは読売にもいるはずです。何故、その人たちは黙っているのか? 反乱を起こさないのか? 読売のこの姿勢は老害の故でなくて何でしょう。

 読売はおよそ25年前のリクルート事件の時もそうでした。実に消極的でした。リクルート社の江副浩正が上場前のリクルート・コスモスの株を政官財にばらまいた事件です。莫大な利益を得た90人余の政官財の有名人がそれぞれ法の裁きを受けました。当時の日経新聞の森田社長も辞任しました。

 これを掘り起こしたのは、当時、朝日の神奈川支局次長だった山本博です。早大商から北海道新聞記者だった彼を朝日は引き抜きます。発端は川崎市助役に未公開株が賄賂として渡された件です。ヤマバク(社内での彼の呼び名です)の執拗な追求により竹下、中曽根、宮沢、小渕、安倍晋太郎、橋本、森、、、、、などに株券が渡っていて不当利得を得ていることが明るみにでました。

 この時の読売の姿勢はどうであったか? 実に消極的でした。ナベツネが編集担当専務の頃でした。ジャイアンツで部数を伸ばしてきた読売新聞。時の政権のご用新聞に成り下がっている読売新聞。

 余談ですが、このリクルート事件は、ヤマバクという新聞記者なかりせば闇に葬られていたかもしれません。そのヤマバクが、何と、私の後の朝日学生新聞社の社長になったのです! 私がいた社長室に彼が入り、私は会長となって隣の小さな部屋に移りました。一年間でしたが、時々、出社する度に隣の部屋から、彼が嗽するガラガラという声が響きます。何かあるなと思っていたら、長期入院です。彼は奇病にかかっていたのです。それも、顔面が崩れてくる怖ろしい病気!その後、誰にも会うことなく亡くなったと伝え聞きました。恐らく、何百人の人々の恨みが彼の顔面に集中したのではないでしょうか。

 私は思います。読売新聞を政府のご用新聞に変質させて、心ある同社のジャーナリスト精神を葬っている渡辺恒雄こそ、全身に多くの人々の恨みを受けて苦しみ悶えて死すべきだと。 

 

2020年3月26日           桜を満喫

 昨日と、一昨日は雲一つない快晴でした。予報によれば今日から曇りで雨になるとのこと。出かけました。

 練馬春日町から光が丘へ続く桜並木。光が丘病院付近の並木。ゆっくりと車を走らせ、時には停車して青空に映える桜を見上げました。続いて新青梅街道から哲学堂、新井薬師の桜。昔、隣の沼袋までは原っぱでした。駅前から哲学堂に向かう道を左にチョット入ったところに私の家がありました。小さな庭のついた平屋でした。門の脇に松が植わっていました。近くの上高田国民学校一年生だった私には桜の記憶が全くありません。それがどうでしょう、哲学堂から中野駅に続く「下の道」はサクラ、サクラの花盛り。哲学堂の妙法寺川沿いのベンチに座って、青空を背景に輝く花たちをしばし愛でました。至福の時が流れました。

 昨日も快晴でした。千川通りと、神田川沿いの桜です。他の場所の桜は、ほぼ満開であったのに、神田川沿いでは、まだ8分咲きでした。流れる水の影響があるのでしょうか。とすれば、千鳥ヶ淵の桜も満開ではないかもしれません。

 お陰さまで、今年も青空を背景に咲き誇る桜を、心ゆくまで賛美することができました。大勢の先輩や仲間達にはできないことを、私は、今年もできたのです。果たして来年は? いやいや、それは考えないことにいたしましょう。 

 

2020年3月25日           薩摩の血

 長野市の善光寺のある城山公園を少し下ったところに、庚楽寺というお寺があります。その先、300メートルほどのところに我が母校長野高校の校舎が聳えています。このお寺の墓地に中澤家代々の墓があります。その墓の斜め前に出水家代々の墓があります。墓碑に「出水周助」という名前が刻まれています。墓参の時は、この両方の墓を掃除し、花を手向けます。

 この出水周助は鹿児島薩摩の出水市出身の商人でした。出水市は毎年、鶴が数千羽、越冬にやってくるので有名です。周助は大阪での事業には失敗したらしいのですが、長野市の桜枝町で始めた「油問屋」が時流に乗って繁盛しました。長野市に鉄道が始めて入って来た頃、花街権堂町の芸者衆を総揚げして「汽車見物」をした、と語り継がれています。周助の孫娘である「出水キヨ」が私の母の母です。つまり祖母にあたります。キヨさんは長野・松代出身の中澤丙三と所帯を持ち、裾花川沿いの竜宮淵で旅館を経営し7人の子を産み育てます。7人の内一人は中澤袈裟実という男性でしたが早世しました。どうしたことか、6人のオバ達はみな器量が良く評判だったそうです。私はその6人の内の4番目、中澤志津の息子です。つまり、何が言いたいかというと、私の身体には薩摩の血が流れている、ということです。

 一方、キヨが結婚した中澤丙三の祖父は中澤愛之進という真田松代藩に仕える武士でした。今は松代町の郵便局になっている本家へ行くと、系図と共に帯刀した愛之進の肖像画が見られます。「祐筆」という職にあったそうです。、、、閑話休題、、、  

 

2020年3月24日           相澤冬樹さん

 相澤冬樹さん、この方は現在は大阪日日新聞の記者ですが、その前はNHKの記者でした。大阪財務省の公文書改ざん問題を追いつづけ、自社のNHKがこの問題を取り上げないことに抗議し、NHKを辞めると同時に、より深く取材するために大阪に転居し、大阪日々新聞に籍を置き、自殺に追い込まれた赤木俊夫さんの未亡人を説得し、麻生財務大臣、当時の佐川財務局長を相手取り損害賠償裁判を成立させ、故人の遺書すべてを未亡人から預かり、文春の特ダネとして世間に発表させて方です。この記者の地道な努力の結果によって、私たちは理不尽な自殺に追い込まれた故赤木俊夫さんの、痛切な遺書に接することが出来たのでした。

 彼は鹿児島寄りの宮崎出身、鹿児島ラサール高校から東大法学部。つまり、薩摩の人。片や佐川元局長は福島県磐城平らの生まれで東京九段高校から東大経済学部。嗚呼、我が愛する福島県の名折れです。赤木俊夫さんは働きながら立命館大学の夜学に通い運良く財務省に入省出来た苦労人。

 世間をしてアッと言わせた遺書の公開は、相澤冬樹さんの地道な努力がなければあり得なかった、と私は思います。流石、薩摩っぽです。鹿児島ラサールです。いい気になっている成蹊長州と三池炭鉱のボンボンにお灸をすえたのです。    

 

2020年3月23日          何故、日本の数字は? 

 朝日新聞本体の他に、別途料金を払ってデジタル版を見ているお蔭で、新コロナの情報が時間毎に分るようになっています。国内の県別の感染者数、死亡者数が分るし、世界地図上の主要国のそれも分るので,半日に一度はパソコンで速報を見ています。

 今のところ、日本で感染が確認されていない都道府県は青森、山形、岩手、島根、鳥取、鹿児島の6県だけとなりました。良く持ちこたえているものです。

 驚くのはヨーロッパ、中でもイタリアの現状です。感染者数58、435人、死亡者4、873人で発生源の中国に迫る勢いです。イタリア北部のコドーニヨという都市がイタリアの集団発生の元凶都市で、ここは中小企業が多く、グローバルな人の動きが活発で、中国やヨーロッパ各国との交流が盛んであるようです。昨年から肺炎症状の患者が多かったのに、その原因が新コロナウイルスと診断できず、患者は爆発的に広がり、今では医療体制そのものが崩壊寸前に追い込まれている、との報道です。

 ところで、我が国の今日現在の数字は感染者1、069人、死者41人、退院者257人です。世界の人口比で見れば格段に低い。何故なのか? 陽性か陰性かを判定する検査キッズの数が全国的に足らないことから、陽性者の数が隠されてしまっているのではなかろうか、と先ず考えてしまいます。つまり、感染したけれど、公表されるのを怖れる余り、自宅に引き籠もっているのではなかろうか?ということです。とすれば、潜在的な感染者の数をどうカウントしたら良いのでしょうか?

 20,21,22日は連休でした。お彼岸でもあったので、森林公園の我が家のお墓まで草むしりに行こうと、関越道路の混み具合をネットで調べました。練馬から東松山まで真っ赤な表示でした。そこで、翌21日に行ったのですが東松山近くまでは順調だったのに、そこから先の森林公園までがもの凄い渋滞でした。公園近辺の駐車場も超満員、道路際まで車が溢れていました。初めて見る光景でした。人々の鬱積した不満のはけ口が森林公園であったのでしょう。

 義母一族のお墓、義姉のお墓、そして中澤家の三カ所の草むしりをし、花を手向け、「主の祈り」、「般若心経」、「念仏」をそれぞれ唱え、帰りのガラガラに空いている関越道を110キロで飛ばし帰ってきました。 

 

2020年3月22日       文化座と佐々木愛さん

 秋田出身の、佐々木愛さんのご両親が興された劇団文化座との関係は、テレビ朝日の丸山一昭さんとのお付き合いが始まりです。公演の打ち上げの席にも同席させてもらい、佐々木愛さんのお隣の席に座らされたこともありました。折から、愛さんの記念すべき年でもあったので「佐々木愛 舞台生活50年」という本を作らせて貰いました。広く一般からも原稿を募り、愛さんから数々の写真の提供を受けて、その本は出来上がりました。私は寸暇を惜しんで制作しました。

 「不思議の国の信州人」を始め、数々の著作がある丸山一昭さんの本も二冊ほど作らせて貰いました。二冊目は「旅は二度目が面白い」という写真入りの紀行文集でした。その本の出版記念会が11月17日に銀座で行なわれることも、既に通知が出されていました。約180人が出席されるとのこと。顔の広い丸山さんゆえ、北海道知事の横溝さん、朝日の轡田隆史さん、有名女優やタレントの皆さんがお集まりになります。夏の暑い最中、私は必死で制作に励みました。ところが、丸山さんとの最初の取り決めである「文章には私は触れない、校正は丸山さん」「私は印刷・製本のみ」との約束があったにも拘わらず、二次校正が終わって、印刷が完了した後から、文章の直しが入って来ます。その度に刷り上がり全部の刷り直しを強いられます。好きなゴルフも断り、会合も、囲碁の会も断り、ひたすらパソコンと印刷機と格闘する毎日が続きました。

 出版記念会も無事に終わり、やれやれと思っているところへ、丸山さんから、またも、訂正の指示が入りました。恐らく読者から指摘があったのではないでしょうか。私は怒り心頭を発しました。「最初に約束したではありませんか、私は校正には触れないと」とメールを返しました。折り返し丸山さんからメールがありました。「反省しています」と。

 私は「反省とは、私に頼んだことを反省する」と受け取りました。逆上した私は「もう、あなたとは絶交だ!」とメールを返しました。その時以来、丸山さんとの交流は絶えました。従って、文化座や佐々木愛さんとの交流もなくなりました。

 丸山さんは私より3年上の長野高校の先輩で、しかも前立腺癌をお持ちでしたから、 いま、どうしていらっしゃるか?

 最近になって、ハタと気がついたことがあります。「反省しています」との文言は私に頼んだことへの反省ではなく、ご自身の態度への反省ではなかったか?ということです。そうだとすれば、私の早とちりになります。

 5月19日の文化座の公演に、もし、丸山さんがお出でになっていれば、 絶交宣言を詫びよう、と思っています。

 

2020年3月21日       劇団文化座と瀬長亀治郎

 劇団「文化座」から友の会会報が送られてきました。戦後の沖縄復興のために命をかけて戦った瀬長亀治郎を取り上げる「命(ぬち)どう宝」という劇を沖縄名護市の市民会館で5月28日から31日まで初演する、とあるではありませんか。

 瀨長亀治郎! 私にとっては実に懐かしい名前です。早稲田へ入った頃から私は瀬長さんと文通していたからです。全学連が賑やかだった頃、私は同じ日本でありながら、アメリカの軍政下に置かれパスポート無しでは入れない沖縄の現状に人一倍憂いていました。それだけにアルバイト先で同僚となった沖縄コザ出身の伊波(イハ)和子から沖縄の現状を聞くにつけ、この目で見ないことには、と朝日新聞入社前の3月20日頃、特急ハヤブサで鹿児島へ、そして船で那覇泊港へ行ったのでした。(その後の顛末は「最近のエッセイ」の何番目かに詳らかです)

 つまり、瀬長さんとの激情溢れる大学時代の文通がなければ、、、、私の人生は別の方向に舵が切られていたでしょう。男やもめになって13年目になりましたが、至って平穏な日々が送れているのも沖縄との関係の賜でありましょう。その瀬長さんの生涯の一断面が文化座によって沖縄で上演されるのです。幸い、沖縄公演に先立ち5月19~22日まで亀戸文化センターで上演されます。「行かずにおくべきか」との思いです。

 

2020年3月20日           政治家二世の甘え

 この件に関して、当事者としての最高責任者である麻生は「再調査する考えはない」と記者団の質問に答えました。「既に、終わったモノ」としたい考えがありありです。しかし、故赤木俊夫の妻は1億2000万円の損害賠償請求裁判を起こしています。ということは、この件は事件として法の裁きを受けることになったのです。恐らくここでも「忖度」が働いて、結審するのは、遙か彼方先になるでしょう。その頃は安倍も、麻生も、佐川も今の地位から退いているでしょう。忘れた頃に佐川が偽証罪になっても、世間は「何を今更」となるでしょう。それが目に見えるようです。「もしも、私と妻が事件に関係していたら、私は首相も議員も辞めます」と安倍晋三は大見得を切りました。しかし、昭恵夫人が名誉校長だった、森友学園の夫妻は実刑判決を受けているのです。取り巻き連中が首相夫妻に忖度するあまり、事件は拡大したのです。それなのに「私たちは関係ない」と責任を回避している無邪気さ、あるいはふてぶてしさ。よしんば、「さくらを観る会」での税金の私物化はご愛敬として、大目に見ても、公文書偽造を忖度させた責任は免れ得ません。なぜなら国家に対する反逆行為だからです。麻生といい、安倍といい、政治家二世として甘やかされて育った人間は、つくづくダメだなあ、と思ってしまいます。  

 

2020年3月19日           遺 書    

 今週の週刊文春は、2年前に森友問題で公文書の書き換えを命じられ、任務は遂行しましたが、自責の念に駆られ、自殺した赤木俊夫財務官の遺書を公開しています。そこには国会答弁で、あくまでもシラを切った佐川理財局長の命令であったことが赤裸々に綴られています。「佐川理財局長の強硬な国会対応がこれほど社会問題を招き、それに対して ”指示NO” を誰も言わない。理財局の体質はコンプライアンスなど全くない。これが財務官僚王国。最後は下部がシッポを切られる。なんて世の中だ。手が震える、恐い 命 大切な命 終止符」 

 妻へ宛てて「これまで本当にありがとう。ゴメンなさい。恐いよ、心身共に滅入りました。お母さんゴメンなさい。大好きな お母さん」

 この他にも当時の理財局長だった佐川宜寿の指示やその他幹部の言動が赤裸々に綴られている文書も公開されました。

 不正への荷担を強いられたこの職員が身をもってその理不尽に抗議した事実が、ここへ来て公にされ、財務省の責任者である麻生や、当事者である安倍晋三夫妻、そしてお咎めなく退職して天下っている佐川宜寿は、どう対応するのでしょう?

 コロナウイルスに優るとも劣らない問題が提起されました。  

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