最近のエッセイ(57)

2021年1月11日     三連休

 そろそろ、「最近のエッセイ57」も満杯になりそうです。「58」を設定しなければなりません。自分でもやって出来ないわけではないのですが、余りに複雑で時間がかかります。いつもお願いする「ブログでホームページの松坂さん」に頼むと10分かからないで出来てしまいます。生憎、三連休です。この期間内に「エラー」が出ると大変です。明日12日には朝一番で松坂さんに頼むつもりです。(すでにエラーがでました)

2021年1月10日       飯田線

 ユーチューブを括っていたら鉄道マニアが飯田線に乗車して、辰野から豊橋までの沿線風景を見せてくれていました。懐かしいので初めから終わりまで見てしまいました。昭和19年大平洋戦争末期のころ、母と私は飯田線沿線の愛知県北設楽郡三河村の農家の一室に戦火を避けるため、疎開していました。飯田線の駅は三河川合、近くに中部天竜、湯谷、豊川稲荷などがありました。 

 隣の部屋には、中野の新井薬師でご近所だった戸田さんの三姉弟とお婆ちゃんがいました。戦局は日を追って傾き、食糧難が深刻になり始めていました。

 私が生まれたとき家にいたキノさんという姐やから、食料を分けるから来ないかという連絡がありました。キノさんは山梨の長坂の実家に帰っていました。母は山梨まで行くことを決断します。朝早く出けれども帰りは遅くなってしまいました。辰野から豊橋までの最終列車にかろうじて間に合いました。辰野から飯田まではそれでも少しの乗客はいました。飯田からは一両編成の電車の客は私と母だけになりました。天竜川に沿って電車は真っ暗な線路を走ります。かすかに照らし出されるのは断崖絶壁です。母が真っ青になって震えているのが分かりました。一年生の私は母を励まし、気丈に振る舞ったように記憶しています。恐怖の4時間余り。忘れられない経験です。それ以来、飯田線には飯田までは南アルプス登山もあって乗りましたが、三河川合へは一度も訪れていません。そうだ、飯田線だ、飯田線に乗ろう、辰野から豊橋まで乗ろう、そして三河川合まで行ってみよう、と思ったことです。

 

2021年1月9日     呆れる

 新年早々、韓国からイヤなニュースが飛び込んできました。従軍慰安婦だった12人が起こしていた訴訟について「日本政府は1人1千万ずつ支払え」とソウル地裁が判決を下したのです。慰安婦問題ではこれを政治的に利用し、私欲を肥やしていた女性議員がやり玉にあがり、物議をかもしたばかりです。加えて、前政権の時に外務大臣同士が、出来上がった10億円を基金とする財団の前で固い握手を交わしたのも、さして古い話ではありません。

 その時の約束では「少女像は撤去する」とありましたが、いまだ実行されていません。そればかりか、最近ではドイツのベルリンにも出来ているとか。

 この「シツコサ」は一体何なのでしょう?政権が替わる度にすべてが振出しに戻ってしまう国、そんな国って世界にまたとあるでしょうか?

 おそらく、日本人のほとんどは、呆れに呆れていることでしょう。

2021年1月8日      宣言は有効か

 今日から、一都三県は非常事態宣言下に入りました。飲食店は午後8時まで、集会は禁止、相談ごとも4人まで。昨日の東京の感染者数は過去最高で、医療崩壊寸前の状況です。

 

 非常事態であってもなくても、私のところは家に籠りきりですから、別段、痛痒を感じないのですが、商売で暮らしを立てているところは、大変極まりないでしょう。

 果たしてこの措置によって感染者数がどうなるか?増加傾向は幾分抑えられても、劇的な改善は起きないでしょう。なぜなら、人々は、一年も続いたこの耐久生活飽きてしまって、何かとはみ出すことを、自然に行っているからです。

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     老婦人は腰が痛くてたまらない

 医者はおもむろに言った カレーのせいです

 老婦人はハタと気が付き、翌日からカレーを

 一切 断った  でも 腰はやっぱり痛い

 再び、医者へ行った 医者はおもむろに言った

   「加齢のせいです」


2021年1月7日             歴史の曲がり角

 昨日は香港で、1000人の警官が出て民主派の72か所に立ち入り、民主派の議員を含めて53人を不当逮捕しました。民主主義を掲げて頑強に中国共産党に抵抗運動を続けてきた「リンゴ日報」のオーナーも逮捕されました。一方、中国寄りを非難されたWHOの議長が、今度はあからさまに中国を非難し始めました。コロナ発生の第一原因を調査するため、国際調査団を結成して武漢入りを中国に申し出たところ、中国共産党はこれを拒否したのです。中国共産党は何と卑劣な集団でありましょうか! 

 また一方のアメリカでは上下議員総会の今日、激高した大群衆が議場内になだれ込み、大騒動となりました。群衆の4人が射殺されています。トランプ大統領のツイッターは当局から機能停止処分を受けました。カギを握っているペンス副大統領が出る幕もないまま、バイデンに引き継がれていくのでしょうが、こうなったのも中国共産党があらゆる卑怯な手を使って選挙をバイデン有利に導いたお陰です。アメリカ社会を大いに揺さぶった中国!

 これらを画策した共産党の幹部たちは「してやったり」とほくそ笑んでいるのではないでしょうか。

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    すずめがなくよ  いい日和りだな

     うっとり うっとり

     ねむいなあ

     上の瞼はあこうか

     下の瞼はまあだよ

     うっとり うっとり

     ねむいなあ    −金子みすゞー


2021年1月6日                           鎖国日本     

 早いもので明日はもう七草。整形外科へ行ったついでにスーパーへ寄って七草を買ってきました。せり、なずな、ごぎょう、すずしろ、ほとけのざ、すずな、はこべら春の七草。明朝は、山形産の新米「つや姫」七草粥で今年の正月を忍びましょう。とは言っても、元日の夜から左首の痛みに悩まされ、全く面白みのない正月でした。過去数十年間、暮れから正月にかけて何かある、の前例通り、今年もあったことをもって多としましょうか。

 約一年ぶりの診察となって、池内院長は相変わらずの毒舌で一言「老化が進んだに過ぎない。リハビリに通いなさい」確かに、首の懸垂をやったら、痛みがなくなったではありませんか。コロナ感染に気を付けながら、しばらく通院することにしました。

 一方、驚いたのは、まだ午前中なのに、いつも通う平和台のスーパー・ヨークマートが大混雑していたことです。テレビ報道によれば、明日にも緊急事態宣言が発令されそうな雲行き。後手、後手に回ってきた政府も下からのキツイ突き上げによって、どうやら一都三県に発令しそうです。その群衆心理の結果がスーパーの大混雑になったのでしょう。

 つらつら思うに、この伝染病は、譬えワクチンが出来ても地球上75億の人間すべてが感染するまで止むことはないのではないでしょうか。早いところではすでに接種が始まっています。アストロゼネカ、ファイザイー、また、ロシアや中国独特のもの、などなど。ところが、日本はどうでしょう。ファイザーなど数社と約束はあるものの、国内産はどうなのでしょう

 *114億の補助金のついた大阪のアンジェスーー3月に治験開始

 *237億の補助金のついた塩野義製薬ーー昨年12月に2〇〇人の治験

 *62億円の補助金のついた三共製薬ーー3月に治験開始

 *72億円の補助金のついた熊本のバイオロジスクー一1月から治験開始

 日本のワクチン開発社はこれ以外にないのです。なんともお寒い現況ではありませんか! 国立大学の医学部はどうしたのですか?国立伝染病研究所はなにをやっているのですか? 加えて慶応医学部、北里研究所は少しは成果を上げているのでしょうか? やがて、一年は経とうかというのに、先進国のはずの日本の、このお寒い現状はどうでしょう。自衛する技術まで外国頼みしかない日本のいまを思えば、鎖国に踏み切るより仕方がないのでしょう。

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   女子医大の授業で、教授が学生に質問した

   「人間の器官の中で、その時になると

   6倍の大きさになるものは なんだね?

   はい、M子さん 答えて」

   当てられたM子は真っ赤になって言った

   「なんで、、私が、、、それを、、、

    答えなければ、、、、、、」

   「それは マナコだ。人間の瞳孔だ

    言っておくが

    結婚して 失望しないように」



2021年1月4日     首の痛み

 1月1日は清々しい朝を迎え、朝から日本酒をきこしめし、いい正月が迎えられたな、と悦に入っていた矢先、急に左首筋が痛くなりました。私の首の骨の一部がつぶれているのは予てより承知していました。毎週一回整形外科へ行って20キロの重りを付けた「懸垂」というもので引っ張ってもらってきました。それも、コロナ禍のため約10か月あまり遠ざかっていました。

 それにしても痛さが尋常ではありません。もし、コロナに罹っていたらどうしようと思い、IPADを使ってコロナの初期症状を片っ端ら調べました。熱はなくても、既往症の部分にコロナが付着するとそこから始まる、とも書いてありました。二日目になっても痛みは治まりません。この痛みに眩暈が加わると救急車かなあ、と思いながら過ごしました。いつもの年末年始なら救急車はすぐ来てくれるでしょう。でも、今年は無理。だいち、どこの病院もコロナ患者で溢れています。ということは自宅療養を余儀なくされるのです。

 よし、それならそれで、もし、コロナに罹っていたらこの自宅から一歩も出ないで戦ってやろうじゃないかと、いつの間にか浅い眠りに入っていました。

 思えば首の痛みは清里のスキー場のゲレンデでぶつかってできたのでした。一緒に滑っていた宮沢君に付き添われ、雪上救急車で病院へ運ばれ、首に大きなギブスを付けられて帰京したのでした。最も、私の首の骨、つまり、頚椎は若い時から右顧左眄するのに酷使ししましたので脆くなっていたせいもありましよう。

 すでに時効になっているに違いない古傷が、なんで目出度い正月に出てくるのか、しかも、3日も続くなんて、、、、、

 そして今日は四日目。痛みはほとんど去りましたが、丁度、いつも飲む薬が切れたので罹りつけの医院へ行きました。体温は36・3度。心臓脈拍、呼吸数異常なし、血圧128−74でこれもよし。コロナの兆康見当たらず。「コロナのPCR検査はいつでもしてさしあげます」とのこと。

 今はほとんど痛みが去った首筋を揉みながら、何で寄りによって元日に痛みの発作が起きたのだろう、と訝しくてなりません。しかも、3日間も続くなんて。ノイローゼの一種なのでしょうか?

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  2021年前の12月25日

 イエス・キリストが馬小で誕生しました

 新聞も電話もなかったので

 それを聞きつけた動物たちが

 長い旅をものともせず

 10日後の今日、馬小屋の前に集まりました


2021年1月2日      習近平・脳動脈瘤

 1月6日が迫ってきました。封印されていたアメリカの大統領選の選挙人の投票結果が開票され、しかも,上下議員総会が開かれ、それを承認するかどうかの投票も行われます。更にそれを認めるかどうか、議長であるペンス副大統領が自分の持っている権限を行使するかどうか、それが最大の問題となります。すでに、下院議員の100名が反対を表明していますので、大荒れになるのは必定でしょう。

 一方、中国では習近平の健康問題がしきりに取り沙汰されています。脳動脈瘤の手術を受けるのではないか、というのです。中国共産党の内部は権力闘争が渦を巻いているらしいのは承知の通りです。一方の旗頭に健康問題に不安があれば、その一族郎党は次の親分探しに躍起にとなるのは何処の国でも同じ理りです。因みに、中国の政治家はどんな年寄りでも白髪頭が存在しません。自分はこの通り若くて元気だと、知らしめるために頭の毛を黒々と染めるのです。80歳を過ぎて白髪が全くないのは不自然極まりなく、少しは白髪も残しておけば、と思うのですが、全くそれをしません、しかも顔の皺まで整形するそうです。それは3000人ほどが北京大会堂に集合する「全人代」を俯瞰すれば良く分かります。権力闘争には白髪は禁物なのでしょう。病気ではないか、という噂ほど怖いものはないそうですから。

 しかし、もし、習近平が噂道り本当に脳動脈瘤だとすれば大問題でしょう。そうでなくても首相である李克強とは犬猿の仲です。習近平が共産党内部の汚職摘発に躍起となり、その大義を掲げて政敵を屠った挙句、党首の定年を撤廃までしたことに、表向きは恭順の意を示しながら、内心、大反対していたのが李克強首相でした。「中国には年収6万円の国民が6億人いる」と全人代で、習近平の目の前で、習近平政策をあからさまに批判したのも李克強です。

 1月6日に大波乱が起きて逆転が起きた場合は、トランプの「中国封じ込め」は、ますます加速されるでしょうが、たとえ、バイデンであっても、オバマ時代のような親中国政策はとらないでしょう。なぜなら、世界覇権を達成するためには選挙に不正に介入してでも、手段を選ばない中国の野望の存在を、アメリカの全国民はおろか、全世界が知ってしまったからです。

 いわんや、全世界は中国で発生したコロナにイヤというほど苦しめられています。アメリカとフランスが武漢に持ち込み、中国側の管理が杜撰だったため漏洩した、という説も最近出ていますが、今や世界中が中国に対し恨み骨髄に達する思いで一杯です。習近平も頭がオカシクナルわけです。これは極秘の情報のようですが、あと半月もすれば事の次第は詳らかになるでしょう。

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      75歳になって パソコンを始めたA氏

    パソコン教室に、電話で

    応援を求めた

    「立ち上がっていますか?」

    「いいえ、座ってやっています」


2021年1月1日        新年

 

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            明けましておめでとうございます

2020年12月31日      不公平

 今日は大晦日。気温は低いが、空は雲一つない青空です。一方、日本海側は大雪とのこと。予報によれば今夜から太平洋側にも雪が舞うとのこと。そうなれば、不公平感は幾分なりとも解消されるでしょう。

 千葉県を皮切りに、福島、新潟、茨城、そして北関東三県を担当してきた私は12月から2月頃まで「お天気の不公平」をイヤというほど味わってきました。殊に新潟を担当した時に頂点に達しました。日本海側に位置する長岡、柏崎、新潟市などは比較的雪は少ないものの、越後川口から十日町にかけて、更に小出から南魚沼郡一帯は豪雪で身動きが出来なくなります。最も積雪が多いのは津南町で2メートル積を超えることがしばしばでした。上越の新井、高田もご多分に漏れません。二階から出入りを余儀なくされます。そのため、街の目抜き通りは「雁木」という木のトンネルが出来ていて、人々は雪のトンネルを潜りながら買い物をします。月のうち15日間ほど現地で仕事をして、「特急トキ」に乗って関東平野に戻ってくるときは、心が晴れ晴れとしました。と同時に余りの違いに「天は何たる不公平を与えるのか」と空に向かってぼやいたものです。

 予報によれば今日の夜から明日の元日に向かって、天気は一変して関東平野も雪になるとか。10センチの積雪でも大騒ぎする関東平野の人々を1メートルの積雪で混乱させてもらいたいものだと、私は密かに思っています。でないと、余りに不公平だからです。

 ところで大掃除で見つかった古酒・洋酒のことですが、ネットで調べてみたらいろいろなことが分かりました。大事にしていたコニャックの「ナポレオン・ブック」、カミューの「樽」など、買取するとすれば価格は3000円もしないことが分かりました。ヘネシーのコニャックが最も高く評価されていました。中でも最も高い評価はヘネシーの「ルイ13世」で、10万円を超える値が付いていました。30本余りを地下室に移動しましたが、あったのです。その「ルイ13世」が一本!

 今はの際に口開けしようと思っています。

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            誰も知らない 野の果てで

        青い小鳥が 死にました

        寒い 寒い暮れ方に

        そのなきがらを 埋めよとて

        お空は雪を 撒きました

        ふかくふかく 音もなく

    人は知らねど 人里の

    家もおともに たちました

        やがて ほのぼのあくる朝

    空は見事に 晴れました

    青く 青く 美しく

    小さなきれいな たましいの

    神さまのお国へ ゆくみちを

    ひろくひろくあけようと −金子みすゞー

2020年12月30日      古 酒

 家の中の整理を始めると、あれをこっちに、これをあっちにと欲が出てきます。昔々も大昔、アプライトをヤマハのC3のグランドピアノに買い替えたころ、飾り棚は洋酒で一杯でした。ヘネシーのコニャック、ブランデーなど、4,50本並べて悦に入っていました。自分で買ったものはほんの僅か、ほとんどが盆暮のいただきものでした。内心忸怩たるものがありましたが、それが当時の慣習でした。朝日新聞の販売網にのっている日刊スポーツ社、徳間康快さんの東京タイムズ社、繊研新聞社、日本農業新聞社、ジャパンタイムズ社、株式新聞社、日刊工業新聞社、住宅新報社、電波新聞社などのほか、有力販売所長さんからもありました。ある年の暮れには100個を超えるものが玄関に積み上げられたこともあります。全国的に所帯が増え、新聞が種類を問わず飛ぶように売れた時代でした。

 盆暮の付け届けでは私も負けてはいません。社会人になって以来、お世話になった方々へはその方々がお隠れになるまで続けてきました。長野の清水さん、そして永井大三さんなどなど。今はそれは形を変えて「秋のカボス」になってます。もっとも多かったときは60か所、今年は29か所。ご主人が他界されても奥様宛てに送り続けて、かれこれ30年以上経過しました。

 ところで、旧い洋酒の件。ウイスキーは飲んでしまったので残っているほとんどはブランデーやコニャックです。約30本ほどありました。(明日に続く)

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        峰の雪が裂け 雪がなだれる

   そのなだれに 熊が乗っている

   あぐらをかき 安閑と

   莨をすうような格好で

   そこに 一匹の熊がいる

         -井伏鱒二ー

 

2020年12月29日      村八分の恐怖

 わが故郷長野県は、今まで、これはという政治家を輩出していません。教育県として名をはせた時期もありましたが、僅かに、一時の総理を務めた羽田孜がいるだけです。折も折、彼の息子で参議院の立憲民主党幹事長だった羽田雄一郎(53歳)が一昨日、コロナのため急死しました。全くの無症状だったらしく、症状が現れてからたった一日で亡くなったという報道です。もともと、持病を抱えていたそうですが、あまりの呆気なさに周囲は戸惑っているいるようです。前日まで彼と共にあった議員仲間や、ご家族の驚きとその狼狽ぶりが目に浮かぶようです。日常接してきた方々も当然感染を疑われても仕方がないわけで、彼の死は、彼一人の不幸せではありえず、周りの人々の死えの不安を助長するところに、この伝染病の恐ろしさがあります。もし、自分が感染したら? どれだけの迷惑を周囲に与えるか?それは計り知れないものがあるでしょう。

 今日の朝日新聞紙面に、石田純一の奥さん東尾理子さんの手記が載っていました。沖縄で感染したコロナを自宅に持ち帰った東尾家には二人の女の子供さんがいます。一人は障害児ですが、彼女は必死に旦那のコロナと戦います。周囲からの白眼視ぶりは目に余ったそうです。親しかった人々は急に疎遠になり、旦那は相変わらずの遊び人振り。プロゴルファーだった彼女はどんなにか、昔に戻りたかったことか! コロナに感染すると世間からいわゆる「村八分」にされるという恐怖を嫌というほど味あわされたそうです。

 いま、コロナは世界中で変異しながら新たな感染を拡大させています。実際のところ、明日は我が身かもしれないのです。

 「ゴーツーキャンペーン」は昨日から中止となりはしましたが、この年末年始、果たして感染グラフが下向きになるのかどうか?

 今日のモーニングショウで玉川さんと青木さんが、自分たちもPCR検査を受けようとしたが、どこも予約が一杯だ、と嘆いていました。

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     ボク 大きくなったら船乗りになるんだ

  いいけど、君 泳げないんだろ

  船が難破したら どうするの?

  ボク パイロットになるんだ

  いいけど飛行機が故障したらどうするの

  君 空を飛べるの?

 

 

2020年12月28日    中国の野望

 数日前、トランプ大統領が全米、いや、全世界にに向かってかなり長い演説を自身のツイッターで行いました。アメリカのみならず、世界各国でかなりの反響を呼んでいます。その一部がユーチューブに掲載されています。

 アメリカ社会の根幹は「人民の人民による人民のための政治」にあります。オバマ・バイデン時代の8年間を含めて中国は、アメリカの寛大さをいいことに、大学や先進企業に人を送り込んで最新技術を盗み、スパイ活動を行い中国国内でそれらを再生産し、あまつさえ、アメリカのそれらを破壊する行為を計画的に行ってきた、と喝破するのです。目的は、今や「中国共産党の中国共産党による中国共産党のための政治」の実現にあるとしたのです。その目的は今回の大統領選挙に如実の現れ、この目的のために手段を択ばない不正が堂々と行われた、と述べたのです。更に中国共産党の野望は全世界に向かって繰り広げられ、「一帯一路」などの美名に隠れ、世界的な制覇を目指している、民主主義社会は、そのため、危機に瀕していると述べたのです。更に、世界の民主主義社会は、この中国共産党の野望に気づき、何としてもこの覇権主義を打ち砕かねばならない、と述べたのです。

 ユーチューヴでは多くの賛同者が「トランプさん、その通りだよ、あんたでなければそれはできないよ。バイデンではなお一層中国の思うとおりになってしまうよ」という声が引きも切らず寄せられています。

 このトランプの発言に対して私も賛同するものの一人です。ウイグル自治区の自由を奪い、50年の約束を破って香港を弾圧し、台湾や、尖閣や、南沙諸島に触手を伸ばし、一帯一路の美名のもと、アフリカ諸国を金でしばりつけながら共産党支配にしてしまおうとする隠れた野望、トランプはアメリカ大統領として、初めて大胆な反対の狼煙を挙げたのです。

 トランプ側が勝つチャンスとして残るのは1月6日に副大統領が反対の意思表示をするかどうかです。おそらく彼も大混乱を避けるため、バイデンを承認するでしょう。ともあれ、アメリカの国民は、アメリカ民主主義を破壊しようとする中国共産党の野望には気づいたのではありますまいか。

 日本も人ごとではありません。中国寄りの二階に振り回されている現政権の危うさを憂います。

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        汚れちまった 悲しみに

   今日も小雪の降りかかる

   汚れちまった悲しみに

   今日も風さえ吹きすぎる 

   汚れちまった悲しみは

   たとえば狐の皮衣

   汚れちまった悲しみは

   小雪のかかってちじこまる

   汚れちまった悲しみは

   なに望むなく願うなく

   汚れちまった悲しみは

   懈怠のうちに死を夢む

          -中原中也ー

 

 

2020年12月27日     サイバー攻撃

 相手のインターネットに接続し、その情報盗み取る行為は、いま、世界中に蔓延しています。特に、ロシアと中国にその種の機関に組織だった機能があって、問題を大きくしています。今回のアメリカ大統領選挙にも、それは機能していて、世界を揺るがすまでの事態になっているのは承知の通りです。サイバー攻撃は選挙結果を不当に導くことはおろか、民意の形成までに影響を及ぼしているのは、今回の大統領選挙でつまびらかになったと、私は思っています。 恐ろしい時代になっている、と言えるのではないでしょうか?

 ネットを我が物にしてしまえば自分の意のままに世論を変えることが出来る、それが現代なのでしょう。今回のアメリカ大統領選挙に、ロシアと中国がトランプ外しにあらゆる手を使っていたことが判明しています。それが分かっていても、どうすることもできない現実が横たわっています。1月6日の最終日に現副大統領が選挙結果を否定する手はのこされてはいるものの、そこまでペレスがやるかどうか、これは甚だ疑問です。

 つまり、アメリカは中国とソ連のサイバー攻撃に屈したということになるのです。本当の意味での民意がインターネトで覆されたと言ってもいいのではないでしょうか?

 インターネットがここまで発達していなければ、トランプが次期の大統領であったのだ、と私は思っています。

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   私の丘よ さようなら

  茅花もぬいた 草笛を

  青い空みて吹きもした

  私の丘の青草よ

  みんな元気で伸びとくれ

  私ひとりはいなくても

  みんなまた来てあすぼうし

  ひとりはぐれた弱虫は

  ちょうど私のしたように

  私の丘と呼びましょう

  けれど 私にゃいつまでも

  「私の丘」よ さようなら 

        -金子みすゞー

          

 

2020年12月26日     年末所感

 毎年7月に開催される高校の同窓会「北七」は、今年は休会となりました。しかし、会報は発行されるので、次の文章を投稿しました。

<コロナのお陰で家に閉じこもる日々は、私にとってはまたとない幸せな日々です。本を読み、音楽を聴き、ピアノを弾き、文章を書き、パソコンやIPADと戯れる毎日は何と充実しているか、計り知れません」

 と大見えを切ったのです。ところが、今は年末、この状態がいつ改善されるのか、全くお先真っ暗な日々が続いています。正直、この毎日にいささかウンザリしている自分になっています。大見えを切るのではなかった、と思うようになりました。

 今年の年初には「ヨーロッパへ行く」「ウラジオストックへ行く」「京都へ行って大河内山荘の紅葉を見る」「東北一周をする」石垣島へ行く」などの計画を建てていました。更に、映画館へ行って今はやりの「鬼滅の刃」を見たい、第九の演奏会へも行きたい、何よりもいつもの仲間と囲碁を打ちたい、と思っていました。その何もかもが実現できずに年の瀬を迎えてしまいました。いやはや、これははやでありまする。

 世情は好転の兆しがあるかと思えば、コロナの変異種がイギリスと南アフリカに芽生えているというニュース。ワクチン接種の情報もおぼつかなく、来年は更に諸般の事情が悪化しそうな様子。全くもって何をかいわんやであります。こうなった以上、私は自分の生活態度をストイックに変更しなければ、と自分に言い聞かせる以外にありません。

 *読書は三島由紀夫を全巻読み返す。司馬遼太郎の坂の上の雲他を読む。団伊玖磨の二七巻のエッセイを読む。   

 *ピアノには一日最低一時間向かう。ドビッシーのアラベスクとパスピエを、ミスなく弾く。シューマンの子供の情景の復習。ピアノ教室を見つけて通うこと。*エッセイ以外の長文に挑む。*それとは別に、家の中を片付ける。身じまいを志す。来年には、私は84歳になるのだから。

 新年を迎えるに当たって、私は今のようなグウタラな毎日を過ごしてはなりません。

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         今になってみると

   A子は自分の結婚相手が

   考古学者の今の主人であって

   良かった と思う

   なぜなら 歳を重ねるごとに

   主人は私への関心を

   寄せてくる

         

 

2020年12月25日       タイミング

  タイ・チェンマイの郊外、鬱蒼とした森に囲まれた病院の敷地の中に一軒家を借りて、ずっと、月額1,100バーツ(約3万円)の家賃を払ってきました。ふとしたことから、この家を明け渡すことにしたのが今年の2月。1月17日から2月6日までチェンマイに滞在しましたが、その間に家財を整理し、必要なものは日本に船便で送り、その他もろもろ、畏友堀田さんに貰ってもらったり、預かってもらったりしました。

 帰国前日、堀田さんの案内で仲間4人でチェンマイ唯一の北京ダックの店に行きました。300人は収容できる舞台付きのその中国料理店は、我々以外、一組の客しか入っていません。すでに、中国で悪質な伝染病が流行しているという噂で持ち切りでしたから、その影響だったのでしょう。予定通り6日に帰朝しましたが、旬日ならずしてタイは国境閉鎖となりました。

 気の毒なのは堀田さんです。青森の大学へ留学するチェンマイの高校生4人を日本へ連れてきたのはいいが、14日間の足止め謹慎をくらい、いまもってチェンマイへ帰ることが出来ずにいます。理由は、タイ政府が余程の事情がない限り入国を禁止しているからです。

 温暖な気候で人気のあるチェンマイは、ファラン(外国人)には特に人気で、どこのホテルも人で溢れていました。特に、中国からの観光客は引きも切らず、観光バスが連なって走り回っていました。それがいまや火の消えた町になっている、とは現地の知人からの嘆き節です。

 思えば、何というタイミングでチェンマイの家を畳んだのか? ラッキー以外の何物でもないではありませんか!まさに絶妙なタイミングでありました。きっと、神さまがそのように計らって下さったのでしょう。

 その訳はと言っては不遜ですが、私たちは堀田さんの計らいで少数民族の学校や教会にキーボード、小太鼓、シンバル、ピアニカなどを贈ることをやってきました。ドラえもんの映画会までやりました。キーボードはチェンマイへ行くたびに手荷物で持ち込みました。5台ほどになるでしょう。ピアノも持ち込もうとしたのですが、船便であっても送料と関税がバカにならず、今も私の家に11万円で仕入れたアプライトが眠っています。

 正に、絶妙のタイミングで一区切りつけることが出来たのは、きっと、これらの無償の行為を天の神様が多として下さったのでしょう。

 タイ国の国境閉鎖は、やがては解除されるでしょう。そうなれば、また、キーボードを担いでチェンマイへ行って、堀田さんの指示のもと、少数民族の学校へ行きます。幸い、払わずに済んだ一軒家の家賃が溜まっています。

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      私が死んだら

  湯灌はお酒でやってほしい

  棺桶にも お酒を入れてほしいなあ

  命日には 墓にお酒をかけておくれ

  復活の日が来たら そちらへ行くが

  会いたい人は 家ではなく 

  行きつけの

  酒場の入り口に いてくれ

 

2020年12月24日       クリスマス所感

 今日はクリスマスイブです。所属している練馬教会から足が遠のくこと、半年以上になります。献金はまとめていたしましたが、牧師さん方は大変だろうと思います。それ以上に思いやられるのは、コロナのおかげで職を失った人たちのことです。全日空でも、日航でも5000人規模の一時解雇を実行しましたが、町には職を失って路頭に迷う人々で溢れています。家賃も払えず、食べるものもなく、今日をどうして凌ごうか、の人たちで一杯です。特に、人に集まってもらって自分の芸を見せて収入を得ていた人たちこそ悲惨です。大勢が集まることが禁止されているからです。

 国家は何のためにあるのでしょうか?こういう時のためにある、と言ったら言い過ぎでしょうか。現に生活保護を申請すれば、月額10万円程度の返済不要の制度があるではありませんか。この制度を拡大解釈してコロナ失業者に適応するのです。今こそ国家が乗り出す時だ、と私は思います。

 それなのに、菅政権は観光部門にのみ力を入れています。幹事長が全日本観光協会の会長だからです。これ以上患者が増えると医療崩壊が起きるという医師会の意見を入れて、初めて「ゴーツーキャンペーン」を28日から1月11日まで停止という処置に出ました。世論調査によれば国民の78%が「遅すぎた」と言っています。つまるところ、菅総理は国家の危機に対応できる指導者ではないのです。国家の行く末を大きな目で見据えて、思い切った財政出動に舵を切る決断ができない小男なのです。「人形遣い・セカンドフロアー」に動かされているだけなのです。

 この惨状はワクチンが行き渡るまで続くでしょう。今こそ、国会を開き大決断をすべき時だ、と私は思います。それなのに、国会は休会とは!ああ、やんぬるかな!

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           昼の後は   夜よ

        夜の後は 昼よ

        何処にいたら 見えるの

        長い長い 綱の

        その端と 端が

               -金子みすゞー

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